Diary

ばかもの

珍しく三食自分で作って食べた。朝はお茶漬け、昼は青椒肉絲、夜は焼うどん。簡単なものばっか。

昨日の打ち合わせで決まったこと。新作「ばかもの」が新潮新年号(12月7日発売)から連載されることになった。文芸誌での初めての連載ということで、またハードルを一つあげてしまったわけだが、勢いを殺さないためには数ヶ月に一度の短編連作よりも、毎月掲載される連載の方がいいと思った。多分7回か8回くらい。なかなかセネガルには帰れない。

明日から絲サバのキャンプ、今日はその準備とか。空振りだったりいろいろ。


業況報告なんぞ

セネガルのことを書いた「北緯14度」は現在250枚。一体何枚になるのだろう。400枚、ひょっとして500枚か。
30枚、50枚の短編に慣れている私には、原稿をスクロールするのも容易じゃない。プリントアウトしても、どこになにが書いてあるのか探すのが大変だ。書かなきゃいけないことはまだ山ほどあるのだが、どこから手をつけていいものやら。気が遠くなる。

あとは、書かなきゃいけないエッセイが三本、帯の仕事が一本。「絲的炊事記(豚キムチ〜)」のあとがきも書かなくてはならぬ。10月の講演会の準備もそろそろ。群像の小説も途中までしか書いていない。文學界は完全に止まっている。

今日は新潮と打ち合わせ。短編連作になるのか、本格的な連載小説になるのかまだわからない。でも、手元の原稿の中で勢いがあることは確かだ。
夜はどういうわけかカレが乱入するという。カレは乱入好きな女なのだ。


文壇温泉

昨日の夕方、温泉に行った。風呂から上がって連れを待ちながらタバコを吸っていたら横でソフトクリームをべろべろ舐めている爺が某文学者にそっくりで、ちょっとパニクリそうになった。もちろん某文学者がこの温泉に来てはいけない法はないのだが、この上、女湯からあんな婆こんな婆が続々と、男湯からはこんな爺あんな爺が続々と上がってきたらショック死すると思った。もちろん、そんなことはなかったんですが。隣の爺はしばらくして、温泉の人と話してた。ばりばり群馬弁でほっとしました。

今日は講談社とセネガルの書き下ろし「北緯14度」の打ち合わせ。


気圧のわかる指

漸く従来の朝型に戻ってきたみたい。世の中が起きる前にメールの返事なんかはしてしまう。静かなうちに原稿を読む。世の中が起きたら家事雑事に勤しむ。
ちょこまか動き回ったけれど、一番大きいのは自転車を直しに行ったこと。あちこちガタガタしていたのに、自転車屋のおじさんはあっという間に直してくれた。自転車の調子がよくなると、なんでこんなに気分がいいんだろう。散髪よりいい。高崎中を走りまわりたくなる。
でも行ったのは接骨院。今日は指先も痺れます、と言ったら、「あー雨が降るんだね」と、先生にあっさり言われてしまった。でも昨日より入念にマッサージしてくれた。


ブーム

昨日行った接骨院の待合室には怖い話とか、怖い話の漫画とかが腐るほどあって、一体どうなることかとびくびくしたが、大丈夫でした。病院と違って治療してくれるし、安いし、とても良かった。問題は行きつけの飲み屋から近いってことで、だったら昼間に行けばいいじゃんと思うのだが、午後の部は3時始まりなのである。私は今日も無事に帰ってこられるでしょうか。

仕事も、家事も、ここんとこはそう億劫でもなくまあそこそこ。あいた時間は筒井康隆を読んでいる。新潮の連載をきっかけに火がついたブーム。


半都会、半田舎

一昨日、酔っぱらって帰る途中、気持ちいいスポットで寝てたら豪雨にあった。みんなに叱られ、笑われ、呆れられた。

昨日は、回転寿司食って温泉入って夜はバーで仕事をした。東京の頃はよく喫茶店で仕事をしていたんだけれど、群馬では仕事場が圧倒的に多い。それでも、たまには静かなバーで登場人物の話をメモに取ることもある。

今日はどうなんかな、今はぼつぼつ仕事もしているけれど、もし天気がよくなれば、おにぎり持って川っぺり行って七輪で秋刀魚焼いて食いたいっすね。どうせビール飲むだろうに帰りの運転は大丈夫かって? 帰りなんか、クルマは置いて来ちゃうんですよ。そんで夜とか、明日とかに取りに行く。潔くて安全。


私の一番若い友だち

しかし、なんだかなー、なんでこんなに毎週祝日があるかね。しかも三連休だと関越や新幹線が混むんで、仕事があってもちょろっと下京するってわけにもいかないし。私は土日祝関係なく働くからいつもヒマなのだ。そして平日休むからさらにヒマそうなのだ。でも、あんまりヒマにしてると舐められそうで困る。連休明けはまたみんな忙しぶるんだろうなあ。特に文芸誌。

と、ぼやいてみたのは照れ隠しで実は今日、私に一番若い友だちができた。一緒に焼肉を食べて、今度はドライブに行く約束をした。洗車しなくちゃ。


言葉の降る日

文学の神様はすげえ。なにしろ今日も朝からわけのわからない言葉が降ってきて、拾って行くうちにその関連性が見えてきたり、まだ全くわからなかったりして、原稿を書きかけてみてどうやら30枚の短編一本なんかでは終わりそうにない。短編集が一本できそうなくらいある。降ってこない時間は、片っ端から知っていそうな人に情報を聞いたり、新潮と電話で打ち合わせをしたり、出てくる食べ物を食べたりする。あっという間に一日が終わる。夜も降るんだろうか。

そんで私ときたら、たまにちょっと働いただけで日記が大げさ。


ゲラ短編ゲラFM

左腕は痛み止めで誤魔化している。温湿布は当たり前だけど、熱い。

抗鬱剤の増量が効いたのか、朝は割に気分が楽で、「炊事記(豚キムチにジンクスは〜」)のゲラを直していた。ほどなくへたばったので、どうせこんなもんだろと思ってソファに横になっていたら突然短編小説の構想、というより登場人物が出てきて話しはじめた。まだモノになるかどうかもわからないけれど、メモを取り、一応新潮社に連絡を入れてみる。なんでこんなときに浮かぶかな。やっぱアタマがおかしいんだろううか。
そうこうしているうちに、「袋小路」文庫のゲラが届く。なんか今日の私って忙しげじゃん。でも、殆ど寝たきりなんだけどね。人には見せられないこの仕事姿。

夕方はFMへ。二週連続となります。今日の「セレクション」は、UAの「ミルクティー」。


低空飛行

なにぶん鬱っぽいので、時速100キロで高速道路を走っていたら眠くなった。病院に着いてから爆睡。医師は「やはりセネガルの一日は、こっちの一日半くらいのエネルギーを使っていたんでしょうね」と言って抗鬱剤を増やしてくれた。「墜落しない程度に低空飛行でやって下さい」とのこと。まだ休んでいいのか、私。いくらなんでもやばくないか。

自炊する気もしなくてコンビニで海苔弁当を買う。実は私、海苔弁当が一番好きなのだが、今日のはソーセージが入ってなくてさびしかった。


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