Diary

雨男と海なし犬

雨男とキャンプに行った。寺泊で鮮魚を買いまくり、その辺の浜で二泊。
二泊した一番の理由は、暴風雨でとても撤収する気になれなかったため。
雨男が買い物に出ると、浜は晴れ、戻って来るとまた雨になる。
私は夜明けとともに起きて原稿をやったり、最終日は抜け駆けで撤収準備をしていた。雨男が起きれば、途端に降るからである。
撤収完了後、岩室温泉に寄るという雨男と別れ、巻インターを目指せば前方に初めて見る青空。
群馬県に入ると夏の天気、眩しいやら暑いやら。
家に帰って、ざっと車から物を下ろして、シャワー浴びて出て来ると、にわかに空が曇り、激しい夕立がきた。
タイミング的にはまさに、岩室温泉に入ったり昼ご飯を食べたりした雨男が群馬県通過中なのである。
今後は才能を活かして、干ばつや水不足を解決して世界中から感謝される人になってほしいものだ。

もちろん、先日の野反湖で実に楽しそうだった犬どもも連れて行った。
牛は絵本の「海辺のハリー」そっくりにうろうろにこにこしていたが、茶色は腹をこわしたり(多分変なものを拾い食いしたと思われる)、花火に脅えたり、相手にされないと嫉妬してひねくれたり、波の音にびくついたりでさんざんだった様子。やはり代々群馬の海なし犬。最後はもう浜には下りず、駐車場にスタンバって早く帰りましょうの催促。牛は絶対に帰らないの地団駄。ああ面倒くさい。
高速を下りて、産まれた家のそばを通ったときの茶色の興奮といったらなかった。帰ってきてまあ嬉しそうなこと、満足そうなこと。

私は海で思いのほか「作家の超然」の原稿(手書き)がすすんでしまったので、これから打ち込みです。


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