Diary

安静マンボ

朝「下戸の超然」で探していたことが閃いて、気分よく病院へ。
今日はPET検査。
あまりにも検査通院の期間が長く自覚症状も殆どないため、いちいち不安になる時期は過ぎて緊張感ゼロ。なんのための検査なのかさえ忘れていたがPETは悪性かどうかを判断する大事な検査であった。
注射してから1時間以上「安静にして」薬が回るまで待つのだが、例の病院(入院する病院ではなく前に行ってた大学病院)のBGMのセンスはさすが! かかっていたのはマンボ。会計のときはしみじみイージーリスニング系が流れていたので、「粛々と払いました。心で泣きました」(カギカッコ内は伊藤比呂美さんからぱくり)
検査中はMRIと同じくらい爆睡しました。

PET検査のせいじゃなくて、寝ぼけたせいか台風のせいだろうけれど、帰り道に道草しようとしたらやたら頭がぼーっとして、前橋なのに考えられないような道の迷い方をすること三度。国道から右折するBMWに確信を持ってついて曲がって30メートル走るとそこは行き止まりの砂利道で、後ろから来たプロボックスと三台でバックUターンとか(なんで行き止まりの道なのに右折レーンがあったのかは謎)……かっこわりー。


休み明け

昨日は、一日だけ盆休みをいただくつもりでだらだらした。一応小説は2本、頭の中にはあって少しは書いたけど、朝からワインを飲んで、昼寝をして、長風呂に入ってまた寝た。この生活で「朝からクルマを捨てる」というのは結構勇気がいる。
一日休んだらあら不思議。今朝はやる気横溢。
2本の問題点を整理して「下戸の超然」d稿(全体の1/3程度)を今日中に編集者に送って打ち合わせ材料にするつもり。

朝一で選挙に行った。投票所は昨日犬の散歩がてら探したら片道30分くらいかかったので今日はクルマで行った。目印も看板もなく、見通しも悪い狭い路地に入ったところの小さな集会所である。全国探してもこれほどわかりにくい投票所はなかなかないんじゃないか。駐車場がないので選管の方々も路駐(駐車禁止の道ではないけど)、もちろん私もそれに倣った。これからの長い人生、ここで選挙か、と思ったらちょっとなぁ。

じゃ、仕事します。


やだやだ

薬飲んで横になって、寝室が涼しくて虫が澄んだ声で鳴いていて、あとちょっとで眠れる一番幸せな瞬間……
小説の登場人物が動き出してしまった。どこで何をしているか、どんな気持ちでいるか、わかってしまった。
ヒマなときは何も話してくれなかったくせに。
思いつきで商売しているわけだから、思いついたら起きて書かなければならない。枕元でメモなんか取ったら意味不明になる。(夜中と酔っているときには、理解不能のメモを残すことが多い)
仕事部屋のパソコン立ち上げて3枚くらい書いたら、今度は目が冴えて眠れない。
「末裔」と「下戸の超然」を両方やっているので、頭の中で十人前後が動いたりアイドリングしたりしていることになる。誰がいつ、話し始めるかわからない。話してくれるだけありがたいんだけれど。
もう一回寝ます。思いつけばまた何度でも起きるのです。


こまっけぇことまとめて

散歩、洗濯、掃除、シャワー、犬メシ、請求書作成、宅急便手配発送、原稿、キャンプ道具片付け、役所(定額給付金手続き)、ホームセンター(ドッグフード)、クリーニング屋、スーパー。午前中ここまで。
昼ごはん食べて3時間くらい昼寝した。

夕方の散歩から帰ってきて、この夏6度目のクーラーを入れた。
夜は友達とパキスタンカレー食ってきます。


眠くて眠くて

ここ数日、眠くて眠くて、どうにもならない。
毎年この時期は夏の疲れがどっと出る。
入院前にやらなきゃいけないことが沢山あるけれど、少しペースダウンして休み休みいきます。

夕方FM。セレクションは吉幾三「ゲゲゲの鬼太郎」、おすすめ本は「三匹のやぎのがらがらどん」
日が短くなった。FMから帰ってきたら真っ暗だった。街灯なんてしゃれたものがないので、とっぷり暮れたら犬の散歩ができない。(拾い食いや落とし物処理、用水路にはまる危険など)思う存分、庭で暴れてもらいました。


北海道からキャンプ荷物到着。濡れたままのテントなどを干す。手術の後のキャンプは無理だろうなあ。

「下戸の超然」は、気に入らない設定が二つあって、それを最初から作り直し。バランスだけでもないし、的確さだけでも書けない。設定をひきずりそうで、ひきずらないところかな。100枚が30枚よりも200枚よりも難しいのがそういうところだと思う。

先週金曜日から飲んでないから、そろそろ飲むかなあ。


日高敏隆選集 絶賛

検査通院。術前検査(1ヶ月以内にするもの)で、心電図、採血、採尿、レントゲンで待ち時間も殆どなくスムーズに済んだ。来週PET(がん検査)を受けて検査は終わり。

日高敏隆選集がやばいくらい面白くて、北海道に行くときも羽田どころか行きの新幹線の中で「人間はどういう動物か」を読み終わってしまった。今日は「動物という文化」を待合室で読んでいて、早く呼ばれてしまうのが不満なほどだった。
内容がいいのはもちろんだが、文章が面白くて読みやすく、考察されていることがユニークなのにわかりやすく、興味を持ちやすい。「動物行動学」なんて全く触れたことがなくても、お菓子のパッケージの説明を読むのが好きな人だったらこの選集に手を出して後悔しない、と勧めたいくらい親しみやすいのに、中身はものすごく「高級」なのだ。
(もともと文学より生物学の本が好きだったので、余計そう思うのかも)
全8冊、残りは入院のお楽しみにしようと思っている。


害獣イトヤマと害獣チャイロ

もうすっかり秋。いい風が吹く。
そして始まりました、空砲の季節。
稲刈りシーズンの害鳥対策なんだけれど、不規則に「どん!」とやられるたびに、クーデターか! と、カギ括弧を閉じなかったり、不要な改行をしてしまう私は害獣か。
牛犬はのそのそ歩いているが、茶色を見てないな、と思って行くと、犬小屋の奥に固まってました。
散歩に連れ出しても、初めてだなー、あんなに私の後ろに隠れる茶色。牛は全然平気。
帰ってきてからは紐をめいっぱい引っ張って縁の下にもぐりこんでます。

今日は書いては消しての繰り返し、原稿は枚数的には殆どすすまなかった。


犬の缶詰、生キクラゲ入り

今日明日は、犬の缶詰、と書きそうになってしまった。
正しくは私が自宅カンヅメで、犬の散歩以外は外出しないということ。

気合い入れて書くぞ、となったら、まずやることは食糧、飲み物の確保。
昨日の晩、スーパーに行って大量に買い出しした。
滅多に見ない生キクラゲ(某村で採れることは知ってるんだけど)を処分品で買ったので、今日の昼食の焼きビーフンに入れていただきました。肉厚で、ぷるぷるこりこりな歯ごたえでした。

「下戸の超然」調べ物をしつつ大事なところからあちこち書いて、今日は10枚。冒頭の文章は決まらないけれどラストは書きあげた。以前に作っていた設定も、良くないところや100枚でまとまらない部分は捨てた。できればこれも入院前に何とか形を作ってしまいたい。
明日もがんばります。

群像のゲラが今日までだった。おおよそやってあるので、これから見直します。


帯広てんこ盛り出張

木、金と帯広出張でした。
木曜は、NPO主催の「未来の帯広競馬場デザインコンテスト」の審査をしました。ばんえい競馬は、非常に面白くてユニークなレースでありながら開拓の歴史・文化遺産という重要な面も担っています。しかし多くの地方競馬と同じように、現在存続の危機にあります。帯広という都市の将来を真剣に考える人々の話を聞いて、得るものが多かったです。

夜はオトコマエで楽しい騎手の方々と飲んで、競馬場でテント泊(これは私の趣味)。憧れの北海道キャンプは土砂降りでやたら蒸し暑かったです。長靴持っていってよかった。朝は橇を引く馬のいななきと馬具の音で目覚めるという気持ちのいい目覚めでした。

金曜は北海道新聞のインタビューを受けた後、野性時代の対談連載「しごとのはなし」で、以前から親しくさせてもらっている調教師の谷あゆみさんに、調教師の仕事のことを伺いました。11月売りで掲載されます。
厩舎では好きな馬と会えてべたべたできて嬉しかったです。

いろんな人と会って話して、すごく充実した2日間だったので、夜の飛行機では当然寝る予定でした。しかしなぜか「下戸の超然」が動き出して、動き出したらそのときに書かないと失われてしまうのでノートにすごい勢いで書いて疲労困憊しました。

羽田着は夜10時。そこからバス。高崎駅着は午前1時。
犬の散歩がないのをいいことに、昼まで寝ました。

夕方、犬を迎えに行きます。帰るのやだ、って言うかなあ。


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