Diary

一難去ってまた一難

頭部負傷血だら真っ赤事件で今年の悪運もさすがに尽きただろうと思いきや、今朝5時、商売道具のパソコンがクラッシュした。Macを使う人ならご存知の、はてなマークの点滅に震え上がった。PRAMだのなんだのやっても全部ダメ。修理屋さん行きだけれど、時期が悪いなあ。今年は無理か。

残る二台のPowerBookG4のうち一台はOSが古くてブラウザが使えないし、もう一台のOS10.4.11は三年くらい前に修理して新品状態(誰かセネガル人にあげようかと思っていた)。仕方ない、まっさらのやつをセットアップした。
mobileme(web上にあるサーバー)に登録しているので、カレンダー(予定はすべてここ)、アドレス帳、ブックマーク(数年前のもの)なんかは同期できて助かった。いくつか問題は残っているけれど、とりあえず仕事ができる状態まではなった。

締め切り前じゃなかったんで書きかけの原稿とかは諦めがつく枚数の損失だった。活字になっちゃったモノなんていらないし、音楽だの写真だのも別になくてかまわない。
別にいいっちゃいいんだけど、なんかもう、やる気しないっす。


レゴババー

ご心配おかけしましたが、一日経って、アタマの方は大丈夫みたいです。メール下さった方ありがとうございました。

昨日一日寝ていて、起きてもぼーっとしていたんだけれど、衝動買いしたレゴウォッチのベルトのパーツでクレイジーなバンドを作ろうと遊んでいるうちにだんだんはっきりしてきました。リハビリにいいみたい。基本セットが欲しくなってしまった。いよいよボケはじめたと自覚したら買います。(今買ったら連載が止まります)

今日は、超然三作目の打ち合わせで新潮来群。今朝は洗濯して買い物行って原稿を書く合間に夕飯の下準備をしてコラムも書きはじめて途中で水回りの掃除をやって犬の散歩も済ませて、もう眠いっす。


クルマに気をつけろ!

朝、ゴミ出しに行ったときにぶつけた。
クルマをぶつけたんじゃなくて、自分の頭をハッチバックのゲートの角に、したたかに。
目から火が出た。血がぼたぼた出て顔や道に垂れてパニクった。
病院に行ったら縫うほどじゃないと言われ、消毒してもらっておしまい。よかったです。

クルマをぶつける人はいても、自分のクルマにぶつかるヤツがあるか。
あまりのバカさに自己嫌悪に陥って、帰ってきてからずっと寝てました。
血染めのクリスマスでありました。


年末小掃除二日目。二日もやってる時点で中掃除くらいか? 昨日サービスヤードは掃除したので、今日はベランダと外まわりのゴミ捨てをして、床とキッチンを磨いて仕事机を片付けた。もうこれで8割方いいことにします。
住んで8ヶ月だから楽と言えば楽だけど、へそくりもお宝も出て来ません。

出てくるのは、使えない電球ばかり。
機械に弱いわけじゃないし、配線もふつうにできる、でも電球だけはほんとにわかんない。お店で並んでいると頭が真っ白になって、いつも違うものを買ってきてしまう。まぐれで当たらないかと思うけれど当たりません。これはどこに住んでいたときもそう。


犬事不介入

庭の茶色いジャイアンは、自分の毛布があるのに妹の毛布をぶんどって、その上で寝ている。およそ犬というものはこれほど長かったのかと思うほど体を伸ばして日に当たっている。強突張りという言葉に尻尾を生やしたような姿であるが、犬事不介入の方針なので当事犬同士で解決してくれ。

あったかいので、年末小掃除。
クリーナーに使えるというアルカリイオン水の試供品と、捨てる衣類を切った雑巾の束を手に「汚い子はいねがー」となまはげのように家中うろついて拭いてまわる。人には見せられぬこの姿。(誰も見たくはないだろうが)

仕事は年明けに対談が2件あるので、その準備。
音楽雑誌のコラムを受けた。
あとは、週末に打ち合わせ予定の新潮の小説。


第六回絲山賞

この一年間で、私が読んだなかで一番面白かった本に「絲山賞」をさしあげています。単に私がこの日記の中で発表しているだけで、賞金も式典も、もちろん名誉もありません。(たまに、著者の粋な計らいで帯になることはありますが、権威が嫌いな私の賞に権威はないので騙されないで下さい)

第六回絲山賞は、ドナルド・キーン著 「日本人の戦争 作家の日記を読む」(角地幸男訳 文藝春秋刊)にさしあげたいと思います。
初出は1月売りの「文學界」、単行本は7月刊ですが、何度も何度も読みました。

内容は、開戦から終戦、占領下にかけての複数の日本人作家の日記を抜粋して編んだものです。
この本は、ドナルド・キーン氏でなければできなかった意義の大きい仕事のうちの一つになると思います。今とはかなり異なる時代の考え方がたくさん出てきますが、情報将校として米海軍にいた著者ならではの深い思索に基づく考察によって、2009年の私も理解をすすめながら興味深く読むことができました。
特に終戦から復興の間の人々の意識の劇的な変化、というのは、認識はあってもこれまで具体的なことを知る機会がなかなかありませんでした。「考え方を変えた」と発言するのは難しいことだからです。
日本人にとって、この本は貴重な財産になると思います。久しぶりに「書いて下さってありがとう!」とお礼が言いたくなる本でした。


地平線の見える部屋

いつも散歩をしていて、当たり前の景色になっていたけれど、今朝思った。
この時期、太陽は南東にがーっと開けた地平線から上る。毎朝、日の出を見ている。
いつもその時間は散歩だけれど、仕事部屋からでも見える。
自分が地平線の見える場所に住むなんて考えたこともなかった。

免許更新に行った。
講演会やっても生放送でも全く緊張しないが、免許更新はいつもなぜか緊張する。講習のビデオが怖いからか。
6月に痛恨の「軽微な違反」があったので、5年の青免許をもらった。

「末裔7」と「超然第三作(仮)」をちくちく書いたり考えたりしている。


私の「やらないことリスト」

やっと疲れが少しとれてきて、無意味に悲壮な気分になっていたのが取れてきた。
昨日までは「朝の散歩だけで疲れちゃって、どうしよう! 昨日もあんなに休んだのに」と泣きそうになっていたのが、「疲れたら寝ればいーや」と思えるようになった。一時期、鬱の定番ジェームズ・ホワイトを聴き始めてしまってやばいと思ったけれど、なんとかなりました。

そんな自分の「本日のやらないことリスト」
何もかもやらなきゃいけない気分で、優先順位が決められないときに作ります。
紙を半分に折って、左側に「やることリスト」を作ります。思いつくだけ全部書きます。
そのあと少し時間を置きます。
左側の項目から「今日どうしてもやらなくてもいいこと」を考えて「今は必要ない、いつ頃までにやる」と右側に書きます。
(例えば、電球は今買わなくてもいい、今日の食材はあるのでスーパーは明日以降、郵便局の本局に行くのはやめて宅急便の集荷に来て貰う、灯油もまだ数日は大丈夫、絲山賞は決まってるけれど発表は12月中でいいだろう、など)

急いでやらなくていいことって結構あるのに、自分が混乱して焦っているだけなんです。だから自分にわからせます。
どうしても自分が信用できないときは、友人に見せることもあります。項目がはっきりしていれば友人だってアドバイスしやすいのです。(引っ越しのときはそうした)
明日も不安だったら、また明日作ればいいだけ。

リストに残ったのは、今日の群像再校ゲラと明日の免許更新。絶対にやらなきゃいけないのはたったこれだけでした。


毛布を自分で出す犬

家の中でペンギンが飼えそうな寒さ。

夕方の散歩のあと、フリース毛布をそれぞれの小屋に入れてやると、二匹とも小屋に入る。朝の散歩が終わると、茶色犬は自分で日なたに毛布を出してきて、その上に寝ている。なかなか賢いではないか。でも今日は、牛犬がうろうろしても場所を譲ってやらずに知らん顔をしている。牛犬の毛布は私が出してやった。

午前中、野性時代「しごとのはなし」のゲラを戻す。
大したことはしていないのに疲れてへろへろ。寝ます。


古傷天気予報

忘れた薬を取りに立川へ。友人がクルマを運転してくれた。
ほんとに、いろいろ気をつけなくちゃ。

手術跡が、まるで凍ったボルトでも入っているみたいにごりごりして痛むのでこれは降るなと思っていたらやっぱり降った。
昼過ぎに戻ってきて高速から見たときには赤城だけだった雪は、荒船でも降り始め、やがて妙義でも、子持や小野子でも降り出した。
山にぶつかっては千切れていた雪雲がそのうちに榛名を超えて広がり、犬の散歩の時間にはウチのあたりも粉雪が吹き付けてきた。街の方は晴れている。早めに冬タイヤにしておいてよかった。


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