Diary

誰がために家電は鳴る

なんだか台風が近所を通ったらしいんですが、雨も風もどうってことなく、犬の散歩もいつも通り。
ただ、スントの時計で昨日から気圧を見ていたらじゃんじゃん下がるので面白かったってくらい。

新しい炊飯器、圧力の関係だと思うけれどMRIみたいなすごい音がします。最初は驚きました。ご飯が炊けるとふつうの音で呼びます。洗濯機も呼ぶし、オーブンも呼ぶし、給湯器に至っては「モウスグ オフロガ ワキマス」などと高らかに宣言する。急いで入らなくても4時間保温してくれる約束じゃん。
クルマのナビが嫌いなのも、やんわりと命令されるのがイヤだからだと思う。県内に関してはナビよりこっちの方が道知ってるし。
そのうち家電が「タバコ吸うな」とか「酒飲むな」とか「おせん泣かすな馬肥やせ」とか言うようになるんでしょうか。

昨日も書きましたが今日はFM。セレクションはヤードバーズ「トレイン・ケプト・ア・ローリン」、本のおすすめはドナルド・キーン「日本人の戦争」。


台風がおっかねぇんかい?

耳鼻科外来。貼りっぱなしの肌色のテープを剥がしてもらってすっきりした。傷口はけっこうえぐい。
食べるときの激痛は、食前のロキソニン(痛み止め)服用で様子を見ることになる。

牛犬が今日は笑わない。もとから恐がりで弱い犬だが、今日はスコップも怖い、タオルも怖い、なにもかも怖い。珍しく茶色も犬小屋に入ったりするが、こちらはまだふてぶてしく、バケツに水を汲んでやったのにわざわざ水たまりの水を飲んでいる。台風を感じているのだろうか。(現在、小雨程度)夕方の散歩も珍しく盛り上がらないのでそこらを一周して帰ってきた。「ここの台風なんておっかなかかねぇよ」と言うんだけれど、わかんないよなあ。けれども台風よりよほど凄い寒さや空っ風や夕立は「こんなもんでしょ」って顔するんだなあ。

夜はお世話になりっぱなしのカレを招いて、舞茸ごはんと長芋グラタン(週刊文春に今載ってるやつ)を作って飲む心づもり。

【地域限定情報】明日17時〜18時、FMぐんま・ビタミンカフェに復帰します。いつも通りで特別なことは何もありませんが、ラジオ聴ける方はそれなりにお付き合い下さい。


術後約二週間のメモ

退院後、一週間の変化(通院対策のメモ)
右半分頭皮→痛くてシャンプーが大変だったのが平気になった。痒いときもある。
突発的な頭痛→変わらず。
右半分顔面→歩くと痛いが、感覚は改善。
右目→視力が急に変化。一つ前のメガネがちょうどいい。(良くなったor老眼?)
左顔面のみ汗が出る→変わらず。
食べたときの口の痛み→悪化、激痛に。
声の出しにくさ→改善。
傷口付近→感覚の麻痺は解消。痛かったり痒かったり。ひきつるような感じはある。
(感想:とりあえず口の中の激痛さえなければ大丈夫。にしても、神経のやることはわからん)

接骨院に行き、肩や背中の凝りが楽になった。
帰りに炊飯器とスニーカーを買った。
文芸誌や資料など、だばだば届いた。


肩凝りロボットとなんでも食う犬

今朝は寒かった。犬も寒かんべな。
「末裔(4)」をパソコンで書き始める。
「エスケイプ/アブセント」の文庫本ゲラも読み始めた。

痛いのをかばって「頼まれてもいないのにロボットみたいな動きをする」せいか、体がガタガタ。明日は絶対に接骨院に行く。
もう一つの絶対は精米。舞茸ごはんを炊くのだ。食べると痛いくせに、作るのは楽しい。

庭に放したとき、牛犬がうまそうに草の実を食べた。調べたらイヌホオズキの疑いが強かったので撤去した。
その後、様子を見ていたけれど大丈夫そうです。
この姉妹は油断してるとなんでも食うからいかん。


犬帰宅

朝6時から道普請(町内の道路草刈り)で、お腹がすいたので、朝ごはんに親子丼を作ってみた。ふわとろ。痛ウマ。
昼前に犬を引き取りに行く。茶色は私を見るなり転がってお腹を出し、牛は怪訝な顔をした。帰ってきてちょっとかまって、一眠りさせてから散歩。ようやく安心したのか100%嬉しい顔になった。


うかつに食えない

昨日よりいくらかよくなりましたが、くたびれてます。
このあと、新潮社来宅。「下戸の超然」とその先の計画の打ち合わせ。その前に病院で手書きしていた原稿をパソコンにがーっと入れたかったんだけれど挫折した。

頭部右半分と耳と喉の痛みはなんとか我慢。患部はそれほど痛まない。つらいのは食べ物を口に入れて一口噛んだときの神経の反応。脳天を電ドリでもまれたような痛み。体が硬直し、涙が出そうになるが、数秒でおさまるしそのまま食べ続ければ痛みはやわらぐ。少しずつよくなると信じてます。

明日はいよいよ犬どもが帰ってきます。


痛いので怠けています。


仕事全開、犬はまだ

たくさんのメール、ありがとうございました! 嬉しかったです。

病棟では一番元気だったのですっかり錯覚していたが、家に戻ってくるとやはり術後の体調なのである。
ふとしたはずみに虫歯で物を噛んでしまったような痛みがあちこちの神経に響くし、思ったより動くのがきついし、ここまで回復すればもうケガみたいなもんでしょ、と思っていたが、意外にも手加減なしの日常生活は甘くない。
今日は夕方、群像と「末裔」打ち合わせ。新潮は明後日。文春も近々。
無茶をしたいのではなくて、小説からの要請に従って予定を入れた結果。

入院中の振り返り。
そもそも、精神病院に入院していたときに文章を書き始めたので、病院というのは仕事の出身地のようなものだった。ものを考える時間があって、行動や通信の制限があって、居場所があると仕事をしてしまう。結局手術の日と翌日の二日間しか休まず、あとはベッドで取り憑かれたように仕事をしていた。複数の小説の案ががんがん降ってきた。
PCは禁止だったがそれもよかったかもしれない。メモ帳にどんどん書いていった。三ヶ月分くらいのメモの量だった。

本は日高敏隆を2冊とドナルド・キーン、筒井康隆。あと2冊くらい持っていけばよかった。雑誌は日経サイエンスが長持ちして正解だった。
持参して役立ったものは、前あきシャツ(あちこちから管が出ていたため)、小さいバッグ、S字フック、古いiPodシャッフル。iPodは曲の7割方がXTCで、よくもまあこんだけ音源があったなあと笑えた。

やっぱり、犬は恋しかった。茶色と牛に会いたいと何度思ったことか。
犬のいない家はさびしい。しかしまだ散歩は痛い。日曜日に引き取りに行こうかと思っている。


本日、退院しました。

大動脈と大静脈の間に出来た5センチの神経の腫瘍(セミとか餃子とかゴボウ天とかそんな感じ)を全身麻酔で切除する手術をしました。
予想されていた大きな後遺症は出ずに済みました。まだ残っている痛みや声の出にくさなどは、時間をかければ回復していくとのこと。

治るかどうかわからない交感神経系の後遺症が一つ。顔の左半分は汗をかくけれど、右半分はかかない。
顔面をメルカトル図法の世界地図で表すとすると、日本から西はアジアもヨーロッパも雨、東は南北アメリカもグリーンランドもいつも晴れって感じです。今後どういう支障があるかはわかりません。
ともあれ、いいお医者さんに手術してもらえて良かった、本当に感謝してます。

入院中のその他のことについては明日以降また書きます。
いろいろご心配おかけしました。


また来週。

昨日のバーベキューで「体力をつけるため」という名目だったのに、はしゃいで暴飲暴食をした結果、朝からへろへろ。
午前中、犬を実家に預けに行った。帰りに近道しようとしたら道を間違えて山の中へ。なんだって入院当日に標高千メーターの峠道ぶっとばしてんだか。
帰ってきて二度目の風呂で身を清め、あとはきっちり戸締まりしてお迎えを待つのみ。
もう、しばらくご馳走も酒もタバコもドライブもいいです。
病院に着いたらひたすら寝ます。

今回の入院の件、たくさんの方にメールいただきました。どうもありがとうございました。
退院したら日記再開します。


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