Diary

絶対音感と少数派

絶対音感が狂ったと自覚して思いだしたのが、学校で音楽の先生が「移動ド」と言い出したときに心底驚愕したことだった。周波数では明らかに「ソ(あるいはほかの音)」なのに「これがドです」というのが、まるきり納得できなかった。「ト長調」とか「イ単調」ならわかる。ソルフェージュだけはかなりやったので、和音もオクターブも問題ない。でもピアノの先生と学校の先生がなぜ違うことを言うのか、わからなくて困った。
「絶対音感」が少数派だということも知らなかった。(こんなもん別に生活上では何も役に立たないっす。私は耳動かせる能力とかの方が宴会芸のために欲しいです)
もちろん今は「移動ド」を否定するつもりなんかないです。
 
絶対音感も少数派ですが、それとは別に認知や感覚、行動の部分でも少数派であると自覚したのは数年前です。専門医の問診を受けた結果、私は自閉スペクトラムのどこかに位置しているということで間違いないそうです。
当時は認めるのがつらくもあったし、過去の教師からの執拗ないじめのフラッシュバックもしんどかったですが、予定変更でパニックになるのも、集団行動が苦痛でしかないのも、寂しいという気持ちを全く感じないのも、そのためと納得できました。
発達障害は個人差も大きいので扱いは難しいのですが「ニイタカヤマノボレ」を書いたきっかけはそれです。


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