Diary

みかん成功

編集者へのメールで「未完成稿」と入力して、タイトルのように変換されると、負けた気がします。
誰に? 
みかんに。

原稿と事務処理であっという間に夕方。
一日が6時間くらいしかないみたいな感じ。早起きして昼寝もしてなくて買い物も行けなかったのに、なんでもう夕方の散歩でしかも昼飯食ってないの、と不思議でならない。


昨日の日記

立川へ。精神科の通院日。
思えば先週木曜日の、お葬式→FM生放送以来、人と喋っていなかったのでした。喋るのが下手になっていた。
禿先生からは、雪で足止めもくらっていたし、そりゃ煮詰まるよという見解。
息抜きをするなら、確実に楽しめることをしなさいとのこと。
病的な要素は特になし、処方も変更なし。

その後、翻訳打ち合わせ。細かいニュアンスなどの最後の確認で、ハンガリーの翻訳者の自宅へ伺う。(4月には二冊目「海の仙人/ばかもの」が出るそうです)
ハンガリー料理をごちそうになりました。おいしかった!

最近出かけてなかったので、高速を一人で走ってるだけで、かなりすっきりしました。ティーポでスピード出すと分解するんじゃないかって感じになるけど。


そこ掘ってもわんわん

ここんとこ雪が降ったり溶けたりで地面が柔らかくなったので、スコップで庭の隅の方をほじくりかえしてみた。
今年こそ何かを植えようかと思ったのだ。とりあえずは薬味/ハーブあたりから。
元々畑だった土地だ。つまりメタボになったアスリートみたいなもんだ。(なんじゃそりゃ)
牛犬は興味津々、足下をちょろちょろして嗅ぎ回ったりひっかいてみたり。
茶右衛門はいかにも関心なさそうに遠巻きにしていた。(埋蔵金はないらしい)
いちいち反応が違う犬どもである。

午前中は意味もなくくさっていて午後もはかどらなかったが、早めの散歩に出てやっと「末裔8」が動いた。
既に書いたカタマリとカタマリの間の、大事な話がでてきた。毎度のことながら一番大事なところは机の前じゃ出てこない。それでもプロセスとして机の前でうんうん言わないと、「あとでぽっと出てくる」ということも起こらないのだ。
文字になっているのは20枚/30枚だが、要素的にはこれでほぼ十分。
このあとは、書いたものを読みながら削ったり直したり補足したりする作業となる。


茶右衛門が行く! 花咲かず婆さんの巻

私が読み書きを覚えたのは小学校にあがってからで、幼稚園までは誰がなんと言おうと覚えようとしなかった。
だからおはなしは全部、耳からだったんですね。未だに言葉が文字ではなく、音でしか浮かばないのもそのためかもしれない。
本は父、昔話は母と担当がきまっていた。

今朝、大事な柚子の木の根元を掘っている者がいた。茶右衛門である。
「おっかさん、アッシは鼻が効くんでさ。埋蔵金ならまかせてください」
ワタクシは「悪いばあさん」なので埋蔵金どころか「くさいものきたないものちゃわんのかけら」が出てくると思って埋め直した。

よその家ではどうか知らないが、私の実家では「花咲か爺さん」と言えば「くさいものきたないもの茶碗のかけら」を母が抑揚をつけて語るたびに、笑いがとまらなかった。なんであんなに可笑しかったんだろうなあ。


軍手効果

来る日も来る日も寒いっす。冷え込みはなかったけれど最高気温1.4℃。そりゃさみーや。
雪が降りしきっています。粉雪のうちに夕方の散歩に行っておいてよかった。
今日は粕汁。シャケと豚バラと両方入れて贅沢粕汁です。(そのかわり他のおかずが貧相)
もう運転はしないから、あとは「末裔」のすすみ具合を見ながら、飲み始める時間を決めます。

以前、ここを読んでくださる方から「アカギレにはオリーブオイルがいいですよ」とアドバイスをいただき、散歩の後や台所仕事の最後に手にすりこむようにして、びっくりするほどよくなりました。オリーブオイルを塗った直後は軍手をします。人差し指の先のところだけ切った軍手をするとあら不思議、妙に動きがよくなります。新聞や瓶類などを片付けたり、気になった汚れを拭いたり。でも軍手をはずすと、元のだらだら人間に戻ります。


昨日FMから帰るときは、道がシャーベット状に凍っていたけれど、朝起きたら雪はかなり消えていた。
茶色犬は毛布を外に出してぐじゃぐじゃにしてしまった。犬小屋から外に出したり、干してあるのをくわえて引っ張って自分で好きな場所に敷いたり、牛犬の毛布をとって走って行ってふりまわしたりすることはできるんだが、残念ながら犬小屋に毛布を入れるということはできないのだ。

昨日きつかったので今日は昼寝した。
あとは「末裔8」を考えたり書いたりしていた。

最近、コーヒーにちょっと飽きて、チャイをよく飲んでいる。姉が専用の茶葉を送ってくれたのがきっかけになった。ミルクパンでわかして茶こしで淹れるというのがぱっとできるし性格的に向いている。ポットに専用の帽子かぶせて砂時計見るような柄じゃないんだな。そしてシナモン、カルダモン、ショウガなどを投入するのがまた楽しい。寝る前だったらウィスキーも旨いです。

旬のカキ菜は、ツナや卵と炒めるのが多いけど、塩焼きそばに入れてもおいしい。カレーうどんに入れるものアリ。


昨日は、4時から産經新聞(関西版、夕刊)のコラムを書いた。依頼の翌日に原稿を出す、というのはときどきやるけれど、気持ちがいい。
散歩をはさんで「ユリシーズ」(音楽雑誌)のコラムのゲラを仕上げた。

9時頃には勝負がついて、午後の新潮打ち合わせのために掃除と鍋のダシとり。水炊きのダシは、昆布、鶏ガラ、ネギの青いところ、ニンニク、タマネギ、しいたけの軸でとる。

午後、新潮来群。タイトルは「作家の超然」で、多分もうぶれないと思う。現在30枚余/100枚。書くのがいやで仕方がなかったこともあったが、主人公の内面が自分と完全に離れたので自由に書けるようになってきた。

今朝も3時に起きて、昨日打ち合わせで出てきたことを原稿に書いている。
おなかがすいたので明け方なのに鍋の続きを食べた。
犬の散歩をしたら、一時間くらい寝ないともたないと思う。

仕事でお世話になった方が亡くなり、昼からお葬式に行く。
そのあと、FM。セレクションは嘉門達夫「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」、おすすめ本は上毛新聞社「ぐんまの源泉一軒宿」。

午後からまた雪が降るかもしれない予報。
黒いクルマを冬タイヤにしておいてよかった。そもそも、黒のティーポを5万で買った理由が葬式に行くためだったのだ。


朝は5時から脳汁が出まくって(こういうのは下りてきたとは言わない。違いはうまく言えないけれど)、「超然」の原稿が怖いほどすすんだ。犬の散歩の間もメモをとりたいくらいだったのに、10時過ぎて止まったら日常生活が何もできなくなってしまった。

銀行、酒屋、コンビニと行くべき場所をなんとか決めて町へ下りてみたが、請求書を忘れて振込ができず。なにやってんだか。
顔の痛み、傷のひきつれがひさしぶりに強めにきている。明日は雨(か雪)でしょう。


身近な野菜、じゃなくて、野菜が身近

昨夜ぐじぐじやってたら「末裔8」の内容と先日の取材の生かし方が下りてきた。
自分で書いていて、無責任みたいな話だが、よくまあ毎月なんとなる、というか神様が下りてきてくれるもんだと思う。
ここんとこ、締め切り当日にしか出していないので、今月は少し早めに出したいな。早く出して何があるってわけじゃないけど。

偉いと思う野菜はカブ。
和風洋風パスタそして浅漬けと、使い方によって違う野菜みたいになる。だから一人メシでも全然飽きない。葉っぱもざくざく食べられてずっしり重い束が140円は安い。葉っぱと実の結合部の泥のついたところは、1/4に切って犬メシに煮てやれば喜ばれてゴミも出ない。
ここんとこ、ほとんど誰とも会ってないから人間より野菜の方がずっと身近で、それで思いを寄せたりしてしまうわけです。


突然ですが、好きな酒ベスト3

わざとこちらに背を向け、足を崩して座ったところから振り向きざまに流し目で見つめる、なんてワザを私が知っていたら人生変わっていたかもしれないが、これは茶色犬が勝手に覚えたアピール。しかしその一時間後、古い座布団を二つに折って枕にしてごろ寝する背中はオヤジそのもの。それにしても犬のくせに座布団を折るって、どうやって覚えたんだろう。

朝3時からと、散歩はさんで午前中いっぱい、小説を2本並行して書いていたので昼寝しました。起きたらもう夕方の散歩の時間。なんだかなあ。

以前「沖で待つ」でちょっとだけ出てきた九州の地酒「寒北斗」を今年も送っていただきました。
日本酒で好きな銘柄三つ選べって言われたら、この寒北斗(玉ノ井酒造/福岡)と、馥露柑(ふくろかん、牧野酒造/群馬)と、磯自慢(磯自慢酒造/静岡)です。新潟の鶴齢(かくれい)が次点かな。
もちろん、そんなに味覚が優れてるわけじゃありませんし、気分で好きなお酒がどんどん出てくるのですが。日本酒党の方、もし見かけたら味わってみてください。


TOP