Diary

母上さま、そう来ますか。

久しぶりに母に電話をした。
具合が悪くて休暇取れと言われたんだけど、その前に家のことでやるべきことが多くて面倒、と言うと、あっさり言われました。
「だから結婚しとけばよかったのよー」
しとけば、って後悔するほどの相手もおりませんでしたし、したいと思ったこともございませんよ。それに、ここまで来ちゃうともう無理。
って、説明をなんで躁病の娘がしなくちゃいないのか。
いやいやいや、そもそも結婚ってそんな、便利とかそういうことでするんですか、知りませんが。確かに父は家のことよくしてますが。
それに母上さま、私も商売柄、でたらめを書いたり架空の世界に出入りはしているが、
そんな、「バイクじゃなくて四駆にしとけばよかったのに」みたいに飛躍されちゃ、かないません。

それで思い出した、昔の母は私をフランス人と結婚させたがっていたのだ。別に候補者がいるわけでもなく理由は「フランスに行ったとき泊まる家があるから」。あの頃からぶっとんでいたのだ、母上さまは。

「作家の超然」について。悪いけどすぐ単行本になるから送るのは文芸誌じゃなくてそのときでいいかな、と言うと、
「あらまた過激なこと書いたのね」
いや、エッチなことは書いてないですから今回は。末裔もそうですが、一行もそんなの、ないですから! 書いてません!
「ばかもの」とは違うんです。
と、なんで力入ってるのか私は。
親に読まれたくない小説であることには違いないんだけれど。


全て、納豆よりはマシ

薬も増えたし、ベゲの赤玉も飲んだが、結局眠れず。
昨日の昼間も1時間半くらい寝ただけ。
夜明け前でもなんでも、少しでも明るくなれば散歩行こうと思っている午前3時半。(街灯とかそーゆーんはないからね、ウチのあたりは)

今回の躁はいつもの「クルマ欲しい病」が出ない。
欲しいクルマがない。アウトバックは欲しいけれど、別に今すぐはいらない。
そういや昨日、アルファ155がずっと後ろついてきて、こっぱずかしかった。

ブイヨン味のチャーハンにトマトを入れたら意外に旨かった。
タマネギと合う。卵とも合う。もちろん豚肉でもハムでもいける。
ぐじゃぐじゃにはしない。ざく切りにして最後にあっためる程度。
まあ、この時期のトマトはどう食べたっておいしいのかもしれない。

文庫本のゲラは一昨日、終わらせた。細かい表現とルビの部分で、思ったより直しはあった。
単行本の再校ゲラは昨日届いた。あれほど雑誌で詰めたというのに、フセンの数を見て吐きそうになった。
やるしかないけど。

どうして病院に入院しないか。
一つには、自殺企図がないからそこまでする必要がない。(念虜は何度かあったが、今はない)
1999年のことだったか、5ヶ月暮らした病院には入院待ちの人がたくさんいた。私も未遂のあと1ヶ月待った。
今だって、私よりも悪い状態の人が待っていると思う。
もう一つは、納豆ですよ納豆。
朝ごはんのおかずが、あの病院は毎朝納豆。納豆を拒否したら、手持ちのふりかけしかない。
納豆だけは全力で阻止したい私です。
ペっとシッターさんだの、ホテル代だの、初版部数まるで増えないくせに、原稿料なんて川端賞から増えないくせに、お金かかって仕方ないけれど、納豆よりはマシ。


いくつか、お知らせです。

医者から命じられた「入院相当の休養」のため、ご迷惑をおかけすることになります。
どうぞよろしくお願いいたします。

・仕事に関するお問い合わせにつきましては、当面、新潮社を通して下さい。書籍担当の佐々木氏が窓口となってくれます。また、新規ではないお問い合わせに関しても、新潮社よりお答えする場合があることをお許しください。

・何度か、二泊三日程度の休暇、放浪を繰り返しつつ、戻ってきてどうしてもやらなければならない仕事だけをしようと思っています。出かけるタイミングは防犯上の理由、及びペットシッターの空きにもよりますので公表しません。

・『妻の超然』の発売日の変更等はありませんのでご安心ください。9/下旬です。

・【読者によるインタビュー】これは仕事ではなく、私にとっては楽しみですので、お気軽に。そしてお気遣いなく! 
8/31までお待ちしています。(アップする作業などはホームページの管理会社にお願いしていることですし)
ただ、リアルタイムでメールを見ることはできないかもしれません。ご了承ください。

・毎日の日記の更新ができない場合がありますが、ご心配なく。

・新潟及びその周辺で旨いお店をご存知の方、ご一報ください。


2時間睡眠で、通院に7時間。
眠気はないけれどそのかわりアタマが痛くて、路面の凸凹もアタマが拾う。咳なんかしたら痛いのなんの。

前回の躁鬱混合状態から、はっきりした躁状態に移行。
医師から「入院相当の躁病、自宅療養よりも、どこかに雲隠れした方がいい」とのこと。自宅では眠れなくても仕事はせずに、ベッドでだらだらしているようにとのこと。

帰ってきて薬飲んじゃったんで、
続きはまた、改めて書きます。


街道(けぇど)を行ぐ

2003年(つまりデビュー当初)から考えている小説に関して動きがあり、新潮群像文春で3本同時に動くものから動かして行く。また無茶するのか私は。

来年の書籍化だが『末裔』のゲラ到着。(見ておかないと忘れてしまう)
その前に『ばかもの』文庫再校ゲラ。(ごく細かいところしか直しはないはず)
明日は『妻の超然』のゲラ到着予定。「作家の超然」の初校含む。

仕事とは全く関係なく、実は今、企んでいることがある。
最近ふと気づいたんだけど、群馬の県道はどうも100番代がおもしろい。一桁はメジャーすぎ、二桁県道もやはり老舗の道(意外に狭くて路面が悪い道もある)、200番代は普段あまり見ないが、100番代は地味だがそれなりに主要な場所を通っている。もちろん知られた峠もあるが、へえっと思うような味わい深い路線(他の県道や国道と並行していたり)もあったりして、どうも気になるのだ。
全部走破してみたいな、と思った。何年かけてもかまわない。
どうせなら白地図とか買ってきて塗ったりしたいな。

今日は涼しいのでやっと料理をするつもりになり、肉や野菜をあれこれ買ってきた。昼はゴーヤチャンプルー。(49円のゴーヤを半分使用、半分はスライスして冷凍)。夜はドライカレーにしようと思う、ナスとかトマトが食べたい。

昨日も榛名神社に行ったんだけど、2、3時間あったらすぐに山に登っちゃうっていうのはいい気晴らしだなあ。今まで決まった道しか(はなくそ道と本気道と呼び分けている)通っていなかったが、もっと榛名の道も知りたい。


犬の「残暑見舞い」

夏休みの宿題の「犬残暑見舞い」ができましたのでご披露します。

茶色より
「みなさまへ
ざんしょおみまい申し上げます。

みなさまは夕涼みをしますか?
私は夕涼みが大好きです。
少しまえですが、おかあさんが足の甲にキュウリのわ切りをのっけたまま、ビーサンをはいていたことがありました。
足にキュウリをのっけるなんて、へんな人だなあ、どうしたのかなあ、と思ってしばらく見ていたのですが、
気がつかないようなので、ぺろりと食べました。
すると、わ切りの下にやけどがありました。
おや、こんなところけがしてるじゃないの、と思ってそうっとなめてあげました。
そしたら、おかあさんは、
『ほろりとするねえ』と言いました。

あと、この夏の思い出はよなかにみんなでコンビニに行ったことでした。私たちがいい子で外で待っていたので、帰ってからからあげを分けてもらってみんなで食べました。とてもうれしかったです。

いとやま ちゃいろ」

牛より
「みなさまへ
ざんしょおみまいもうしあげます。
おかあさんは、ときどき、にんげんのじゅういさんに行きます。
そこで『ねること、食べること』がだいじだと言われたそうです。
そのとおりだと思います。
私はぜんぶできています。
あと、あそぶこともひつようだと思います。
このごろキャンプにいっていないので、つれていってほしいです。
ちゃーちゃんは海がきらいですが、私はどこでも大好きです。

いとやま うし」


今日はホームページ制作会社との打ち合わせ。
日記以外の部分(経歴とか)の更新と、今募集している【読者によるインタビュー2】について依頼をしました。予定通り9月中旬、15日前後にはアップできそうです。

その前後も、いただいている質問に対する答を作っていました。メールは一枚ずつ紙に印刷して熟読してから返事を考えて、紙にある程度書き込んでからExcel入力します。(手間かけてる割に大したことないお返事になるかもしれませんが)。そういえばラジオでいただいているメールも紙に出力して読むので、似た感じです。まだまだ時間も余力もありますし、質問にお答えすることは全く苦になりませんので、トップページ→コンタクト→一般の方からのメールのボタンからご応募ください。8/31までお待ちしています。


犬寸劇「本の題名」

朝の散歩で牛犬が振り返って言いました。
「おかあさん、本の題名、考えました」
「なんだい?(そんな宿題、出したっけ)」
「『八月の冬毛』っていうんです。どうですか?」
「悪くないけど、実際には汗かいた腕とか足におまえの冬毛がくっついて鬱陶しいよ」

バッタを探していた茶色も、こちらを見上げて言いました。
「おかあさん。わたしのは『ダルメシアンの末裔』です。どうですか」
「聞くところだとダルメシアンも入ってるらしいけど、おまえはどう見ても、日本犬の雑種だよ」
「じゃあ『グルメ時代劇 ひかえおろう』っていうのは」
「もうやめなさい。そんなこと考えるくらいだったらみなさんに残暑見舞いでも書きなさい」

そんなわけで、今、二匹とも腹這いになって残暑見舞いの内容を考えております。一両日中にはご披露できると思います。


自分にとっては、アルコール飲んだら運転できないというのと同じ要旨の発言のつもりだったが、薬(ベゲA+ロドピン)飲んだあとなので仕事の話は夜にしてくれの件でワタクシの表現が悪く、本の雑誌社と決裂。
躁病で仕事失う典型的な例。
9月売り原稿、近況までは送付済み。


嘘みたいな爽快感、それは嘘。

かなり良くなったというのは、本当だ。
昨日は一度も泣かなかったし、怒らなかった。
久しぶりに落ち着いて過ごせた。

でも、今朝のこの嘘みたいな爽快感、「やったー元気になったぞ!!」みたいな気分。
だめだろ。それ違うぞ。
一日で治る病気じゃない。
落ち着いたりだるくなったりちょっと鬱っぽくなったりしながら、治る。
睡眠も食事も足りてないんだから体力なんてあるわけがないのだ。
何度も経験しているのに、騙されそうになる。だって爽快なんだもん。

誰が来るわけでもないのに、無闇に風呂掃除だの、滅多にやらない机の掃除だのしているのはなぜだ。なぜ扇風機まで解体して拭いた?
iPodとiPod対応のコンポが欲しいから今日絶対に買うとか決心してるけど、なんだいつからだそんな趣味。
躁は、自分で疑って自分でブレーキをかけなければいけない。
でないとそれはエスカレートしていって、安いクルマだの高いクルマだの役に立たないクルマだのに変身する。
モノで済めばまだいいけれど、躁の勢いが崩れたときにどんな恐ろしかったか。それはつい数日前のことなのに。

街まで郵便を出しに行くのはやめよう。街にはヤマダ電機がある。
スーパーには行かなくちゃいけないけど、その後は薬飲んで犬の散歩まで無理矢理寝よう。ゲラは夜。


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