Diary

早朝「離陸」の再校ゲラを戻す、あとは校了時の細かい確認で終わると思う。
新潮「今は限り」のゲラは明日。
  
9月は出張もあって実質12日まで休みナシなんだけど、榛名湖では久しぶりにワカサギ釣りが解禁になる。行きますよ近いから。昼あがりでも行きます。
過去の釣りから、人がいるだけで気を遣って楽しめないし指導いただくとかえって慌てて余計に不器用さが増すこと、一人行動なら失敗しながらも地道に物事がすすむことがわかったので、どんだけボートがまっすぐすすまなくても一人行動を徹底する。いくつか足りないものがあるなーとチェックしながら、今は道具を出したり仕舞ったりしているだけで嬉しい。


帳尻野郎

下にも書きました「今は限り」(15枚)がギリギリ今月校了に間に合い、9月7日発売の新潮に掲載されることになりました。
そのほかトップページのトピックスをやっと更新しました。


18の並行世界

新潮の掌編(短編より短い、20枚以下のもの)は、5月号(4月売り)の「始発まで」から始めて、今日書いていたのが「今は限り」。多少時間がかかっても掌編小説集を作ろうと思っている。
私は、掌編小説集でやりたいことがあります。編集者にはぶっとんでると言われましたが出来ると思います。
全部で18編(なんとなくそのくらい)で本にするんじゃないかと思っています。登場人物は重複するけど連作ではないです。なぜなら矛盾を前提としているから。18編の掌編は「正しい一つの世界」には属さない。18のパラレルワールドがある、と考えてください。ある作品では死んでしまったひとが別の作品では生きていたりするし、仕事や家族構成や特徴も、属する各々の世界によって異なるかもしれない。でも妙な「本質感」だけはある。
って書いて意味わかりますかね? 
そんな小説を並べた掌編小説集は、いわば整合性を最初から壊してあるのだから、ひとつひとつは読みにくくないのにまとめて読むと厄介だと思います。連作だったら読みやすいし、スッキリしますが、でもやりません。
もちろんクオリティだけはどんだけ原稿料が安くても絶対に落としません。
  
文學界「離陸」が終わってから、新潮では「薄情」という連載小説もやります。掌編と連載同時にやります。「薄情」は形式的にはよくある感じです。内容はまともじゃないと思いますが。


雨が降る前に散歩、ゴミ出し、草刈り。
午後、新潮の掌編「今は限り」を書く。文体を大きく変えた。


佐藤の相談

早朝、文學界の初校ゲラを戻したので、町に出て文具店へ。ここではクリアファイルや蛍光ペン等オーソドックスかつ必要なものだけを購入できた。そのあと使ってなかったサングラスの度数を合わせようと眼鏡屋に行った。気がついたらスタルクの眼鏡買ってた。気に入ったから仕方ないけど、やっちまったなあ。
釣り具屋に行くのは延期した。バカみたいにまた買い込んでしまうに違いない。ユニクロも禁止。
冷やし中華作ってロドピン飲んで大人しく資料整理しよう。
 
夜は「離陸」の職業取材でもお世話になっているみなかみ町町長と上毛新聞との会合。「離陸」の主人公佐藤のことを、まるで私が友人の行く末を相談しているみたいに心配して下さる。


元気ないけど動きたい

昨日のエフエムは、4時opアイ・キャン・シー・フォー・マイルズ/ザ・フー、セレクション ヨンキ・タイム/トム・バーレイン、おすすめ本は司馬遼太郎著「モンゴル紀行 街道をゆく5」(本家本元はやはり中身が濃くてすばらしい)、5時台opは電車でお出かけ/the ピーズ、5時台edはルック・アウェイ/シカゴ。
今日は無理なテンションアップとかしなかったら、面白いメールたくさんいただいてるのに意外にノリ悪かった。番組のあとの一人反省会もせずに、まっつぐ帰った。
次回特集音源のほかに、サウンドステッカー(コーナーの合間に20秒くらいで番組名言うやつ)の音源を4曲持参。かっこいいの出来るかな、楽しみ。
  
  
動きたい。
長い距離を走りたい。黒部ダムに行きたい。ダムマニア(大したマニアじゃないけど)として、すごく見たい。
次回の「街道」は長距離、これの下見も楽しみだし、本取材にはいつもとは違う大きな企画からめています。
遠距離走るなら通院だけでもいいのだ。音楽たくさん積んで、クーペでがーっと走りたい。
今年は実に3年ぶりの榛名解禁。わかさぎの秋のボート釣りやりたい。てことで釣り具屋さんめぐりが始まります。まずは家で道具がどーなってるのか見てどうしても足りないものをリストアップしよう、それも楽しみ。
六合村でキャンプがしたい。もちろん犬どもも連れて行きます。
無意味に新幹線のなかで掌編小説がーっと書いたりもしたい。捗るんですよあれは。
  
ひとにはわかりにくいけれど躁がまだ強い。モノが買いたくて仕方ない。ピアジオ・ポーター(イタリアの軽トラ)欲しい、日本の4DW軽トラバンを迷彩で塗っちゃってもいいなあ。でも、ちょっとずつ、人様に失礼がないよう気をつけつつ、ふつうの流れ作って行きたいんだよなあ。


オンナの証明

昨日20日は、午前10時半に締め切りを終えて倉渕の温泉に行った。
 
このところ乱買行動がひどい。一生懸命実用品を意識してはいるのだが、ティファールの鍋セット、ベッドリネン、CD5枚(全部エフエムで使う)、あと電球とテーブルタップまでは必需品だが、オーディオテクニカのイヤホンはどうにも気に入ってちょっと贅沢してしまった。以前みたいにクルマ買ってないからかわいいもんか。
  

話は変わるけれど私は声が低いので、丁寧に喋っているつもりでもよく男と間違えられる。エフエムでも定期的に性別言わないと誤解する人が後を絶たない、
でも何十年入っている生保(担当替え)の方に「奥さん出せ」と粘られても困る。電話で「おまえは男」と決めつけられた場合に自分が女だと証明する手段がない。それ傷つくんですよ、オトコマエとは言われ慣れていても。
「はいよっ」って、染色体出してみたい。それか、ATMの生体認証みたいに声紋かなんかで判断してほしいなあ。
しかし本人確認もしないでいきなり話する保険屋さんも危ういわな。

   
今日は午前中新潮と掌編について電話打ち合わせ。午後はエフエム。


人目を忍んで食う旨いサンドウィッチの作り方

昼ごはん食べたら集中力切れた。
いやな感じで(しかもそれを全くいやと感じない、理屈ではわかる)躁っぽさが崩れてきた。
昨日の夜中から今日の午前中にかけては天才だと思ってたのにやっぱり屑でした。
 
新潮の掌編で、ものすごい方針を思いついたんだが誇大妄想的でつまんないかもしれない。
  
そんなことより、サンドウィッチの作り方を書きたかったのです。
トーストしたパンにマスタードを塗ります(バターやマヨネーズは使わない)。
ハムを三枚重ねます。
レタスも山盛りに重ねます。レタスとパンはハムがあるので直接触れません、多分それが旨いんだと思う。ここに塩胡椒で味付けした目玉焼きをのっけます。
最後は強引にパンを折りたたんで食います。パニーニ作るくらいの勢いで。卵黄やわらかいと溢れますが、人目を忍んで食うこの食べ方が一番旨い。

群馬ってところはおよそサンドウィッチの材料なら(ツナとかサーモンは別として)、野菜でも卵でも乳製品でもハムやベーコンでもとんかつでもパンでも揃っている。そして新鮮な旬のものが安くて美味しいのは当たり前。なのにどうして群馬県がサンドウィッチを名物にしないのかわからん。
別に昼飯はサンドウィッチではなかった。


カレーで言うと(2)

「しっかり質のいい睡眠を取ることを先決問題としましょう。これ以上悪くはならないと思うけれどなにかあれば電話してきていいですよ」と言った医師の言葉通りなのか、あるいは15日の榛名神社のおかげなのか(いつもありがとうございますしか言わないけど)、楽しかった16日の飲み会の効果なのか、なんだかわからんが、嘘みたいに集中できて原稿が書ける。構成も思い切りいじって9時現在17枚。

カレーで言えばコトコト煮込んで肉も野菜もやわらかくなってきた、くらいのところ。調味料も揃ってる、買い忘れもない。カレーでもおでんでも、このあたりになると鍋を休ませながら味を染ませる。仕事も、合間にメシ作ったり寝たりスーパー行ったりして頭を冷ましてやる。
 
ただし問題はわかってる。調味料の量は間違いないと思うけど味見は人を頼らなければだめだ。読み返しに自信がない。読売季評のときと、そこは変わってない。編集者に協力してもらわなければならない。
あとは、強い感情(怒りとか)で集中が切れたときに、鍋ひっくり返したみたいに取り返しがつかなくなる。あとはこないだやったけど、二日目に盛大に鍋焦がしたりするともう全然動けなくなる。
これさえ終われば、でずっと引っ張ってきたけど、明日締切終わればまたエフエム。上毛の下見も行っておきたい。でも、気をつけながらがんばります。


小説をカレーに喩えると

ベゲAが絶妙に効いている。だるいけれど眠いってほどじゃない鎮静効果。怒ったりするのは面倒くさいが、「離陸」では予定外の設定が二つ下りてきてちょっと興奮した。まだ8枚でカレーで言えばタマネギ炒め始めたくらいのとこだけど方針は決まって完成図も見えている。締切への焦りとかはない。そもそも遅れたことがないからそういう発想をしない。
 
ベゲタミンにはAとBがあって、Bは白だけどAはそんなにしなくてもいいじゃないかってくらいの濃いピンク色をしている。フェノバールも入ってるし結構相性の善し悪しがあるかもしれない薬だと思う。私にはロドピンやジプレキサの方がきつく感じられるが、別の人にはそうじゃない。薬を悪者にしたらその薬で症状が改善している多くの人にとって失礼、という意味で「逃亡くそたわけ」を書いたときに一つだけ架空の薬「テトロピン」を作りました。あれがもし直木賞とったら説明しなくちゃと思っていたけどとらなかったからそのまんまになってて、今頃こんなとこで言ってる。


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