Diary

ここで会ったが百年目

昨日の日記に関してたくさんのメールをいただきました。ありがとうございます。

それなのに今日は犬の喧嘩の話なんかで恐縮です。仕事のこと考えながらぼやーと散歩していたら、納屋の陰から犬ども宿敵の洋犬が襲いかかってきました。以前もやられたことがあります。こちらは二匹だけれど相手はノーリード。気の強い茶色はすぐに応戦、気の弱い牛は吠えながら防衛、しかし司令官たるワタクシがここで失言。
「やめんかコラ!!」
「へ?」って感じで攻撃をやめたのはウチの犬だけ。そりゃそうだ、相手は私の言うことなんぞ聞きません。ガブガブ噛み付いてくるので仕方ない、よそ様の犬ですが蹴っ飛ばしましたよ。

そこへ飼い主のじい様が到着。別に私はじい様もあちらの犬も憎くないので「わりぃんね」「いえいえこちらこそ」と、笑顔でさようなら。犬の喧嘩にも仁義はあるのか、激しいようで傷ひとつついてません。そしてなぜか茶色も牛も鼻高々で、時折私を振り返りながら長い散歩を続けました。

今日は中途半端な時間に仕事が終わってしまった。どうしようかなあ。


非難されるかもしれませんが書きます。

政治や電力会社やマスコミ、自分のこれまでの生活の基準にまでも不信を抱えながら、非常時という古くさい言葉で我慢を続けていくことがどれだけ可能なのかと思うのです。そして目を覆いたくなるのはキレイゴト、そして美談。あとは逃避。「人の絆」とか確かに大事でしょう。感動する話ももちろんあるでしょう。有名人の寄付? 税金対策にはなるよ確かに。

でも、そこに対岸の火事的ななにかを嗅ぎつけてしまったとき、とてもイヤな気持ちになるのです。ひどく傷ついた人や街、これから何十年も苦しまなければならない現状から目をそらすために スローガン的なことを言われるのはまっぴらです。同時に停電と自粛で、当初問題のなかった地方でも経済活動が悪くなっていくことにも憂慮しています。広い範囲での商工業のことを考えた場合、おうちで節電するからいーやでは済まない現状があります。

じゃあ何ができるのかってもちろん何もできないし、個人的にはラジオの送り手として中途半端な態度を取ることもあるのです。こんなことを書いてさらに人にイヤな思いをさせて申し訳ないと思いますが、私個人の感情の発散と思っていただけますか。もちろん自己満足の基準はそれぞれだし、尊重するべきだと思います。でも答はまだ、どこにもありません。


エッセイに書けるような生活って、なんだっけ

締切はまだ先だけれど、頼まれていた長いエッセイを書き始めた。小説だったら別世界のものだし、他人が思うほど私自身とは直結していないのでいいんだけれど、エッセイは実生活や直近の時間、そして自分の考えと繋がって来るので書きにくい。重いテーマではないが、気楽なことを書く気分にもなれないし。

ふつうの生活をしなければと思っても震災前のふつうというのが自分のなかでうまく連続していない。性格の問題も大きいんだろうけれど、なんにも考えずに氷上でワカサギ釣ってばかりだったのがわずか一ヶ月前のことだと思えない。榛名はすぐそこにあるのに、遠い昔のことみたいだ。


46リッター満タン

久しぶりにアルファにガソリンを入れました。ほっとして、灯油買って来るの忘れました。

牛犬に春がきて、茶色とメス同士で疑似エッチをしています。キモチワルイですが畜生なので仕方ない。ケンカするよりマシですね。こちらも運動不足なのでつい散歩が長くなりがちです。

仕事は今日はいまひとつキレがなかったです。明日がんばろう。


榛名神社

ココロが汚くなっている、と、思って朝から榛名神社にでかけた。いつもキレイかどうかは別として、これじゃいけないと思ったのだ。榛名神社はまだ雪が残っていて、滝も凍っていた。空気がすごくきれいだった。今まで見たことも聞いたこともないのに、なぜか「神様って六角柱なんだな」と思った。なんでだろう。財布を忘れたのでお賽銭はツケといて下さいとお願いした。帰ってきたら、気分がスッキリした。


樽になりたい

クマムシになりたいと思いました。樽になって(クリプトビオシスといいます)呼吸も代謝もやめて、環境が整ってから蘇生したい。タバコ出荷停止のニュースを見てストレスを感じ、思い出したのがクマムシのことでした。ネガティブ100%です。(蛇足ですが、タバコに関しまして、禁煙のすすめやご意見は遠慮します。理解はしておりますのでご了承ください)。


娑婆の空気

震災以来ずっと家にいたので、前橋と高崎に行っただけで「おお、世の中ってたくさん人間いるんだな」と感心しました。この状態で都内なんか行ったら肝つぶします。

ガソリン事情がやっと少し改善されてきて、ほっとしています。もっと外に出たいんだけれど、目が覚めるなり登場人物が喋り始めたので原稿書かなくちゃいけません。

昨日はFMの後、二週間ぶりに飲みに行きました。計画停電の影響もあるからお店やってるのか電話で確認して、ふと帰りの足も心配になったので
「今、代行ってありますよね?」と聞いたらお店のおかーさん、
「ん? 三本あるよ」
そりゃ大根だっての。

自営業者ですから3月中に消費税を払わなくてはならないのですが、メインバンクに行ったら「停電の関係で午前中しか受け付けてない」とのこと。計画停電の第5グループもさらに細分化されたグループになると言われてますし、仕方ないことだけど毎日新しいルールがでてきて、ついていくのが大変です。昔のことなら鮮明に覚えてるけど、昨日のこととかすぐ忘れちゃうからね。


夕方FM、近所のスーパーと犬の散歩を除けば、実に2週間ぶりの外出。ついでに消費税払ったり、いろいろ用事も済ませてきます。

番組改編により藤本えみりさんと一緒に出るのは最後となります。4月6日からは市川まどかアナウンサーと同じ「ビタミンカフェ」で、水曜日4時〜6時、2時間出演となります。

セレクションはピープル・ハブ・パワー/パティ・スミス、エンディングはアズ・タイムズ・ゴー・バイ/ロッド・スチュワート&クイーン・ラティファ。おすすめ本は、はまだひろすけ著「ないたあかおに」。そのほかの5時台の選曲は、メタル・グルー/T-REX、チェンジ・ザ・ワールド/エリック・クラプトン、スモーキング・イン・ザ・ボーイズ・ルーム/モトリー・クルーなど。


「末裔」は連載だったから、直しが効かないのを前提に危うい伏線とかを突っ込んで積み上げて行くスリルがあったけれど、今書いている「不愉快な本の続編」は一挙掲載なのでジグソーパズルみたいな書き方。最初と最後は半年前から決まっていて独立したエピソードが取材を通してつるつる出て来たんだけど関係性がわからなくて、下りてきた部分部分をはぎ合わせていくうちに謎が解ける。

やっと昨日の夜、通して読めるものになった。まだ欠落しているピースはいくつもあるけれど全体が見えた。これからの作業は時間をかけて直しまくり、磨きまくることになると思います。

書いた分量と同じくらい削るという、短編の書き方をしているのでこれはどう頑張っても150枚か160枚でしょう。半年で3カ所5回取材旅行に行って150枚って短いし商売になってないんだけど(吟醸酒なのに一杯300円みたいな)、それでもほかの小説と一緒にできないので、新潮に掲載した後、薄い本になると思います。『沖で待つ』の単行本くらいの量だと思います。続編というくらいだから今のところ、自分で嫌いではないです。

今朝も2時起きでプリントアウトに加筆、直しを入れた。夜は停電だから明るいうちに打ち込んでおきます。そうは言っても2時からやってたら夜は酒飲んで寝ちゃうんだろうけどね。


家でできる仕事だしガリガリ書けてるし、メシは自炊だし、ガソリンは買えないから不要不急の外出を避けてたら、FMからFMまで2週間、町内から一歩も出ないことになってしまった。個人的には山とか峠とかぶぁーっと走りたくてたまんないんですが我慢してます。

片品村の福島県からの被災者受け入れに関して、私如きで出来そうなことをメールでご提案したところ、きちんとした返事をいただき、登録しました。売名行為? 県外の人は誰も私のことなんか知りませんよ。ガソリンはこのために使います。まだ少し先のことかもしれませんが、嬉しいドライブになると思います。

電気のこと、物資や交通のことなど、意識していなかった生活のことが一変して、疲れやストレスがたまってきやすい時期かと思います。好きな音楽をゆっくり聴いてくださいね。犬ストレッチもオススメです。もちろん犬なしでも、外でストレッチすると気持ちいいですよ。


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