Diary

おとーさんもたまには怒るのだ。

昨日の葉書を送ってきた両親が帰国したので電話した。
怖くて、阪神のことは言えない……

今日の仕事は群像の小説とFMの選曲や音源準備など。
あとは調べ物を山ほど。

近所で一番相性の悪い犬に吠えていた茶色がうるさいので仕事しながら(いつものように)「シッ」と言ったら、こっちをまともに見てけんか腰で吠えた。
怒ったね。犬の分際でそんな態度があるか。がらっと網戸を開けて洋風縁側にライターを叩きつけた。
茶色はびびって首を縮めた。これはまずかった、という顔をした。見ているうちに、どうしよう、という顔に変わった。
怒りっぱなしというわけにもいかないから仕方なく仕事を中断して庭に下りた。
茶色はちぎれんばかりに尻尾を振ってすり寄ってきた。牛はいつもと同じで、にこにこ、べたべた。


雨には負けるが風には負けず

「長い柄のついた、どぶさらいの道具みたいな鎌」を「じょりん」と言うらしい。調べると「じょれん(鋤簾)」だけど私が聞いたらそうは発音してなかった。そういうものをどこの家も持っていて、町内会の草刈りのときや、畑で使っている人もいて、遅まきながら私も購入しました。
庭の中はそれでも、犬をおっ放したときにちょこまか草刈りしているんだけれど、外まわりを放っておいたら雑草がはびこって、大変鬱陶しくだらしないことになっていたのだ。
「ヒデリノトキハナミダヲナガシ」などとほざきながら、手にマメをこさえて草刈りしました。
(「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ」って一日四合は多くないか?)

精米に行ったので、昼は炊きたてごはんをネギトロ丼でいただいた。小ネギの他には海苔、しそ、キュウリなんかもちょろっとのっけて。お吸い物の実はとろろ昆布とオクラとミョウガ。あとは衝動買いしたもずくも食べた。おいしかった。

父からハガキが来たと思ったら、犬宛でした。散歩の前に座らせて読んで聞かせたら、嬉しそうに聞いていました。


ソーネチカ

「ソーネチカ」リュドミラ・ウリツカヤ著
現代ロシア文学(ソビエト時代の女性の一生を書いた中編)。先日家に来たハンガリー人がすすめてくれたので早速取り寄せて読んでみた。いい本だったなあ。

食べ物で言うと、前はそんなに食べなかったのに、最近三つ葉やオクラやあおさ海苔がすごく美味しい。
ロシア文学もそんな感じ、身についてない栄養だから気になる。ドストエフスキーは(読んだのが子どものときだったせいもあって)苦手意識が強いけれど、トルストイは再読したい。チェーホフは一冊くらいかな。ツルゲーネフは読んだことがない。


宝の持ち腐れ

昨日早寝して今日は4時起き復活。
夕飯の下準備をして、庭の草刈りと洗車をした。洗車なんて、いつぶりよ。クーペは立川で時間が余ったときに一度水洗いしたけれど、ティーポなんて引っ越してから一度も洗ってなかった。

犬の方は、茶色の冬毛がまだどんどん抜ける。遠目に見るとあちこち禿げてるみたいだけど、夏毛の色が濃いだけなんです。牛は抜けないが同じ扱いにしてやらないと僻む。ブラシしながらあれこれいじくってて気がついた。
なんでオマエら水かきあるの?
もしかして、先祖に河童入ってる?
間違ってもレトリーバーとかは入ってないと思う。
茶色のお腹の長い毛も日本犬らしくないし、牛なんか横から見たら洋犬だし、雑種ってほんとに不思議で面白い。
でも立派な水かきがあるのに水が嫌いで仕方ないとは宝の持ち腐れ。散歩中に田んぼや用水路に飛び込まれなくて助かると言うべきか。

夕飯の献立。
ガスパチョ(冷たいスペイン風トマトスープ、エディアールの瓶詰め)
ラムチョップ(コーラと醤油、にんにく、生姜に浸けたものをオーブンで焼く)
大根と三つ葉とホタテのサラダ
あさりごはん

ええそうですよ。カレが来ます。私が料理を作って出す相手は圧倒的に女性が多いです。


カラダ夏仕様

今日はなんだか疲れ気味。
でも、なんでも食べられるようになったので、野菜をばりばり食べてます。
飲み物は麦茶一辺倒。毎日煮出してます。
クルマのクーラーなしは厳しいが、家はまだ快適。どこまでクーラーなしで行けるか楽しみになってきた。

それじゃ、もう寝ます。


舌切りばあさん、こぶとりばあさん

頸部のぐりぐりのMRIを撮りに病院へ。十年前、はじめてMRIを撮ったときは怖かったけれど今回はコンコン音がしてすぐに熟睡。造影剤の注射で一旦目が覚めたけど、またぐーぐー寝た。気持ちよかった。
舌の組織検査の結果はまだ出てないので、MRIの結果と併せて来週また来るようにとのこと。
一応本人なので、あれこれ推測して心配だったり不安だったりはしたんだけれど、今はもうあれこれ考えるのに飽きて、なるようになるだろ、と思っています。

クルマの中でトモフスキーの新譜「幻想」聴いてます。「我に返るスキマを埋めろ」「ねる日」「記憶のコントロール」など、結構ぐっとくるなあ。
トモフスキーとtheピーズの歌詞は、ほんとに私にいろんなイメージを与えてくれる。私の文章のスカスカ具合もこのひとたちの影響かもしんないと、改めて思ったりする。


ウニクムいただきました

久々の来客。ハンガリー語版短編集の翻訳者が来群。本の反応やブダペストブックフェアの様子など教えていただいた。翻訳の話、文学の話、話がつきなくてあっという間に時間が過ぎた。

我が家の犬どもはお客様が大好きである。いつもの3倍くらい笑う。
おっ放しといたら、はしゃぐことはしゃぐこと。庭をかけまわり、縁の下をかけまわり、デッキをかけまわっていつの間にか網戸越しに大人の話をのぞいて嬉しそうに立っていたかと思えば、また二匹ですっとんでいく。あっちでゴン、と音がしたかと思えば、こっちで振り向いた顔が汚れていたりする。
お客様が帰って片付けをして外を見たら、遊び疲れて体投げ出してぐったり寝てました。
おまえら、しあわせすぎ。


やっと風が出てきた

犬が日記を書いてくれると仕事がはかどるなあ。
群像の連鎖小説「末裔」第一回を書きながら、野性時代の対談のゲラ直し、8月発売の絲的メイソウ文庫本ゲラ、など、あれこれやっています。
口の方はかなり回復して痛みがおさまってきました。まだ喋るとヘンですが、食べる方は少しずつ通常食へ移行できそうです。

暑いっすね。前橋の予想最高気温は33度だったけど、この家はしのぎやすいので冷房・扇風機なしでがんばってます。3時すぎてやっと風が出てきたので洋風縁側にパソコン持ってきました。犬がこっちを見てにこにこしてます。


牛の日記

きのうは、ごちそうでした。
かりかりフードに、ぎゅうにくとトマトのスープがかかっていました。
おかあさんがしゃべらなくなってから、ごちそうがでます。
もっとたべたいです。

おねえちゃんは、「ふゆげ」がぬけててぼろもうふみたいになってます。
もこもこになってます。
わたしはもこもこにならないけど、まいにちブラシしてもらえるのでうれしいです。

さんぽのまえは、おねえちゃんと庭であそびます。
すもうや、プロレスや、おいかけっこをします。
おねえちゃんとあそぶのはとてもたのしいです。

さんぽで、きんじょのおじさんに「めずらしい色だね」といわれました。
「しゅるいはなんなん?」
おかあさんは、「ざっしゅなんですよ」といいました。
「かわってていいやねえ」とおじさんがいうと、おかあさんは、
「ばかなんですよ」といいました。
よけいなことをいわないでいいのに、とおもいました。

そのあと、カルガモが4わもいました。
おいかけたくてどきどきしてたのですが、おかあさんがゆるしてくれなかったので、くやしくて、ばったと、ちょうにとびかかってたべました。

かえってきておねえちゃんとくっついてねました。
おなかがすいたなあ。


軟弱食続く

まだうまく噛んで丸めて飲み込めないので、飯は相変わらず粥とゼリー。軟弱食は予告なしに突然腹が減る。
うまく喋れなくて悩む。近所の人との挨拶とかでも痛かった。犬の散歩は舌を噛まないように歯をくいしばっていた。

夕方、カレが来てくれた。喋っていたら、最初はへろへろだったのがだんだんほぐれてきて、かなり喋れるようになった。筋肉がこわばった状態だったんんだな。助かりました。
草刈りでも犬の散歩でも頼れる若い野郎を派遣してくれると知人が言ってくれているとのこと、一人暮らしでなんかあったらと気に病んでいたんだけれど、ありがたくて気分も軽くなりました。


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