Diary

カンヅメ二日目

一つの小説について朝から晩までじっくり考えること。掛け持ちが多くて忘れていた基本のやりなおし。まだ、メモと原稿の間には距離がある。表されていないことがたくさんあるような気がする。
幸いなことにこの環境は集中が長続きする。

ご飯は美味しい、でも三食たっぷり食べるのは大変だ。私一人だから朝も昼もいらねーなんてとても言えない。腹ごなしにむやみに歩き回る。外でもいくつかメモをとった。


カンヅメ1日目

今日からカンヅメ。それもあってジオの日記を試してみることにした。携帯は圏外、エッジは入ったり切れたり。
飲食喫煙禁止と部屋の壁に貼ってあったがとりあえず灰皿だけはいただく。山のようにコーヒーを持ってきたのは正解だが、なんか気後れしてお湯をくれと言えない。まあ、そのために来たんで仕事します。夕方には担当者が東京から来てくれる。


無題

すてきなハロウィンカードをいただいた。明日からカンヅメ。資料や着替えの準備はもうとっくに終わっている。行き先は矢来町ではないけれど多分、地図なしで行ける。

エッセイ、書評のゲラ、インタビューの確認事項など残った仕事を済ませる。夜は共同通信と飲み会。


無題

JFN(TOKYO FMのビル)にてFM番組の収録。とても楽しかった。

近いので文學界打ちあわせ、その後、講談社にて西日本新聞のインタビュー、小説現代打ちあわせ。


ラジオの予定

突然ですが、明日ラジオの収録に行きます。JFN系全国14局ネットのSOMETHINGという番組で、29日午前10時半頃からの放送です。あ、東京はありません。『海の仙人』の舞台で言うと、富山、石川があるそうです。番組がある地域の方、気が向いたらチェックしてみて下さい。生出演の話もあったのですが、初めてなので収録にしました。

テレビは苦手だけれど、ラジオはいいのだ、自宅療養中とかずいぶんラジオのお世話になったので。DJの石森さんに相談したけれど「お茶でも飲むつもりで行っておいでよ」と励まして下さった。

本を実家に届けて、ついでにオヤジに聞きたいこともあるのだがいろいろあって多分夜。


フル仕事

講談社来宅。『袋小路の男』の見本と買い取り分が届く。今回は講談社にアポをとってもらって都内のいくつかの書店に挨拶回り(サイン会とかでなく、こっそり書店の事務所でサイン本作らせてもらいます)に伺うので、その打ちあわせなど。

講談社が残していった『袋小路』の川端賞POPのサインと完全手作りポップを、袋貼りの内職のように作っているうちに時間。中央公論来宅。『逃亡くそたわけ』ゲラ初稿打ちあわせ。得意の勇み足でPOPなど販促について提案。気が早いって。

夜8時出発でいつもの店に献本。ついでに「くそたわけ」の新規挿入部分をあらかた書く。帰途「愛なんかいらねー」の重要部分を発見。

家のそばまで帰ってきて、なんかわからんがどうも気になって、最近よく行く店に行き、そこで新しい小説の着想? を得る。そういうときは直感のままに動くといいことがある、こともある。帰宅3時半、フル仕事。


しめしめ45

夕べ、一日でえいやと仕上げた絲的メイソウ第四回・第一稿を送付した。同居人が読んでげらげら笑ってたけど、どうなんでしょう。でもちょっと気が軽くなった。今日は昔の先輩がお昼に来宅、同居人まじえてランチ。

この稼業はたくさん資源ゴミが出る。プリントアウトも多いし、雑誌も、段ボールも結構出る。ところが私は不器用で、紐で結ぶと後からゆるゆるになって、どうかすると全てばらばらになってしまう有様だ。同居人が見かねて結び直してくれることもあるが、それも情けなくて小型結束機を買った。ドライヤーよりちょっと小さい、4.5mm巾のベルトをクリップで留めて、余った部分を巻き取ってカッターで切る、というものでなかなか便利。私でもちゃんと梱包できる。便利なんだけど、しめしめ45ってネーミングはちょっと。「しめしめ45ってすごい便利ですよ」なんて、街中の携帯で大声で言えないじゃん。


イタリアンそうめん

昨夜、25日締切の書評とゲラを出して少しほっとした。明日から来客が続くため、早々と缶詰めの支度、部屋着とタオルを圧縮袋に入れて洗面具を用意して。何か忘れてる、と思ったら月末締切の「絲的メイソウ」でした。思いきってテーマを変えたらするするとすすむ、また行き詰まるかもしれないが。

小説と現実の違い。「アーリオ オーリオ」の主人公は毎日パスタを食べていたが、私は毎日そうめん、ひや麦を片づけている。どういう理由か誰から貰ったか覚えていないが山のようにあってかさばっている。安売りのたびに買ったパスタソースもようけ余ってるから「イタリアンそうめん」への挑戦、ということになる。茹で上げ後の処理にもよるが、まあ食えないこともないですよ、という程度。自慢するほどの大失敗はない。でも晴れてそうめんが片付いて、パスタを食べたらそのときは「これが本物か!」と美味しく感じるんだろうなあ。


39年目のコート

懐かしいコートをみつけた。着たらぴったりだったのでクリーニングに出した。ステンカラーで裏が赤紫にペイズリー。私が生まれる前に父がパリで買ったもので、高校生の頃に私が父の新しいバーバリーを盗み着しようとしていたら、「そっちはだめだ、これをやる」と言ってくれた。父もこれを着ていたころは随分痩せていたんだな、と思ってそのころの父と今の私の年齢がいくつも違わないことに気づく。
一日二食の日が増えてきた。がっちり二食は無理で、今日の晩飯はサラダとヨーグルト、ダイエットみたいだが食べないよかまし。


新潮「愛なんかいらねー」

カンヅメというと、「締切まで禁固三日、てめえ絶対仕上げろよ」みたいなイメージもあるかと思うが、現実には作家が自分から言いだすことが多いらしい。私も今回、お願いして月末から新潮にカンヅメにしてもらうことにした。家事や衝動買いを忘れて数日、その作品だけに集中したい。土日を入れれば他社への影響も少ない。考えとしては「図書館に勉強しに行ったり、予備校の自習室で集中する」に近い。短編なのにこれ以上新潮に待ってもらうわけにもいかない、と焦っているのも事実。タイトル「愛なんかいらねー」、掲載時期未定。

今日は午後、講談社にて、トーハン「新刊ニュース」新年号インタビュー。それとパブ用の写真撮影。


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