Diary

奥清津発電所(OKKY)

ずっと気になっていた奥清津発電所(OKKY)に行ってきました。場所は新潟県の湯沢町です(関越道湯沢インターからR17を苗場に行く途中、私は三国峠で下道ですが)。
 
なかなか見学できない揚水式発電所(すごいんですよ揚水はマジで!)を、地下二階の水車軸まで可能な限り見せてくれます。「くろよん」とか好きな人にはたまらないと思います。ジオラマやビデオもとてもわかりやすいです。ちなみに無料です。
そして水路建設のための斜抗である「水の路」というトンネルを歩くと、めっちゃ涼しいです。雰囲気もステキです。工事の歴史も涼しく見学できます。椎茸になってこのままここにいたいと思ったりします。
群馬だと(最近富山も少し)、顔とか知られてるので急に声かけられたりでアレなのですが、新潟なんで臆することなくにっこにこしながら見学できました。
 
そして二居ダムは、深い山々へと続く感じが美しいロックフィルダムで、水の色なんか南の海みたいなエメラルドグリーンですよ、たまりません(すみません群馬は海がないもんで沸点低いです)。
ダムカードも無事、いただいてコレクション増えました。
暑くてどこ行っていいかわからない方、理系に強い彼氏や子供さんがいる方、ダムや発電所が好きな方、ぜひOKKYへ。(別にどこの仕事でもありません、ただのオタクです)但し自販機や売店ないので飲料とかは持っていった方がいいです。帰りにはそこいらじゅうに温泉があります。
 
仕事じゃないので私は好きなCDずっとリピートで、小説のこと考えながら国道で行きました(群馬から湯沢は近いのです)。秋以降3作の構想考えなきゃなんですが、文春でやるシリーズの新しい設定をひとつ手に入れて(湯沢ともJ−POWERさんとも全然関係ないですが)魚沼方面までドライブして、大好きな日本酒「鶴齡」買って帰ってきました。
帰り道、三国峠に向かう17号にそびえる上越国境の山々がなんとも言えない感じでした。二居ダムの水は信濃川に合流して日本海に注ぐのに、湯沢あたりで発生した雷雲は確実に群馬に夕立を降らせ、電気は関東まで届きます。
タイミング合わなくて雷雲とともに山を駆け下りるというのはできませんでしたが、楽しかったです。


夏の群馬犬

暑くて気の毒だと思って犬にかまったら、どんないい穴掘ったんだか(穴掘りの達人です。クビだけしか見えてないことあります)二匹ともうっすら湿って泥で汚れて冷えてやがった。茶色も牛もすごい元気で、夏ばてがデフォルトの私と違って餌もガシガシ食べます。最近は猛暑手当(豆腐)が出るので、歓喜の舞も踊ります。退屈しのぎに葦簀をかじるのはちょっといただけません。


イトボカ

昨日はBOSSANOVA CASSANOVAとの初めてのライブ&トーク、おかげさまでとても楽しかったです。
ライブというのは、特別でかけがえのない「場」だと思いました。
自分のいいとこも悪いとこも、来てくれた人と直接やりとりするような感じで全部飛び出したけど、一番似てるかなと思ったのは、野球の乱打戦です。私なんかけっこうボール球振ったりもしてるんですが、リハと違うことやったのが面白いくらい外野に抜けてくれて、気がついたら打者一巡、みたいな勢いでした。ちょっとまだ、冷静には振り返れないです。
 
トークの方は違和感ないどころか、前から一緒にラジオやっていたように懐かしかったです。ライブのあと来て下さった方々との交流も嬉しかった。もちろんボサカサのSHO1さんとひでさんの懐の深さのおかげで上手くいったのですが、またこういう企画で読者やリスナーの方々と一緒の時間を過ごしていけたら、と思いました。
 
動画撮ってますので、そのうちアップします。


民放連審査

民放連ラジオエンタメ部門(関東甲信越静岡)の審査委員で東京出張してきました。
今年の幹事は3月までお世話になっていたFMぐんまでした。なのに会場は文藝春秋のビル。知ってる人が違う場所にいるというのがなんだか変な感じでした。(自分の家に友達の親がいるような感じ?)
私は本当にラジオが大好きでリスナーも大好きなので、「ラジオでしか出来ないこと」や「サイレントリスナーへの思い」みたいなものにこだわりが強かったのですが、他の選考委員の先生方の講評は自分には欠けていた視点でとても勉強になりました。
各局の優れた番組を聴かせていただいて、またラジオに(スポットやゲストではなくレギュラーで)出たいなあと思いました。


昨日20日は高経大の実質最終講義。今年のクラスは去年とはまた違う手応えで、とても良かったし楽しかったです。来週試験。教務課の人に「あのクルマ、TVRですか?」と聞かれて、すっかりいい気分になりました(いつもの黄色いフィアット)。さては私の取説持ってるな。
北日本新聞の原稿も仕上げました。来週月曜掲載予定の最終回は砺波です。富山の皆様、一年間ほんとうにお世話になりました。10月には講演会でお邪魔します。
新潮も締切。「薄情」は最後悩んだけれど思いがけない解決法でクリア。次々回9月売りが最終回です。
最終回ばかりで今後の生活が心配ですがなんとか凌いでいかなければ。暑さには滅法弱いですが体調はいいので気分的に追い込まれたりはしてないです。


尾瀬に行ってきました

昨日、片品村から尾瀬に行ってきました。上毛新聞社からこの秋に刊行される「街道〜(タイトル少し変わるかも)」の本の、巻頭書き下ろし取材です。尾瀬はまだ二回目で、前回は鳩待峠から尾瀬ヶ原でしたが、今回は大清水から一ノ瀬までバス、三平峠から尾瀬沼というルートでした。
台風の影響で沼田インターを下りたときはワイパーが追いつかないほどの豪雨でしたが、大清水まで行ったら小降りになっていたので決行することになり、尾瀬沼に着いたときには雨も上がって別世界のような美しさでした。ニッコウキスゲも咲き始めていました。
山歩きに慣れている上毛さんについて行けるのかとても不安だったのですが、苦しかったのは最初だけであとは意外なほど楽しんで歩けました。そして無事に戻って来たときの喜びも格別でした。
尾瀬はやはり特別な場所だという感じがあります。詳しいことはもちろん本に書きます。以前からじっくりお話を聞いてみたいと思っていた片品村の千明村長へのインタビューも充実したものとなりました。
  
今日から新潮「薄情」と北日本新聞の連載最終回の原稿を仕上げていきます。来週末はいよいよボサノバカサノバとのライブ&トークショーです。


絶対音感と少数派

絶対音感が狂ったと自覚して思いだしたのが、学校で音楽の先生が「移動ド」と言い出したときに心底驚愕したことだった。周波数では明らかに「ソ(あるいはほかの音)」なのに「これがドです」というのが、まるきり納得できなかった。「ト長調」とか「イ単調」ならわかる。ソルフェージュだけはかなりやったので、和音もオクターブも問題ない。でもピアノの先生と学校の先生がなぜ違うことを言うのか、わからなくて困った。
「絶対音感」が少数派だということも知らなかった。(こんなもん別に生活上では何も役に立たないっす。私は耳動かせる能力とかの方が宴会芸のために欲しいです)
もちろん今は「移動ド」を否定するつもりなんかないです。
 
絶対音感も少数派ですが、それとは別に認知や感覚、行動の部分でも少数派であると自覚したのは数年前です。専門医の問診を受けた結果、私は自閉スペクトラムのどこかに位置しているということで間違いないそうです。
当時は認めるのがつらくもあったし、過去の教師からの執拗ないじめのフラッシュバックもしんどかったですが、予定変更でパニックになるのも、集団行動が苦痛でしかないのも、寂しいという気持ちを全く感じないのも、そのためと納得できました。
発達障害は個人差も大きいので扱いは難しいのですが「ニイタカヤマノボレ」を書いたきっかけはそれです。


絶対じゃなかった絶対音感

楽器弾くライブなんて30年ぶりなんですが、そこそこベースは弾けるようになってきて一応、お墨付きもいただいてました。
だけどメールでコードのやりとりしていたら、どうも話が合わない。
まさかと思って、フルート鳴らしてみたらフルートの音が「半音高い」。
たしかに、あれっと思ったことはあったんだけど、セッションしてもライブバージョンでコード替えてるのか、自分が緊張してるのかくらいに思ってました。一時期から家電の音が変だと思ったこともあったけどそれほど気にしていなかった。
しかし私の絶対音感、半音狂ってました。(幼稚園から大学まではちゃんとあった)
  
原因は躁鬱の予防で飲んでいるテグレトール(カルバマゼピン)だと思われます。検索すると沢山出て来ます。絶対音感ない人にはこの副作用は気にならないそうです。
  
ベースはフレットあるし指なんかどーにでも動きます。
x=y ではなく、
x=y+a だっただけですが、それでも概念としては相当気持ち悪い。
東京から北の方角に富士山が見えたり、富山なのに海が南にあったり、リンゴを食べたらミカンの味だったり、上州人だったら「よ」の札が「伊香保温泉日本の名湯」だったらこれまでの人生疑うでしょう?そんな感じです。
 
薬はすべて減らしてきていて、眠剤も含めてゼロにする方針は決まっているのですが、服薬期間も長いからなあ。
言葉も文章もサウンドとして、意識と記憶をしてきた聴覚優位の私にとっては、かなり心もとない思いがします。

ちなみに新潮に書いてる掌編は全ての章がそういった、「そばつゆがアイスコーヒーで、次の回では麦茶になってた」みたいな設定違いでできています。(そこまでは混乱してないけどね)


第3回FRaU文芸大賞

「第3回FRaU文芸大賞」が発表されました。たくさんの候補作のなかから『離陸』を大賞に選んでいただき、とても嬉しく思っております。
「FRaU8月号」には瀧井朝世さんによるインタビューも掲載されています。


7月7日売りの文芸誌は新潮で「薄情12」、文藝には「小松とうさちゃん(後編)」が載ります。
 
最近クルマでうろうろした場所。七輿山古墳、四万温泉、野反湖、矢木沢ダムと奈良俣ダム。今はどこに行ってもとても静かで緑がきれいで、梅雨も悪くないなあと思います。
家では掌編と「薄情13」を同時進行で準備中、あとは毎日ベースの練習。昔ロトのニッケル弦が好きだったことを思いだしたので、張り替えたらますます楽しい。
夏の野菜が充実してきたので、ドライカレーやゴーヤチャンプルーやラタトゥイユを久しぶりに作りました。
まだそれほど暑い日がないので犬どもに「猛暑手当(大好物の豆腐)」は出してません。


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