Diary

午前3時の斬り捨て御免

単行本タイトルはほかの案もあったが『妻の超然』で決定。

起きるつもりはなかったのに目が覚めて、朝3時から小説の大手術。この期に及んで登場人物を一人削った。斬り捨て御免。

そして念ずれば通ず。例の扇風機発送のメール。気温は高くないから扇風機で十分。それにアレですよ。部屋閉め切ってクーラーなんかかけたら蚊取り線香が臭くてたまんない。水田育ちの元気な蚊が、やれ洗濯物の取り込みだ、やれキャンプ道具の片付けだと戸や窓を開けるたびにじゃんじゃんばりばりご来店ですから。各部屋に蚊取り豚が鎮座している我が家です。

今日は耳鼻科通院。
なんか美味しいもんでも食べてくるかなあ。(とんかつかしら?)


9月刊行?(予定)

キャンプの翌日は眠い。
わかっていながら昨日も遅くまで仕事をしてしまったので余計眠い。
おまけになんですかこのジメジメ。
かっこいい扇風機を注文したんですが納期3週間でまだ来ない。季節ものでその納期はやばいよ。
眠気覚ましは蒲田時代に買ったちび扇風機と、シーブリーズと、どこでもクールと、キンカンと、リステリン。ミントくせえ。

昨日の午後と今朝書いて、「作家の超然」は84枚。
まだ、いくつか消化できていない部分や書き込めていない人物がいるので、午後の打ち合わせで新潮社書籍担当者に相談する。
「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」100枚を3本で単行本にまとめる。9月末に刊行できそう。早い!


【お知らせ】松浦寿輝展 対談

昨年萩原朔太郎賞を受賞された松浦寿輝さんの展覧会が7/31〜9/12まで、前橋文学館にて開催されます。
このなかで私は、8/1に「詩と小説のはざまで」というテーマで松浦さんと対談させていただくことになりました。

朔太郎賞は「吃水都市」という詩集で受賞されました。詩、小説、評論、そして動物が出てくる子供のための本、と各方面で活躍されています。
私はもとから松浦さんの小説の熱狂的なファンだったのですが、今は群像の選考委員でご一緒させていただいています。尊敬するすばらしい方です。
お問い合わせは前橋文学館までお願いします。


雨男と海なし犬

雨男とキャンプに行った。寺泊で鮮魚を買いまくり、その辺の浜で二泊。
二泊した一番の理由は、暴風雨でとても撤収する気になれなかったため。
雨男が買い物に出ると、浜は晴れ、戻って来るとまた雨になる。
私は夜明けとともに起きて原稿をやったり、最終日は抜け駆けで撤収準備をしていた。雨男が起きれば、途端に降るからである。
撤収完了後、岩室温泉に寄るという雨男と別れ、巻インターを目指せば前方に初めて見る青空。
群馬県に入ると夏の天気、眩しいやら暑いやら。
家に帰って、ざっと車から物を下ろして、シャワー浴びて出て来ると、にわかに空が曇り、激しい夕立がきた。
タイミング的にはまさに、岩室温泉に入ったり昼ご飯を食べたりした雨男が群馬県通過中なのである。
今後は才能を活かして、干ばつや水不足を解決して世界中から感謝される人になってほしいものだ。

もちろん、先日の野反湖で実に楽しそうだった犬どもも連れて行った。
牛は絵本の「海辺のハリー」そっくりにうろうろにこにこしていたが、茶色は腹をこわしたり(多分変なものを拾い食いしたと思われる)、花火に脅えたり、相手にされないと嫉妬してひねくれたり、波の音にびくついたりでさんざんだった様子。やはり代々群馬の海なし犬。最後はもう浜には下りず、駐車場にスタンバって早く帰りましょうの催促。牛は絶対に帰らないの地団駄。ああ面倒くさい。
高速を下りて、産まれた家のそばを通ったときの茶色の興奮といったらなかった。帰ってきてまあ嬉しそうなこと、満足そうなこと。

私は海で思いのほか「作家の超然」の原稿(手書き)がすすんでしまったので、これから打ち込みです。


ティーポは今朝、二回乗ったが、特に問題は感じなかった。
買い出しも済ませ、積込もあっという間に完了。犬も洗った。仕事も済ませた。

2〜3時間しか眠れない状態が続いていたので、主治医に相談してベゲタミンAを服用。5時間昼寝して少し楽になった。


漂泊の犬連れ文士

朝3時から「本の雑誌」の連載エッセイ。6時半に仕上げて送る。この時間に一つ済ませると一日がすごく楽になる。
これで当面の締切は「作家の超然」一本に絞られた。

今日はいい天気で、泥舟状態だったティーポがよく乾いた。
でも、本当にこのクルマで行くのか。
エンジンはかかるけど、明日試しに少し乗ってみるけど、大丈夫なのか新潟キャンプ。
もし帰ってこられなかったら……テントも七輪もあるから漂泊の文士にでもなりますか。(パソコン持って行かないくせに)

躁病の方は、一日中タコメーターがレッドゾーンみたいな状態は脱した。
クルマ欲しい熱も消えた。
一日一食が続いていたが、今日は二食おいしく食べられた。
まだ、ときどき激しい感情が出る。躁の感情は楽しそうなだけではなく、怒りや悲しみも非常に強く出る。
買い物に行って町から帰るとき、夏休みみたいな空と山があんまりきれいで泣きそうになってしまった。
30分前に出てきた自分の家の方向見て泣くかよ、と思うが、そんなこともある。
でも、本当にこのくらいで済ませることができるんなら、つらい苦しいと言っても40度の熱を出すのとそんなに変わらない。


泥舟船長

病気のせいでもなければ、アウトバックに浮気されたティーポがイジワルをしたわけでもありません。
私の不注意です。
この豪雨の中、昨日からサンルーフ開けっ放し。
雨にかからない場所もあるのに、なぜか昨日に限って屋根のないところに突っ込んで停めてました。

幸いなことにウチは傾斜地なので、電気系がある前はシートがびたびたになっただけで、ダッシュボードもアクセルまわりも全く濡れずに水は後部座席の足元に全部たまっていました。
40ミリか、50ミリ。雑巾とかの範疇ではありません。雑巾入れたら浮いてました。
プラスチックの皿で汲んでは捨て、汲んでは捨て。
沈む船にそっくりでした。

雑巾と新聞紙と手拭で仕上げて、今は屋根の下で乾かしています。
私はもうへばって笑えませんので、代わりに笑ってください。


牛犬の日記

宮沢けんじのまねをします。

雨にもまけず風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬじょうぶな体をもち
みんなにデクノボーといわれいつもニコニコわらっている
そういう犬にわたしはなりたい

わたしは「ぐんぞー」や「しんちょー」はむずかしくてきらいですが宮沢けんじのおはなしの動物たちとは友達になりたいです。
おかーさんは「ぶんしゅん」にごはんを作るらしくて忙しそうです。

いとやま うし


楽観できない

夜中からテンション高く、不自然なほど気分が明るいので外出禁止とした。鼻歌あり、食欲なし、疲労感全くなし。
ただ機嫌がいいだけなら問題にならないが、この状態が壊れたときの着地の仕方が怖い。人に迷惑をかけたり、キレたりするのが怖い。なにより7月上旬の「超然」の仕上がりに影響するのが怖い。

「よしなよ」と言って止めると思っていた欧州車乗りの友人が「いいじゃないですかアウトバック! まじでいい! メロンパンよりいい!」と言い出し、いろいろ調べてくれる。ドンピシャが来たらおしまいだ、と思っていたが逆輸入は極端にタマが少ないらしく、結果的には様子見となった。
右ハンとか新車でいいんだったら買ってたかもしれない。(新車は値段的に無理だけど)

服薬の調整のため、主治医に電話。とりあえず抗うつ剤を休むようにと指示。その次の「おまじない」の中身も聞いているが、1週間以内にもう一度電話で状況を報告、相談することになった。


アウトバック症候群

このところかなりテンションが高くて、疲れもせず二日酔いもなく飯の回数が減り、スバルのアウトバックがものすごく欲しくなってきて、こりゃ躁っぽいなあと気になってたんだけど、幸いディーラーに出かける前にたまってた疲労がきて今日はぐったり。「超然」の細かいところをメモする程度で殆ど寝てました。
ちょっと今週は警戒しつつ行動したいと思います。

それにしても、アウトバックいいクルマですね。使い勝手よさそうなワゴンで、逆輸入で左ハンドルも探せないことなくて、何より冷房が効く。
家では冷房なしでやってますが、クルマはこの時期やはりつらい。根本的に20世紀のイタ車は冷房が弱いですから、窓全開で、水温とにらめっこして渋滞したらヒーターかけてことさらに涼しい顔を作り、信号待ちともなれば必死で日陰を確保するのがつらいのです。
まあこの時期だけで、秋口になったらそりゃティーポでいいに決まってるんですけどね。


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