Diary

宿題がイヤな学生の皆さんへ

私も『妻の超然』の三校は、いっそ燃やしてしまいたいくらい読みたくないです。自分の書いたものでさえ、そうです。

だから、二学期から学校やめちゃいたいくらい、宿題したくない人たちの気持ちがすごくよくわかります。
でも結局は私も君らも、文句たれながら、やらんわけにいかないんだろうけどね。

ラジオで相談が来た「読書感想文の書き方」。
私も読書感想文なんて大嫌いでした。
でも、ここはひとつ気分を替えて「芥川賞(直木賞でもなんでもいいけど)の選考委員になったつもり」で、その本のいいところを挙げて推薦するつもりで書いてみましょう。選考委員って言ってもえばる必要はないんですよ。きっと、その本のいいところも、書き手のいいところも出ると思います。もちろん「悪いところもあるけれど、それ以上にここがいい」っていう書き方でもいいんです。
(この手の相談は普段はラジオでお願いしますね。ポッドキャストでも聴けますから)


現実と非現実

「いつもお家がキレイだから掃除の必要なくていいですね」
と編集者に言われたことがあるが、とんでもない。来客の日は、お客様が汚くて不快な思いをしないように、朝の5時から掃除するのだ。
普段の私は大変だらしない。庭の草ぼーぼーを見ればわかる。仕事場も汚いし、寝室なんか人に見せないから大変なことになっている。
だが見栄っ張りだから、来客時には、掃除だの、ハンパない量の雑誌や段ボールの片付けだの、お茶や食材の買い物だの、そういうことのために肝心の打ち合わせの準備が一秒たりともできなくて困っていたので、
お手伝いさんをお願いすることにした。
といっても2週間に1度程度、2〜3時間のアルバイトさんだ。
(それ以上のギャラを払えるほど、私には収入がない。会計士には相談、報告したけど)
条件は読者ではなく、作家稼業に関心がなく、淡々とやって下さる方。もちろんプライバシーも守ってくださる方。
友人の紹介でいい方が見つかったとのこと、やっと今日、お会いできる。仕事の範囲を話し合って細かいことを決めたいと思う。

ここまでが現実。以下、非現実。

あとは、外国に憧れているウスマン(『北緯14度』に出て来るセネガル人運転手)が、庭に小屋でも建てて住んでくれれば強力な用心棒にもなるし、代行さんの代わりもやってくれるし、気分悪いときは病院に送ってくれるし、草刈りもしてくれるし「作家になりたい」とかまさか言わないし、日本語わかんないまじめな奴っていうのは国内では捜しにくいし、イスラム教だから酒は絶対飲まないし、お祈りの日(金曜日)は伊勢崎か大泉のモスクに行けばいいし、いいのになあ、と思うこともあるけれど、よく考えたらセネガル人はまず寒さに弱いし、それに犬なんて蠅や蚊くらいにしか思っていないのだった。あっちの犬はかなりの確率で狂犬病持ってるからね。やっぱりウスマンは無理だなあ。

以下、再び現実。

「そんな、アフリカの人を呼ぶなんて近所で噂になって大変よ。それより結婚しなさい」
と、母(心の姑ではなく実の母)に言われましたが、母上さま、なんでもっと若いときじゃなくて今頃になってそんなこと言うんですか。
私にとっては結婚なんかするよりもセネガル人呼ぶ方が、気分的にすっごい楽なんですけど。


今年も来ました運動会

10月、町内運動会に出ることにしました。歴史もあって、かなり盛り上がるようです。
去年はたまたま、兄夫婦が来たので差し入れだけして失礼したんだけれど、こう見えて運動会は好きなんですよ。

むかでは迷ってやめて、リレー(40代枠)と綱引きに書いておきました。
中学の頃から長距離は大嫌いだけど、短距離とかリレーとか障害物競走とか跳び関係とかは燃える方。
ダメならダメでげらげら笑ってビール飲みゃいいじゃん。
どうせこの町内に一生住むんだから、70くらいになっても玉入れとかしてたいよね。

楽しみだなあ。晴れるかなあ。


なんか最近音楽がないとだめなのよ。

バルネチールは、私の今の状態には効きすぎた。
15時すぎに飲んで、やっと薬が醒めたのが22時すぎ、それからまだうとうとして1時くらいかな、まともになったのは。
私の躁状態、興奮状態がそこまで強くないいうことなのだろう。あとは患者それぞれと薬との相性、慣れもあると思うが、麦茶を取りに台所に行ったり、大雨が降ってきて窓を閉めることさえ容易じゃないほどヨタヨタになった。寝たり起きたりしていたが、当然いい眠りなんかじゃない。気持ちよくなんて全然ないですから!
メシなんてとんでもない。犬はオヤツをやってごまかした。(今朝はしっかり散歩した)。バルネチールは、私に関して言えばロドピンより効いた。とてもじゃないけどお酒飲もうなんて気にならないっす。(もちろんこの薬で助かっている人はたくさんいるし、昔の私ならちょうどよかったかもしれないし、だから薬が悪いとかじゃないです、念のため)。

今日はFMだから昼間っからそんなのは飲めない。せめてリーマス、テグレとロピプノール、ベゲBくらい。クルマを運転して、そしてテンションもちょうどいいとこでキープする限度。
事務用品が不足していて、あとはまだiPodと専用スピーカーもやたらと欲しくて、街まで買いに行きたいんだけれど、無理かな、どうだろう。買い物しすぎだろうか。

FMのおすすめ本は中島京子氏(直木賞の人ですね)のデビュー作「FUTON」。セレクションは井上堯之バンド「太陽にほえろ! メインテーマ」、エンディングテーマはストーンズ「アラウンド&アラウンド」(←ヘタクソバンド時代コピーしてました)


時計とんかつ飛ばす。

やっぱり今朝は2時起き。ヤバい爽快感+ひどいイライラ。
立川通院。バルネチール追加。また一週間後に通院。

行ったら暴れそうで、行きたくなかったが、その直後に立川で新潮社打ち合わせ。
医師に相談したら「すっぽかしたら?」と言われたけれど、装丁のことなのでそうもいかないだろうと思って行った。でも、すっぽかした方がよかった。

まず、ゲラは一通り見たけれどあまりにも考えが浅く愚かなエンピツ疑問が、なんと単行本の再校というこの段階で、随所に入っていて精読の邪魔。
直せるところだけ直し、愚問は理由を挙げて否定した上で三校を要求。まあこんなのは宅急便で送れば済む話。
装丁については、前回の打ち合わせで、デザイナーの作品集を貸し出し、例をあげて打ち合わせをしたにもかかわらず、
「引退後の老実業家が昭和初期の暮らしについてほんわかと語ったものの文庫化」みたいなものが出てきて、あまりにも酷いので却下。
無駄な打ち合わせだった。

その上なんだって? お手伝いできることがありますかって?(←これは昨日のメールだったかな、とにかくメールは毎日来る)
聞いて呆れる。
なんにもできねーし、やる気もねーくせに、こざっぱり構えてんじゃねーや。
そもそも、何もわかってないなら黙っとけ。

腹立ったので、時計買ってとんかつ食って軽くぶっ飛ばして帰ってきた。普段が120〜40なのでどのくらいかは推して知るべし。

ああ二日で500キロ走ったのか。
そしてこれから薬でぐでぐでになって、なんとか犬の散歩もして、なんとかメシも作って食わなくちゃいかんのか。


今日の雷様はすごかった

気象庁サイト アメダス気温より

新潟の最高気温 34.0℃   20時現在 30.1℃
前橋の最高気温 36.3℃   20時現在 23.4℃
すごい雷でした。2時間で10℃、気温が下がった。
上州の夏はこうじゃなくちゃ。

参考までに、
東京の最高気温 33.2℃   20時現在 28.5℃
そして私の友達が住んでいる、
帯広の最高気温 24.9℃   20時現在 24.0℃

つまり今現在、ここは帯広よりも涼しいのだ。(多分ウチは前橋よりもうちょっとだけ涼しい)
勝ち誇る私。
熱いコーヒー飲んで、紅白ベゲタミン飲んで寝ます。
北側の窓開けて寝たら寒いかな。


確かにここにいた

いやー驚いた。
ゲラ以外の仕事なんて全くするつもりなかったのに、インター直行じゃ芸がないと無意味に市内をうろうろ走っていたら、
「うわ、昔アイツこの辺に住んでたんだ」
ってことがわかった。新潮の新しい小説の主人公のことだ。
そして、仕事だのその時代のほかのことだのが一瞬にして理解できてしまった。
もちろんまだ、全体の構造はわからない。一部分が鮮明に見えただけ。
そこからは、一目散に高速を目指して最初のパーキングでメモをとりまくり、その喜びと勢いを伝えようと編集者に電話。朝10時だからいいだろう……と思ったが、完全に寝起きの声でちょっとトーンダウン。

新潟はとにかく暑くてびっくりだった。もうちょっと涼しくなったら、また行こう。今度はアイツの住んでいたあたりを、もっと歩きたい。
関越トンネルを抜けてほっとして、谷川岳PAでおいしい水を汲んだ。だんだん山から下りて来ると、夕立を約束する見事な積乱雲が出ていて嬉しくなった。
帰宅して、犬どもは喜んだが、ピーピーキャンキャンは言わず、落ち着いていた。やっぱりプロの手にかかると違う。


どこ行っても飲み屋で友達ができる

夕べはホテルの人がイチオシだったお店へ。小綺麗で、魚以外も何食べてもおいしい。そして瞠目の酒のラインナップ。(決して多いわけじゃなくて、内容が新潟にこだわらず、すごい)
そして「夏こそ燗」という、こだわりの店長の親友でもある常連のオッサン(と言っても一歳違い)と友達になりました。トマト談義などで盛り上がり、またすぐに来るから飲もうねと約束をして、店長が興味を示した牧野の酒も持ってくる約束もして、滅多にしない名刺交換まで。ほんとに楽しかったなあ。

ぐっすり眠って今朝は、二日酔いゼロ。
チェックアウトまで時間あるから、ゲラやるかな。(見直しを考えると、日程的にのっぴきならない)
今日新潟ー高崎で、明日は高崎ー立川って、どんだけクーペ走るんだ。
でも、私は走れそうです。


新潟にて、○と×

○ 高速千円でびっくり。道理でへたくそが多いわけだ。
× なんでまたそんな日に、月夜野インターまで下道で行ったのか。
○ そこそこ土地勘がある街なので、気が楽。
× なのに、見た目で自分のホテルだと思いこんで着いた場所が新潟県庁。
○ 家事から解放された。
× 休暇だの疑似入院だの言って結局、単行本のゲラをやっている。
○ 着くなり3時間寝た。夜もぐっすり眠れた。二度寝までした。
× 夜の気温25℃以上というのは私の文化にはない。アフリカかここは。
○ モンベルクラブのお兄さんが若い頃のコステロみたいでステキだった。
× 「牛ちゃん」という店を発見。看板の上のかわいい牛ちゃんの絵を見て、黙って旅に出たおかーさんが悪かったよ、と呟く。


松の廊下

洋風縁側で犬にかまっている最中、或は私がコーヒーや、夜なら酒を飲んでいるときに足元の畜生どもが余計なことをすることは、しょっちゅうある。いちいち怒っていたら身が持たない。そこで、ちょっと声色を変えて、
「松の廊下で、ご無体な〜」と言ってやる。
それでも聞かなかったら、
「茶右衛門殿、ここをどこだと心得る」
「お牛ちゃん、松の廊下ですぞ」
と言ってやる。
犬どもは、ふざけている人間が好きだから、もっと楽しいことがあるのかと思って、いらんことをやめる。
「ひかえおろう」「頭が高い(一度で座らなかったとき)」も別に熱心に教えたわけでもないのに、すぐに定着した。
今や、「座れ」と言うより「ひかえおろう」の方が打率が高いくらいだ。
だが、人前では恥ずかしいのでやりません。


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