Diary

群馬弁英語

枚数だけは伸びて、質が上がらない。
気晴らしに犬のこと。

言うまでもなくウチの犬どもは群馬犬(ぐんまけん)である。群馬で生まれて群馬で死ぬのである。やつらにとって一番偉く、一番怖い人は実家のおじいちゃん(コテコテ)であるから、私も犬になんか言うときには群馬弁で言うことにしていた。
正月に実家に行ったとき、一緒に散歩した母に冷ややかな視線を浴び、そして言われた。
「なんて言ってるの?」
行ぐっつったら行ぐんだよ、とか、おっぱなしてやんべ、とか、けえるよ、とかが分からないのだ母には。
ひょっとして、世田谷で娘が群馬弁喋るのは恥ずかしいですか?

よーし。物は試し。いつまでも匂いを嗅いでいるモノドモに、
「はぁ、行ごう」と言う代わりに「here we go」と言ってみた。
ちゃんと通じたよ。
まあ「待て」って言っても三回に一回は「お手」をする、それツッコムとこかって程度の犬なんだけど。
ヨソイキ用にもっと研究してみます。群馬弁英語。


脳血管切れそう

昨日は風呂入ったりしてのんびりしていたら、点火に出遅れてしまったけれど、どんど焼きに行った。大鍋で煮たけんちん(汁)や繭玉(木の枝にさした色とりどりの丸いお餅)などいただいて、あったかくてすごく楽しい。祭嫌いの私だけれど、焚き火好きの方が勝ります。これはいいなあ。ずっと続いて欲しいなあ。(町内の話なので他人事じゃないですね)

「末裔7」は午前8時現在26/30枚。まだ書きっぱなしで文章が荒い。締め切り2日前の今日中に脱稿したかったけれど、推敲までは間に合わないと思う。明日にはなんとかなるかなというところ。

そんなことよりさっき!
開いていなかったメールを発見して卒倒しそうになった。なんと、カール・カルダナ氏から返事が来ていた。しかも日本語で!! 英訳で本も読んで下さったとのこと。
うわー。感激と驚きで言葉にならないです。
だって、学生時代からずっと変わらず好きな映画No1.の監督・主演俳優ですよ。参ったなあ。興奮しすぎてアタマ痛くなってきた。これじゃ仕事が手につかないよ。


こんにゃく自慢を熱く語る明け方

おでん続編。
他県から来た友人とスーパーなんか行くと驚かれるのが、こんにゃく売り場の広さとバリエーション。(豆腐や厚揚げの売り場と同じくらいの面積)さすが、「ネギとこコンニャク下ネタ姉ちゃん(正しくはネギとコンニャク下仁田名産)」の群馬です。
野菜は120円が上限の私もこんにゃくだけはいいものを買います。産直の手作りのやつです。カニカマとほんとのカニくらい、三連プリンとフレンチのクレーム・カラメルくらい違います。
ぷりぷりというより、やわらかいざりざり感、なんと形容したものか。数の子をとろけるまで煮て自然に固まったような感じ、違うなあ、でもビーズクッションと言ったら食欲そそらないな。でも「ああ、芋なんだなあ!」と思います。歯触りだけじゃなくて味のしみこみ具合も全然違う。
その昔、おでんは糸コンだ、と主張してやまず、メニューの糸コンの糸を「絲」の字で書いてくれたおでん屋まであったのに。もう後戻りはできません。

おでんと共に原稿も煮詰まって、変な時間に起きたり寝たりしていますが、犬の散歩だけはいつもと同じに行ってるのがおかしい。もっと遊んでよ、と不満たらたらな茶色の顔が表情豊かすぎてすげーブス。誰に似たのかしら。


餃子巻きの不始末

締め切りが近いので食い物に不自由してはいけないと思っておでんを煮た。

そして、どうしておでんの「餃子巻き」が「巻き」なのかがわかった。
このあたりでは餃子巻きを売っていないので、餃子をそのまま入れてみた。するとあの野郎、ちょっとあったまったからっていい気分になりやがって、だらしなくしどけなく前を開けようとするのだ。いけません、なりません松の廊下でそのようなご無体、と言いながら危機一髪お玉ですくったが、ちょっと遅かったらぽろりと挽肉を露出していたに違いない。あやうく澄んだダシがめちゃくちゃになるところだった。だからそうなのだ。練り物でかっちり巻いて粗相がないようにしない限り、あの野郎はだめなのだ。ゆるい奴なのだ。信用ならない不届き千万な奴だけれどもいい味出しているので憎めない、その辺は人間と同じかも。

メシも食ったし、午後は群像打ち合わせ。


昨日は気が滅入るほどの風(11m/s)、今日は風はないけれど最高気温4℃(最低マイナス5℃)。台所ではオリーブオイルに続いてごま油が凍り、あんかけ焼きそばはあっという間に冷め、スーパーの寿司なんて部屋があったかい人の食い物だと思う。でも犬は全然平気。うらやましい。

あまりにクルマが汚いんでガソリン入れたついでにセルフ洗車。巨大な生き物に食われた気分がした。

夕方FM。セレクションは佐藤千夜子「東京行進曲」、おすすめ本は最相葉月著「ビヨンド・エジソン」。


あれこれ

昨日の対談は、なんと3時間。弘田さんはすごい方でした。貴重な話をたくさんして下さったのに、最後の方は緊張の糸が切れてしまい千本ノックでふらふら、みたいな情けない自分でした。

野性時代「しごとのはなし」昨日発売が交通情報センター古谷晴美さんとの対談。昨日の弘田さんとの対談は3月12日発売の予定です。

ついでといってはなんですが、本の雑誌社「文庫王国2009」の文庫ベストテンで「絲的メイソウ」が第二位にランクインしました。あんなのが二位ってちょっと心配になりますが、一位の西村賢太(また別の意味で心配)「どうで死ぬ身の一踊り」はもし読んでいない方がいたらおすすめです。


あなたの憧れのスポーツ選手は誰ですか?

角川「野生時代/しごとのはなし」対談収録。(3月売り4月号)
本日、お会いするのは元プロ野球選手、弘田澄男氏。現在は横浜ベイスターズで編成の仕事をされています。
現役時代は、ロッテから阪神。そりゃもう、ロッテ時代からファンでした。だって覚えてます? 74年の日本シリーズ(生まれてないって? すみません)。
阪神ファンになったのも、移籍した弘田選手について行ったようなもんです。阪神の85年優勝時でも、もちろん一番好きでした。バースより好きでした。
当時の私は18歳。いや、あったんですよ私にも18歳が、気持ち悪いでしょうから想像しなくていいです。
今も、お聞きしたいことが山ほどあります。

大嫌いなスカートも穿いて、お化粧も鼻歌歌いながら済ませました。盛り上がりすぎて、クルマに頭ぶっつけないように気をつけなきゃ。それでは行ってきます。


DOND-DOND-DOND-DOND

どんど焼きのdondという音が面白くて、dond-dondと朝から頭の中をまわっている。田んぼの中に大きな櫓ができた。杉の葉と竹でできていて、だるまをてっぺんに二つ飾って美しい。燃やしちゃうというのがまずすばらしいし、餅(繭玉)をあぶって焼いたらおいしいし、あたたかいし、これはもう、クリスマスツリーなんて比べものにならない、はず。
で、いつ点火するんだっけ。

朝から「超然」三作目でとにかく頭と手元にある文章だけを書いていったらあっという間に20枚になった。依然として楽しくないけれど浮かんだものは書かないと仕方ない。

ベランダに七輪を持ち出して、ソーセージとか肉とかシュウマイとか餅とか焼いた。犬どもが大喜びした。思えば最近犬以外と喋ってないけれど明日の対談大丈夫か。仕上げは昨日作った粕汁。この冬三回目、だんだんおいしく作れるようになった。


ファンレター

久しぶりに痛い。アゴ、傷、ほっぺたあたり。予報は出ていないけど明日雪が降るかも。
超然の第三作を書く。あんまり書いていて楽しいものではなく、気分がだんだん荒んできた。

ネットであちこち見ていたら、大好きなカール・カルダナ(映画監督/俳優)のHPを見つけてしまった。
メールフォームのところになぜか「日本語で書いてもいいです」と書いてあったので、勢いでファンレターを出してしまった。かなり愚かなことを書いたような気がする。


今日もあっという間に夜

一日中妙な寒気がして、ハンドボール観戦に行けなかった。
午前中、音楽雑誌ULYSEESのエッセイ(12日締め切り)を仕上げて送付。1時間ほど寝て「末裔7」をやる。8枚/30枚。

どこにも行かないのに、無駄に遊んでもいないのに、誰とも会ってないのに、一日が早すぎる。困った。


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