Diary

ラジオの元気

よそに書いたものからの転載なのでちょっと文体違うかもしれませんがラジオの話。

ラジオは元気だって話を、最近あちこちで聞きます。
実際に、出ていても聴いていても感じます。
私の知っている範囲では、新聞や雑誌に比べてもすごく元気だと思う。
(テレビのことはすみません、よくわからない)
若い人が最近増えている。
4年間やってる私の番組も、そうです。それも小学生、中学生、高校生がどんどんメールくれるようになった。
幅が広がってくれば当然、こっちも楽しい。
もちろん好き嫌いはあるから、全員聞いてくださいなんてことは思っていない。何かしながらテキトーに流すものだし。

元気ってことは自由ってことともちょっと繋がる。
逆に言えば、元気がないと中身が不自由になる。
つまり、おっかなびっくりになる。 安全策考えすぎたら中途半端になる。

なんだろーって考えたんですよ。
すごい人気がある平日昼間の番組で、毎年限定(1人2枚まで)のタオルが出るんだけれど、決して安くはないのに、去年は1時間で3000枚、今年も2時間半で5000枚売り切れた。
思い切ったいろんな企画ができるのは元気だからだと思う。

前にどこかで書いたかもしれないけれど、『絲的サバイバル』の帯に書いてあるキャッチコピー、あれ全部募集してリスナーが考えてくれたものなんですよ。200以上来たかな。
自分でもびっくりした。嬉しかった。そんで面白かった。(手前味噌?)

リスナーがすごく近いから?
近いけど、それだけじゃない。
愛があるから?
そりゃ、あるけど愛じゃ何も解決しない。

私が思うのは、小さくてもいいから、なにか新しいことやろうよって言って、それが成功したっていう手応えを感じること。
小さな成功体験を重ねることで、元気になれる。
そして、その雰囲気や勢いって人に伝わる。絶対伝わると思う。

確かに市況は悪い。スポンサーはどんどん減ってる。
でも少なくとも私(外部レギュラー)の立場では、泣き言なんて殆ど聞かない。 (ないわけじゃないけど、そこに流されない)
この元気で、悪い時代をなんとか持ちこたえられると思うし、なくなっては困るコミュニケーションだと信じられる。

あんなミもフタもない小説書いておいて何言ってんだって思われるかもしれませんが、
これは以前から思っていたこと。
やっと言葉でまとまったのでこっちにも書いておきます。


献本リストなど

今朝は曇天。山々は見えないが、涼しい。
洗濯機を回しながら、長い散歩に行った。
もう少し涼しい時期になったら犬ども(親は恥ずかしげもなく孫と言う)連れて東京の実家に行くかと思う。もっと近い犬の実家にもお邪魔したい。

9月末刊行『妻の超然』の献本リストを作っている。
小説を出すのは「ばかもの」以来なので意外に手間取る。
「著者謹呈帯」を入れるのは、現在担当で動いてくださっている各出版社の編集者、翻訳エージェント、私にいつも新刊を送ってくださる作家(数人だがものすごい方々)、取材協力してくれた方、FMぐんま。今回はお世話になった映画関係の方々も。
他の作家はどうしているかわからないけれど私はこんな感じです。
出版社からは「乞御高評帯」で、新聞や雑誌、書評家、作家そのほかいろいろなところに送っているはずだが内容を聞いたことはない。
自分用の見本は10冊。
ここから親や日頃お世話になっている人にあげるのだが当然冊数が足りなくて、Amazonなど通販で書い足すことになる。出版社から買えば、微々たる著者割引はあるが、過去に某社が間違いで架空の請求をあげてきて処理に手間取ったので二度と使わない。編集者は営業マンじゃないから伝票処理は得意じゃないのだ。
ぶっとんで小説書いてるだけじゃなくて、自営業者なのでこういう細かいこともやらないかんのです。

今日は資料とか、自分のイメージが広がるものをあれこれ読みたいと思っている。
心の姑が牛乳が酸っぱいと怒っているので、買い物も行かなくては。

夕方FM。おすすめ本は暮らしの手帖社「おそうざいふう外国料理」、セレクションはボストン「ア・マン・アイル・ネバー・ビー」(邦題「遥かなる思い」だったかな)、エンディングテーマはシカゴ「サタデー・イン・ザ・パーク」。松浦さんとの対談が上毛新聞でも取り上げられたので、ご報告と来場者へのお礼も申し上げたい。(前橋文学館であんなに沢山来てくださるとはびっくりでした。ありがとうございました)


新しい小説の準備

次の小説(群像)のために、海外の小説について、誰かと話す必要があった。
もちろん、書き始めてからでいい。半年後か一年後に書きかけの小説の展開とその本を重ねてセッションができればいい。
できれば私の書いたものを知っている人で、作家ではない方がいい、そういう人がいないか探していた。たまたま講談社ではいなかった。
そしてみつけた。
私の小説を7本翻訳してくれたハンガリーの人だ。
「これから私が読んでは、遅いですか?」
彼女はそう言った。私のシリーズと同じ版元から、ハンガリー語にも訳されている、と。
どう言ったらいいだろう、そのときの嬉しさは。
雨戸を開けたときの眩しさや、梯子をみつけたような気持ちだ。

もう一本の新潮の小説も、早く主人公が歩いていた場所を探しに行きたくてうずうずしているのだ。
そいつのために、自分が何を知らなければいけないのか、まだわからない。
でも、なにか確実なものがある。

書き終わってしまったものは、自分の中では一秒でも早く廃(すた)れればいいと思う。


昨日は、遅くまで人と話し込んでいた。
普段話さない分野の話を聞いたり意見交換できて充実した時間だった。

点検から戻ってきたクーペの調子がとてもいい。
タイヤを替えたり、細かい部品を替えたこともあるけれど、これが10万3000キロの走りなのか。
高速乗って旅行に行きたくなる。

【読者インタビュー 2】お陰さまで数々のすばらしい質問をいただいています。人数の上限はありませんので、一人三問まで全てお答えします。迷った方はこのサイトの【読者によるインタビュー】をご覧ください8/31まで時間はたっぷりありますので、ご都合のいいときにどうぞ。


「作家の超然」のこと

今まで、どんな小説でも一旦文芸誌で活字になってしまえば、動物の(全部じゃないけど多くの種の)父親のように知らん、忘れた、という気持ちと態度でいたのですが、
どうも「作家の超然」ばかりは、自分から生まれた子供がアルマジロだった(マルケスから持ってくるところがが安易すぎるなあ)という感じで、率直なところ戸惑っています。

小説ですから主人公と私は関係あるように見えても別物ですし、内容だってでたらめなわけですが、生まれてしまったアルマジロを見つめておまえは一体なんなんだ、と考えてしまう。愛着とはまた違う奇妙な感じです。(愛着という意味では「末裔」の省三の方がよほどある)。
単行本で大幅に直すってことはないんだけど、こういうのは初めてです。

だからって読者の感想が聞きたいとかそーゆーのは、ないんです。そこはいつもと変わらない。(送っていただくのは、読者インタビューの質問の方がずっと嬉しいです)
読み手の受け取り方と、私の動揺はまた違うものだと思っていますので。

朝っぱらからぐだぐだ書いてしまいました。

余震のようにいくつも新しい小説のシーンが下りてきています。しばらくは、ふやふやとそれを追いかけるしかないんだろうな。


現状報告

数日前までの自分は、パドックで入れ込みすぎて消耗しちゃったり、ゲートの中で暴れる馬みたいだった。
今は草食ってる馬。(メシはあんまり食えてないけど)
やっと落ち着いた。
ぬるい風呂にゆっくり入った。


惚れました、錦盛

乙姫様と飲むと拙宅でもどこでもしょーがないんだけど、午前11時から午後11時まで12時間飲みっぱなし。(温泉はいらなかった)。越後湯沢の元気なおばあさま、お姉様たちと意気投合したり、楽しかったです。最後は高崎駅前のバーで打ち上げ。

越後湯沢の試飲コーナーで、初めて飲んだお酒「錦盛」(上越市佐藤酒造)に惚れ込んでしまいました。飲みごたえのある普通酒です。ちょっと癖があって誰にでもおすすすめな味ではないけれど、出会ってしまった感じ。
乙姫さまも「あーこりゃ秋ちゃんの好きな味だわ」と笑っていました。
入手は結構難しいと言われました。
だがしかし、新潟〜富山取材があるじゃないか。(いつ行くかはわかんないけど)。
帰りに上越で買おう。自分一人のためだけに買おう。

などと言いつつ、倉渕のことが「作家の超然」に出て来るので、今日は「新潮」をお渡ししに牧野酒造に行ってきます。(カタログ届ける営業マンみたいだな)


庭がトラ刈り

【読者インタビュー2】早速のご応募、どうもありがとうございます。嬉しいです! 8/31までお待ちしています。

昨日、タナカの刈り払い機を買いました。「かりはらい」と言っても、社会人時代出張でちょっと嬉しかったアレではなく、棒に自転車のハンドルがついてるみたいな、草刈りマシンです。
先日借りたやつよりも、エンジンかけるのに手間取りましたが、頭の中で川口浩のテーマをずんずんかけながら、腰まであるような草の海をすすみました。原稿以外は、万事中途半端な私のことですから庭がトラ刈りですが、くたびれたので今朝はここまで。

昼間っから乙姫様と、ちょろり越後湯沢に行ってきます。もちろん日帰り。
因縁のJKこと上毛高原駅に止まらない新幹線ならたった一駅。熊谷と似たような感覚。でも景色も雰囲気も別世界。
取材じゃないっす。飲んだくれて温泉へぇってそしてまた飲んだくれ、最後は記憶なくすってな感じです。
たまには、「エフエムの人ですよね?」って言われないとこで羽伸ばしたいんですわ。


【読者インタビュー2 募集】まだ、私に質問なんてありますかね?

そろそろ、このサイトのあちこち、経歴とかいろいろ、新しい情報も入れつつ手を入れたいと思っているのです。

このサイトの中で、私が一番気に入っているのが「読者によるインタビュー」。たくさんの方にすごくいい質問をいただきました。今見ても、そんじょそこらのインタビューよりいいと思ってます。
反響もあり、今や、台湾版の書籍にも載っているくらいです。

あれはしかし、いつだったか。芥川賞もらった後で「ダーティ・ワーク」を書いていた頃っぽいです。昔です。ちょっとは若かったですね。
いろいろ状況も変わり、新しい本も出ました。家も建てたし、ラジオで知ってくれた方も増えました。

改めてインタビューください、と言ったらくれますかね?
ルールはこんな感じです。
・質問は一人三問まで。質問文は2行まで。(すみませんが長文と勧誘、説教系は全て却下します)
・過去のことも未来のことも、文学論、抽象的な質問もOKです。
・小説やエッセイのことでもいいし、生活や考え方のこと、土地のことや食べ物のことでもかまいません。
・他人に関すること、悪意のある質問、プライバシー関係、危ない感じの質問、業務上明らかにできないことには、一切お答えしません。
・そのほかは、基本的には誠心誠意、でもときにごまかしつつお答えします。
・質問者のお名前、年齢、お住まいの場所等は一切公表しません。経歴等、まずいんじゃないかということは質問文から省略する場合があります。(迷惑かけちゃいけない)
・集計が面倒なので、小説の感想とかは別メールでお願いします。

どうでしょう。8月31日締切くらいでやってみません?
発表は9月中旬までにできるかと思います。
あまりに数が少ないとまとめようがなくなっちゃうんですけれど、気軽な感じで送っていただけませんか?

なんでこんなこと思ったかと言えば、なにしろ最近賞とかとってないですから。むやみに読者の方と繋がろうとかそんな不埒なつもりはないですのでご安心を。
応募はこのサイトのContact〜一般の方用メールフォーム よりお願いします。

あ。大事なこと忘れてた。編集者、ライターさんなどプロの方はご遠慮ください。


やべえ

ネタバレな日記書いてたら、がんがん下りてきやがった。
やばいやばい。病み上がりの脳みそどーしてくれんだ。
夏休みとらせないつもりか、神様。


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