Diary

殿の陣羽織

「不愉快な本の続編」、人称の問題が解決して文体が落ち着いたので原稿をすすめた。現状132枚。明日、新潮社と打ち合わせ。

今日はみぞれ混じりの雨。犬の毛布がぐじゃぐじゃになったので、牛にはバスタオルを、茶色にはお古のフリースを犬小屋に入れてやった。茶色は何度も使っていて自分のにおいもついている筈なのにやっぱり外に放り出してしまった。世が世なら殿からもらった陣羽織を外に打ち捨てるなどもってのほか、お家は断絶、群馬所払いになっても文句は言えまいと思ったが、怒ってもわからないのでやめた。


新幹線で食べる天むすはおいしい

今書いている小説の人称のことでどうしても人に相談したいことがあって、ちょろっと名古屋まで行ってきました。


ケモノに気をつけろ

昨日のFM、おすすめ本は「作家の口福」恩田陸ほか(「ほか」のなかにワタクシもおります)。セレクションはカリ「ブラザー・ボブ」、エンディングはキム・カーンズ「ベティ・デイビスの瞳」。

帰って来ていつも通り犬にかまったんだけど、力加減を知らない牛犬がはしゃいでわけのわからない動きをしたため、鎖がからまってコケた。家に入って見たら左足親指からだくだく出血。私はとんでもない巻き爪をしてるんだけどそれが食い込んで傷になったらしい。犬はやはりケモノなのだ。いい気にさせていると怪我をするという例。

腹立たしいが今朝も散歩。とりあえず歩けることはわかった。今日は大人しく仕事しながら消毒に励みます。


やばいくらい旨い

今日は週刊文春のレシピ取材だったのですが、ワカサギ素揚げにしてチーズフォンデュにしたら絶品。ものすごく旨い!! ついでに「うにあられ」をチーズフォンデュに入れるとまたこれがたまらん。ほかにはブロッコリ、ソーセージ、プチトマトなど。フォンデュは土鍋と割り箸でOKと確信しました。


明日の週刊文春レシピ取材の準備で買い物など。街に行ったついでに散髪もした。美容院でてめぇの顔を改めて見たらワカサギ焼けで真っ黒で笑った。


子供の頃は猿でした

今日は「不愉快な本の続編」(新潮/中編)の原稿にわりにすんなり入って行けた。富山取材のメモを文章にして書きこんでいる。

なんでコブシの樹が好きかというと、子供の頃いつも登っていたからだ。樹の上でバナナを食べるのが好きだった。ええ猿でしたとも。あと蝸牛や蓑虫を集めるのも好きで、たくさん蓑虫を入れた紙袋を玄関にほったらかしたら全部天井に上がってしまい、母からものすごく叱られた。
今、ウチのコブシの樹には蓑虫が一つついている。空っ風で離れないなんてすごいと思う。あれじゃ天井からはがすのも大変だった筈だ。


利き手ナシ

年に何度か出て来る「利き手どっちなんだ疑惑」。ワカサギ釣りの竿は左手、エサつけるとき針持つのも左手、ハサミは右手。タバコは左、コーヒーも左、モノ投げるのと包丁と鉛筆は右。でもおそろしく不器用だからどっちも利き手じゃないって可能性も高い。散歩は茶色が左で牛が右。脳みそは多分左右ぐっちゃぐちゃ。

今日はワカサギ釣りの道具を物置に片付けて、ほったらかしの原稿に少し手をつけた。


ひっそりサイン本

合計6回榛名湖に通って、釣りはうまくなんなかったけどいろいろ覚えたり、思い出したりした。夜明け前の雪道を走ることとか、一人で外遊びに出て行く楽しみとか。冬が終わっちゃうのは悲しい(それに榛名は来年も必ず凍るとは限らない)けれど、春になったらキャンプに行くかなあ。

今日はお見舞い。本が読みたいとのリクエストがあったので、「親鸞」とか、「アフリカにょろり旅」とか、宮部みゆきさんの「ぼんくら」とか筒井さんの「ダンシング・ヴァニティ」とかにそうっと「末裔」も混ぜておきました。返さなくていいと言ってきましたが、「末裔」だけ返って来たらやだなあ。


どっしり腰を据えていた冬が旅立つ季節になって、春が攻めて来ている。春は不安定でいやだなあ。この家は3年目を迎え、コブシの木にはたくさん莟がついた。ぼやっと見上げていると犬どもが「膝カックン」をくらわせる。

今日は立川通院。帰りに、ハンガリー人翻訳者に『末裔』を献本。短い時間だったけれど、お茶を飲んでごはんを食べながらいろいろ喋ってほっとした。


昨日は講談社が17日発売の『末裔』著者見本を届けてくれた。オヤジが主人公の長編ということで今までと違うイメージをお願いしていたら、品が良くて面白みも感じられる装丁に仕上げていただけました。

昨夜はかなりの勢いで雪が降ったので、今朝の犬どもは雪の中からボールを掘り出すという遊びに熱中、私は毎日履いている長靴に穴が空いていたことに気がついた。午後にはすっかり溶けました。


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