Diary

「末裔」は連載だったから、直しが効かないのを前提に危うい伏線とかを突っ込んで積み上げて行くスリルがあったけれど、今書いている「不愉快な本の続編」は一挙掲載なのでジグソーパズルみたいな書き方。最初と最後は半年前から決まっていて独立したエピソードが取材を通してつるつる出て来たんだけど関係性がわからなくて、下りてきた部分部分をはぎ合わせていくうちに謎が解ける。

やっと昨日の夜、通して読めるものになった。まだ欠落しているピースはいくつもあるけれど全体が見えた。これからの作業は時間をかけて直しまくり、磨きまくることになると思います。

書いた分量と同じくらい削るという、短編の書き方をしているのでこれはどう頑張っても150枚か160枚でしょう。半年で3カ所5回取材旅行に行って150枚って短いし商売になってないんだけど(吟醸酒なのに一杯300円みたいな)、それでもほかの小説と一緒にできないので、新潮に掲載した後、薄い本になると思います。『沖で待つ』の単行本くらいの量だと思います。続編というくらいだから今のところ、自分で嫌いではないです。

今朝も2時起きでプリントアウトに加筆、直しを入れた。夜は停電だから明るいうちに打ち込んでおきます。そうは言っても2時からやってたら夜は酒飲んで寝ちゃうんだろうけどね。


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