Diary

しょぼ2

最近、目がしょぼしょぼする。脳や体だけじゃないのである。眼鏡を作りたいが眼鏡は高いし、眼鏡屋は渋谷にある。渋谷って、思っただけで萎えるな。まあ今年は免許の更新があるから作らなきゃならんことは判っているんだが。
俺は斜視だから、どっちか都合が悪ければもう一つの目だけ使ってものを見ればいいのである、ちゃんとコントロールが効く。よく、片目では立体感がないだろうとかたーけらしーことを言われるが、俺は生まれてこの方片目でしか物を見たことがないのである。人様がどんな立体識別をしているのか体験したことがないのに不便も糞もない。目が三つなくて不便でしょうと宇宙人に言われるようなものだ。うっとおしいのは3D画像とか、二枚のものは二枚にしか見えねえんだよっつー写真を見せつけられるとき。あと、人の目を見て話を聞けと言われるとき。そんくらいだ実害は。
で、眼鏡どうしよう。俺様に似合う眼鏡はあるだろうか。それが憂鬱になる三番目の理由である。


お礼は次作で

三日連続で飲んだので胃腸はめちゃくちゃ。身体から「おまえ少しは学習しろよ」と言われている気がする。
ある方から、思いもよらぬ暖かい言葉をいただいたと新潮担当者より聞き、感激する。面識がなくても、自分のことを気にかけて下さる方がいるんだということは、とてもありがたい。でも「ありがとー、よろしくー」と伝言するんじゃなくて、お礼の気持ちは作品を書き続けることでお伝えしたい。
サイトリニューアルについて、管理人と打ち合わせ、掲示板はもう少し待って下さい。トップには「イッツ・オンリー・トーク」単行本表紙をもうすぐ載せます。藤井たつみさんの「これしかない!」という装画をお楽しみに。


自分の家

ともあれ、バカ食いは今のところ止まったし、今日は運動したから体の濁りがとれたような感じはする。多少のしょぼは認めてやっていいんじゃないか。
蒲田に帰ってきて、冷えきった部屋がだんだん暖まろうとしている。パティスミスををかけている、さっき豆を挽いてコーヒーもまだ熱い、だんだんリラックスしてくる。
明日、野菜とバナナをいつもの八百屋で買おう。駅地下で魚と肉を買おう。図書館と郵便局に行こう。生活を再開する。誰のためでもない、自分だけの生活。


しょぼしょぼ

ロドピンを飲んで一ヶ月近い、そろそろしょぼくれてきたか。どこに行くとか何時に出かけるとか、そういうのがなかなか決まらない。午後になってやっとしょぼしょぼとプールへ。しょぼしょぼ泳ぎ、しょぼしょぼウォーキング。今日は世田谷ボロ市の最終日、夕方になってからしょぼしょぼ行った。
なんの自慢もない世田谷だが、ボロ市の歴史はたしか江戸時代、農民が冬の農閑期に編む草履の鼻緒に使うボロを物々交換ではじめたのが由来だったと思う。久しぶりに行ったが、軍服あり食器あり神棚ありカメラありと変わらぬ景色だった。変わったのはバナナのたたき売りのおっさんがいなかったことと、傷痍軍人のおっさんがいなくなったことくらいだ。(いつの話や)例年1月のボロ市は割りとすいている、今日も平日だからさびしくなる程すいていた。郵便局の出店で各地で出している記念切手というのがあって、2種類買ってしょぼしょぼ帰って来た。


正午のニュース

朝、医者へ。バカ食いのことを包み隠さず話すと、セロクエルが血糖値と関係あるので怪しい、ということで中止になる、これでバカ食いもなくなればいいんだが。かわりにリスパダール投入。前に飲んだときは鬱状態で毒にも薬にもならなかった記憶がある。
帰ってきたら昼のニュースをやっていた。天皇が正月の歌を詠まれたので我が家はみんなつられて五七調になってしまった。「白菜の 漬物余る しょっぱくも 残りすくなし 一人分なり」とか紹介するのも恥ずかしい程の歌が昼食の準備をするテーブルを迴って繰り広げられる。「手術前 歌よむどころじゃ ないだろが それも仕事だ がんばれ天皇」
その天皇が靖国を参拝しないと言うのに小泉のアホがまた懲りずにやってくれたおかげで韓国が会談予定をすっとばした。川口君、というか日本なんだが、いい面の皮である。それをまた神崎君が「政教分離の立場から…」って、おまえには一番政教分離って言われたくなかったよ。政治って前からこんなどたばただったっけ。
貴乃花は出たり入ったりだし、やっぱテレビあってもばかばかしいだけだな。


堂々めぐりのクール便

朝たくさん食べて、昼とおやつは食べないで済ませた。晩飯はふつうに食べた。
幻聴がある。ラジオでスポーツかなにかの中継しているような音が聞こえる。実家に戻った時、ほんとにラジオがついていると思って消そうとした。今はなにも聞こえない。全くいつまでこんなことやってんのかなと思うと腹立たしい。
今日は4月の暖かさ、明日は寒さが戻る。実家にダウンを置いといてよかった。冬のtipoはクール便だからな。病院と歯医者が毎週あるので、バッグとiBookだけ持って往復するのも面倒だ、蒲田に車を置ければなあ(まだ言ってるよ)


hell

今日はバカ食いなし、とはまだ言い切れないが、俺も少しは考えた。昼間に出歩くとスーパーの菓子売り場に駆け込みかねないから、コーヒーを飲んだり、ここのトップページをいじくったり、本を読んだりして散らしていた。欲求が募ってきたので夕飯に甘いパンを食べてごまかした。忘れよう忘れようとしてもカラダが正直でいけねえ。そういや酒やめた時も辛かった。(今は禁止されてないからたまに飲むけどね)禁酒初期のあの狂おしさと今の菓子よこせ地獄と似ているかもしれない。え? 禁煙? 俺は禁煙はしないよ。だから外国に行けねえんじゃねえか。俺の尊厳はタバコにあるんだ、何言ってるかわかんなくなってきた。


キャンター

ノイズばかりの苦しい眠りから覚めると僕は全く正常だった。バカ食いの不安は去っていた。躁でも鬱でもない、ゾテピンが効いているところの正常。今ならなにかが言える、僕を乗せた馬は後肢を力強く踏み込むとゆるやかに駆足を始める。何かから逃げるような興奮したギャロップじゃない、一歩一歩を味わうような、大きな動きのキャンターだ。
まともな気分を感謝したい気持ちを、宗教を持たない僕はどこに向けたらいいのだろう。医者じゃない、薬じゃない、僕の周りに自然はない。僕は生存報告を書く。「生きることと書くこと」は僕に関して言えば変わらない。文章の、どんな小さな兆候でも見逃したくないと思っている、パソコンの前に座ったまま日は暮れ、夜は更ける。


過食を自己批判する!

今日は昼まではふつうだったので、ご飯を食べてから羽田空港二丁目に避難してみた。それはもう、何もないところなのだ。時代物の東急ホテルがぽーんと建っているだけ、コンビニもないし何も手に入らない。そこでぼーっとする予定だったのだ。
だが僕の内に巣くった甘党過激派はそんなことでは黙らなかった。タバコを吸っても騙されなかった。「甘いものをよこせー」彼らはシュプレヒコールを始めた。僕はもっと書き物やらなにやらそこでしたかったのだが、もう何も考えられなくなってしまった。何も、たとえば東急ホテルでトイレを借りることさえも。僕はバス停でうなだれた。
マルエツは遠いしヨーカドーには行けない、東急ストアで850円、菓子だけで850円使った。全部はさすがに喰わなかったが7割方喰った。自分が軍隊アリになったかのようだった。例の乳脂肪を固めて排出するという「アブラマジック」は飲んだけれど、だってアブラマジックだよ? 信用できすか。(できるもんか、の三河弁、吐き捨てるように言うのがポイント)(さらに畳みかけるときは)ほーだらー?
喰い終わって見ると、あんなに苦労して痩せたのに、と情けなくなる。せっかく調子よかったのに、何の誘因もないのに、こんな、過食なんかしているのが本当にばからしい。


何様御菓子道楽

学大でイチゴのビスケット生地ケーキを食べた。普通のガトー・フレーズよりも生地に重さがあって美味しい。イチゴのクリームもすごく美味しい。ちょうど、ベビーピンクのカーディガンを着てたので気分もそんなんだった。今日は歩いて帰るのはやめた。強行軍の時はもっとオッサンみたいな格好で黄色いニューバランスの靴の時にしよう。
お菓子を食べているときって、うっとりとエスカレーターに乗っているみたいだ。歩かなくても舞い上がっていく感じ。愉悦という言葉はこういうときに使うのかな。ああ、こんなこと俺様日記のときには書けなかっただよ。
お菓子が嫌いだったのはいつの話だろう。多分毎日お酒を飲んでいた頃だ。血糖値が高かったのだ、と自分なりには思う。お菓子を食べた後には罪悪感があるけれど、酒を飲んだ後はぐうぐう眠ってしまえばいいので楽だ。罪悪感とか言いつつ帰りにチョコレートを買って帰る。いかんいかんも好きのうち。


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