Diary

クーペの節句

耳鼻科通院。ミミの日だったが別に混んではいなかった。
現在残っている痛みというのは、腫瘍の場所や手術でちょん切った神経とまるで関係のない、耳下腺腫瘍の症状(後遺症?)と同じと言われる。神経というのはそういうことをするらしい。
似たようなことでおもしろいのは、つまづいたり、前のクルマが急ブレーキを踏んだとかでヒヤッとしたときに、腫瘍のあった場所が熱くなること。台所で茶碗を落としても、首が熱いっ、となる。明らかに大脳が変な指令をしている。

でも、我々もよくやっていることだなあ。理由とか原因とか無理矢理探してそのせいだと言って安心するって。簡単な言葉で言えば「こじつけ」。
こじつけた方が、わからないことが世の中にあると認めるより楽だからなあ。

クーペ・フィアットが10万キロ走行を達成した。
関越道の一番右の車線を快調に走りながら、というのはあのクルマらしいと思った。擬人化するわけじゃないけれど。


本日もだめじゃわい

鬱といっても「日内変動」というものがある。朝は調子が悪くて夕方くらいになると少し楽になるタイプの人が多いと言われているが、私の場合は「躁鬱混合状態」というのも関係あるのかないのか、朝が一番マシでその日の調子によって燃え尽きる時間が違う。昨日は、焦燥が強くて座っていられない悲壮な感じで、犬の散歩して炊事洗濯掃除をやって朝ごはん食べたら午前11時でこの世の終わりみたいな気分でぶっ倒れました。

終わってるといっても、浮かんでくる言葉や下りてくるエピソードは書かなければならずメモ帳に書きなぐりはする。
睡眠はここ半月くらい4時間平均。ここ数日はそれもまとめては無理で、1時間程度の細切れにしかとれないけれどそれでも少しは楽になるので、夜中でも明け方でも起き抜けのたんびにメモの内容を文章化してパソコンに打ち込む。そしてまたへばって布団の中で泣きそうになってる、の繰り返し。なんだ働いてるんじゃん。今朝は「絲的モノどうぐ」(本の雑誌 4月からの連載)の第一回、第二回、同時に手をつけてみたけど、だめだなあ。文章練る力はないです。
あと、人と喋るのが絶対にだめって感じです。

RCサクセションで生きてるのに香典をもらう「あきれて物も言えない」という歌があったけれど、昨日知人から、
「絲山さん、結婚するんですって?」
と言われて驚いた。ウチにもご祝儀袋が届いたりするのかしら?
誰がそんなこと言ってるんだか。誰と結婚することになってるんだか。
天地神明に誓ってそんな話はないです。今のとこ。
というか、今日現在そんなキトクな男がいたら、ゴミも出してくれるだろうし犬の散歩も行ってくれることでしょうよ。うっとうしいからいらないけど。


鬱がきついんで、今日はすみません。


三層構造

昨日は自分がへばっていることを素直に認めて休んだので、今朝はかなりよくなった。
ミネストローネとサンドウィッチを作って、小説二つをやろうという気になったので、回復したんだと思う。
でもへこたれたらその都度、休みます。

五穀豊穣の雨の中、カッパ上下と長靴の完全防備で散歩に出た。
カッパを着れば、犬どもにどろどろにされても大丈夫。奴らが最近好んでいるのが「三層構造」で、キャンプ椅子に座った私の膝に茶色が座り(っても体重11キロの中型、かなりかさばる)、椅子の下に牛が潜り込む。大変狭苦しい。その上雨に濡れた外犬というのは、我が犬ながらウッとなるケモノ臭さ。

エサをよそっているときに、踊り回ってはしゃぐ犬どもに、
「ひかえおろう!」というと、あわてて座る。多分怒られてるんだと解釈してるんだろうけれど、面白い。
ただ、近所の人が通りかかると恥ずかしいです。


体調悪くてへろへろ。寝れば少し回復するので、こまめに寝る。
月末と来月はじめが締切の短い文章を二つ書いて送った。


今日はおとなしくしてました。

二日目のカレー。
鶏肉をフライパンで焼く。そこへロマネスク(カリフラワーの仲間の怪獣野菜)をさっと茹でておいたもの、しめじを入れて、あたたまる程度に炒める。具が溶けてさびしくなったカレーを入れて水分を調節しながら少し煮込む。
初日より豪華。鍋も焦げない。

かき菜のパスタ。
(炒める)ツナ缶、豚肉、カキ菜、アンチョビ
(仕上げ)マヨネーズ、ガーリック(あらびき)
かき菜の緑の鮮やかさが嬉しいパスタ。
缶詰のアンチョビはキッチン鋏で細かく切って(包丁でやってもいいけどベタベタになるから)小さいタッパーに入れておくと、好きな量だけすぐに使えて便利。


すみません一言だけ

誤変換で「華麗集」ってのがでました。
「華麗衆」にすると、現代のオヤジのすてきな呼び方になるかも?


関西の(それより西の地域は未確認ですが)サンケイ新聞の明日の夕刊に、「若者のクルマ離れ」についてのコラムが載ります。辛口なので好き嫌いあると思いますが、興味のある方はどうぞ。

今日はやっと出かけた。確定申告で足りない書類があったため、法務局に取りに行って郵便局から税理士に送付。申告処理は法人が先なので、細かい確認は例年通りだと3月になる。

昼間帰ってきて「末裔8」のゲラを仕上げて送付。
夕方FM。セレクションはニック・ロウ「(ホワッツ・ソー・ファニー・バウト)ピース・ラブ・アンド・アンダースタンディング」おすすめ本は谷崎潤一郎「陰翳礼賛」。
季節の変わり目でかなり鬱っぽい。番組はなんとかテンションあげて乗り切ったが、時間配分がうまくいかなくていいメールがたくさん来ていたのに十分に紹介できなかった。


冬のおわり

街に出かける用事があったんだけれど億劫で出かけられなかった。人と約束しているわけじゃないし、明日でも明後日でも間に合うのに、出かけられないのが嫌でくよくよした。
あったかいので屋上の物見台で末裔のゲラをやった。
畑は肥料をやって耕して、ふかふかになった。
明日のカレー用に鶏肉の骨付きぶつ切りを野菜とハーブで煮込んいる。

なにがこんなにさびしいのかな、と思って、少しわかった。
43年生きてきて、この冬は一番新鮮で、毎日の発見が楽しかった。冬は山がよく見えるしね。子供の頃の夏の終わりと同じ気分だ。
すごく近いのにかすんで見えない榛名が、今日はさびしかったです。


ドライブがコヤシ

畑(まだ掘り返しただけの庭の一部)に肥料をやろうかな、と思って気がついた。
畑の前に、自分に肥料だ。
ここんとこずーっとこもりっきりで仕事していたので気持ちが痩せてきてると思った。
10時に家を出て3時間、ひたすら山ばかり走って帰ってきた。地元走りできる山も、知らない峠も走った。気持ちが少し回復した。
帰ってきてゲラを一本やった。

犬どもは二つとも年明けくらいからずっと、どうしちゃったんだというくらい元気がいい。放してやるとぴんこぴんこ跳ねるように走って行くし、散歩に行こうとして靴を履いていると嬉しくて相撲だの追いかけっこだのが始まる。散歩中もニコニコしていて、なんでそんなに毎日が楽しいんだと思う。
牛はたまに調子に乗りすぎてどっかに脚をぶつけてキャンと叫んだり、少しずつかじるべき「ほねっこ」(おやつ)をいっぺんに食べようとして口の中でつっかえ棒みたいになって助けてやらなければならないことはあるけれど(本当にバカな犬だ)、幸い獣医さんに行くほどのことは起きていない。


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