Diary

会津から新潟

1月28日から休暇。

往復ではなく「くるっと回る旅」をしたかったので、28日は大宮、郡山を経由して、磐越西線で会津若松へ。大雪で前日は終日運休だったが動いていてありがたかった。若松は小説の登場人物がどの辺に生息していたのか探しに行った。長靴大活躍。夜は東山温泉泊。

29日は磐越西線の続きに乗って新潟へ。喜多方のあたりから見たこともないくらいの雪の量。西会津でカモシカが電車に接触して驚いた。新潟市内はまったく積雪なし。

30日、ホテルで15時まで寝た。喫茶店で、この先書きたいことが少しだけおりてきた。

31日、ものすごく疲れがたまっていることがやっと頭で認識できた。茶色と牛が夢にでてきてうるさい(自分も早く会いたくなった)ので早めに帰った。新潟〜高崎は新幹線であっという間だった。犬ども狂喜乱舞。


25日〜27日

金曜日は午前中と移動中に新潮ゲラ。母方の親戚が五島から実家に来てくれたので、電車で東京日帰り。デビューしたばかりの03年7月に「離陸」の取材でお世話になって以来、懐かしくて嬉しかった。やっと「離陸」を始めることはできたけど、まだ五島のことはきちんと書けてない。

土曜日の午後は友人来宅。寒いので鍋にしました。

日曜日、昼寝ばかりしてた。新潮短編の再校ゲラをこれからFAXで戻します。


火曜日は読売季評の本読んだり、昼寝したりでした。

昨日は午前中FMの2月分選曲を一気にやって、午後オンエア。いつもより早く行って打ち合わせをしました。4時台opはザ・ピロウズ「エネルギア」、セレクションはクリーム「ホワイトルーム」、おすすめ本は菊月俊之「世界のミリメシを実食する」、5時台opはトム・ロビンソンバンド「2−4−6−8 モーターウェイ」〜「マン・ユー・ネヴァー・ソウ」、5時台edは中島みゆき「時刻表」。

今日は、早朝「離陸」の初校ゲラを直して戻した。新潮の再校ゲラは今日来るのかな。あとは読売季評の続きを読みます。アラジンの芯替えたら、ストーブでなんか美味しいものでも作りたいなあ。


多幸感

午前中に新潮「忘れられたワルツ」「神と増田喜十郎」の初校ゲラを戻した。やっと短編集が見えてきた。昨日の文學界と連日だからだろうけど、すごい幸せ。多分頭のなかで変な汁出てる。

こういう多幸感から躁病に移行しないことが経験でわかってきたので(躁はむしろイライラからはじまる)、安心してむやみな集中ができるようになった。変な集中なので、体力整えないとできないし、終わったあとも休んで状態を戻してやらないといけない。それでも一番いい結果を出せるやり方が一番いいやり方だと思う。

これですべて待ち状態(新潮再校と文學界の初校)となったので、ご褒美のモスバーガーを食べてから温泉行きました。いいお湯だった。ぼーっと入ってたらフラフラになった。


0時30分に起きてすぐ始業。2時間の仮眠と犬の散歩と昼飯以外ぶっ通しで「離陸12」を書いて17時30分脱稿。ずっと集中してたので17時間が3時間くらいの実感で、変な言い方だけど「一体誰が原稿を書いていて、自分はどこにいたのかわからない」って感じです。昨日無理してダメな原稿書かなくてよかった。


昨日は午前中「離陸」、昼から薬屋、切符の予約、銀行など用事を済ませつつ東京へ。新幹線のなかで新潮の短編2作のゲラ。なんかもうこの時点であれこれやりすぎ。

東京に行った目的は、池田政治先生の展覧会(東京芸大)。未発表の作品や映像もとても面白かった。そのあと大学時代の友達の店でごはん食べた。

帰りの新幹線で、もし群馬に来ていなかったら、私は今頃どこに帰ってたのかなと思って不思議な気持ちがした。いつもの代行さんと楽しく喋って家に着いて、犬どもを庭におっ放して見上げた星がおっかないくらいきれい。

今日はくたびれてくたびれて、どうにも集中できなくて参っている。一旦寝るしかないか。「離陸」は明日まで。同じく20日締切の「妻の超然」文庫ゲラは発送した。


読み聞かせに行ってきました

友人から誘われて、市内の小学校の絵本の読み聞かせのボランティアグループに参加しました。朝の15分間を使って行われているものです。私は4年生のクラスで「はせがわくんきらいや」を読んだのですが、みんなとても集中して、いろんな表情で考えながら聞いてくれました。ふだん小学生と会う機会がないので、とても新鮮でいい経験になりました。毎回うまくいくとは限らないとのこと、また新年度に挑戦したいと思います。

本を読む前に子供たちに(正確ではないけど)こんな話をしました。

世の中にはいろんなひとがいます。みんなのお父さんとお母さんもそれぞれ違っているし、友達同士も違いがあると思います。「相手の身になって考えよう」「人にやさしくしよう」と言われるけれど、これは子供でも大人でもとても難しいこと。では、どうればいいか。「心の筋肉」が必要だと思います。「心の筋肉」は目には見えないけれど、スポーツの筋肉と同じです。最初はできなくても練習して筋肉を鍛えれば、鉄棒ができるようになったり、走るのが速くなったり、スキーができるようになります。心も同じように力がつきます。「心の筋肉」をつける方法のひとつが本を読むことです。本は勉強と違うから、すぐに忘れてしまってかまわない。いつか必要になったときに思い出すこともあるかもしれない。本のことは忘れても、みんながいろんなことを考える力になればいいと思います。

【補足】これはあくまで、子供たちに世界のすぐれた本を紹介するという前提のものです。私が小説を書くときにはそういうことは何も考えていません。それに私も人の気持ちがわからなくていつも悩みます。その点ご理解いただければ。


榛名も赤城もよろれいほ〜

立川通院。「今年は計画的に休暇を取ることを目標にしましょう」と先生に言われる。実は今、プラン考えてます。眠剤は前回半分に減らして、ちゃんと眠れるのでそのまま。

帰りの関越道はすばらしい景色。「榛名も赤城もよろれいほ〜」「谷川、武尊もよろれいほ〜」と唄いながら帰ってきたら妙なテンションになってきてやばかったです。インター下りたら元に戻りました。

これから仕事。夜は上毛新聞新年会。


朝の散歩は町内路面凍結で「このひとよくすべるなあ」って目で犬に見られた。スウェーデン軍の長靴じゃだめでした、スパイク長靴をはくべきでした。夕方には溶けたので尊敬のまなざしが戻ってきた。

今日は「離陸12」の調べ物をしながら書きすすめる。夕方文庫ゲラ。夜は豚汁の残りとあさりの炊き込みごはん、まだ炊けてないけどにおいだけで酒のつまみになりそう。


夜7時から朝7時まで12時間眠った。仕事は「離陸」と「妻の超然」文庫ゲラ。みぞれが雪に変わって、寝ているうちに庭が白くなったので牛犬が驚いたようにあちこち見まわしていた。

雪が降るとなんで静かなのか、調べたらtenki.jpの過去の記事で、雪の結晶の間のすき間が空気の振動を吸収するため音が届きにくくなる、また雪が積もっているときには地面に反射する音も雪の中に吸収される、とあった。音とか光の性質って調べると面白いです。


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