Diary

温泉と山ドライブ

みなかみまで高速で行って、鈴森の湯に入った。林のなかの露天がとても気持ちいい。そこから県道で峠を越えて猿ヶ京へ。17号走るのもつまんないので、また山を越えて新治経由中之条へ。こんな美しい山の景色がいっぱいで、いつでも行けるのに、なんで私は家に引きこもってたんだろうかと思った。中之条で10割蕎麦食べて倉渕経由で帰ってきた。楽しかったー。これから読売打ち合わせ。


絲的こわいもんなしを仕上げて送付。やっと8月7件の締切が終了。6時に読売が来るまで暇になったから温泉行ってこようかな。


ここんとこ疲れてずっとくたばっていたんですが、昨日、立川の医者に「なんでこんな疲れるんですかね」と愚問を発したところ、すごく納得のいく答が返ってきた。「リハーサルするからですよ」なるほど、何をするにも段取り重視、頭のなかで一通り予習しないと気が済まないしメモを書いておくことも多い。うまく行くパターンだけではなく、最悪の事態までできる限りは考えておく。「だからプロセスを二度体験するんですね、そりゃ疲れますよ」それで一発勝負とか(FMの生放送は好きだけど)急な予定変更には適応できないんだなーと思った。名医の洞察力はすごい。

今日はさすがにどーにもなんなくて「絲的こわいもんなし」を書いている。


今日はゲラはやるけど概ね休み。県内と神奈川の友人たちが来てくれるので、家でバーベキューやります。朝は涼しいけど暑くなりそう。


昨日は5時から離陸をはじめて昼飯晩飯抜きで、終わったのが21時。これで8月の締切6件/7件済み。

今朝は一応起きて散歩だけ行ったけど腑抜け状態。上海から帰ってきてまだスーパーに行ってなくて冷蔵庫からっぽなんだけど、困ったなー


やっと寝足りたので朝4時から明日締切の「離陸」をやる。午後はFMだから作業できない。この状態から一日で仕上がるってのが自分でも不思議。でも大丈夫、ちゃんと仕上がる。ここ半年くらいで鬼みたいな集中を覚えたので出来るようになった、以前だったら無理な量。

FMはT-Rexミニ特集。4時台opはセレブレイト・サマー、セレクションは20センチュリー・ボーイ、5時台opはイージー・アクション〜ミスター・ミスター、5時台edはテレグラム・サム。おすすめ本は丸山健二「深海魚雨太郎の呼び声」。


帰ってきてから朝から晩まで眠くて眠くてどーにもなんない。小説書いてても寝てしまう。


上海出張(3)

18日も午前、午後と取材5社。さすがに疲労困憊。夜はブックフェア会場でスピーチをしたあとサイン会。あと予定外のテレビ。日本よりは若い読者が多かったかな。説明なしの予定変更や追加があまりにも多くて最後担当者に文句言ったけどすべて済ませたので19日帰国。美味しい中華を毎日お腹いっぱい食べてたのに3日で3キロ痩せました。

ずっと日本語で通訳さんに話してるけど、三日間日本人には会ってないっていうのは変な感じです。フランス語のできる記者とフランス語で雑談したときが一番スムーズで楽しかったなあ。


上海出張(2)

17日は朝から上海図書館での講演会で「作者、読者、行間」というテーマで50分話したあと対談。午後はテレビ「今夜読書しよう」に出演、合間に新聞、雑誌などのインタビュー3件。芥川賞のときよりずっとハードです。ブックフェア会場はすごい人混みと熱気で、自分の本の大きな広告が出ていてびびった。

取材に答えていると私にも発見がある。大好きな「更級日記」にはダメな奴がたくさん出てきてそれがすごくリアルであることとか、ル・クレジオと私の小説の共通点はよそ者が主人公であることとか。普遍性とはなにか、リアリズムとはなにか、いろんなことを考えました。


上海出張(1)

15日は新潮社打ち合わせ、都内に泊まって16日朝の便でブックフェアを開催中の上海に来ました。出版社の同行とかはなしで一人で、こちらの翻訳会社の招きで来ました。

空気は東京よりきれいなくらいで(前日雨だったらしい)、想像したほどの人混みに巻き込まれることもなく、ごはんはものすごく美味しい。しかしタバコを吸える場所があまり見つからない。車のクラクションはすごいね。

中国ではイッツ・オンリー・トークと沖で待つが出版されたばかりで、午後2時から7時まで通訳3人交代しながらぶっ通しで新聞取材でした。「ダメ男を書くのはなぜか?」「男っぽい性格か?」と日本と全く同じことも聞かれましたが、どの記者も文学に対して強い熱意を持って取材してくれました。あと「天才宣言」は全部の記者に聞かれた。なんかツボだったのかね? 

夜は招待してくれたこちらの出版社の社長と会食、私自身が翻訳文学ばかり読んで育ったのでそういう意味で自分の小説が翻訳されることはとても嬉しい。


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