Diary

クロールなんかより

新しい水着で泳いだらクロールのヒントを掴みかけたような気がした。息継ぎをする右側の腕の入れ方とタイミングだ。クロールなんかより小説のヒントならいいのにと思いながら帰って来て化粧をしてコーヒーを飲みに行く。今日こそチーズケーキを食べるのだ。
物が書けるいつもの場所で、筋トレのように自分に課した「街に関するエッセイ」を書く。過去に喋ったり書いたこととずいぶんだぶるけれど、私にとってはこれが「街・五十選」であり、5個か6個の街の入った9枚のhtml文書はいわば福袋だ。
今日は東急バスの一日乗車券を買った。500円で6回乗った。1回あたり83円、これは安いでしょう。


一月の日焼け

プールでやっている「水中ウォーキング教室」に出る。もちろん無料。水中ウォーキング自体水のなかでやる筋トレのようなものだが、それに体操のような要素を加えて下半身の筋肉を鍛える、一時間みっちり体を動かす。柔軟性とバランス…ふらふらしながら苦手だった馬場馬術を思い出した。普段いかない25mプールで窓と屋根から入ってくる日光を存分に浴びて顔が熱くなった。
午後、高島屋まで歩いて行って水着を買った。5つの海を泳いだ茶色の水着はゴムが劣化してきて垢が浮いているように見えるし、母が持っていたspeedの水着は薄手ですぐ穴があく。次はどこに穴があくものやら、ロシアンルーレットを身にまとっているようなのだ。海用の水着はいかにも派手だし、ここは一つなんとかそこを頼むよ何をナニしてソコをアレしてなのである。
高島屋にあったのは黒字にパイピングの入ったarenaの面白くもなんともない競泳用、それで¥9,900もする。まあ乗馬の道具に比べたら安いと言うべきか、競技人口の多さを思えば高いと言うべきか。
頭の方はあまり働いていないようだ。物忘れがひどいのと、自分のまわりに小動物(猫とか虫とか)がぱーっと走り出したり消えたりするように見える幻覚? がある。フローリングの木の節がゴキブリに化ける。目を上げると、顔や能面がぶらさがって見える。なんと言えばいいのだろう。


無事此れ名馬

友遠方より来る四日目
友達が帰った。さらっとした奴だから四六時中一緒にいてもキリキリしなかった。来る前はぶち切れるんじゃないかと恐れていた、無事で何より。年末猛威をふるった躁はとりあえずおさまっている、ロドピンでバランスがとれている。
コーヒーがなくなったし、プールにも行きたいので実家に行くことにした。疲れたのか、甘いものが食べたい。
iBookを持っていくかどうか決まらない。ジーパンを持っていくかどうか決まらない。どのバッグを持っていくか決まらない。喫茶店に寄るかどうか決まらない。車がこっちにあればなあ。でも出かけるのだ。落ち着かなくても出かけるのだ。
そろそろ私も仕事始めだ。書けるかわからないけれど、書きたい気持ちになってきた。


遅ればせながら今年の目標

・新人賞受賞
・小説を4点書く
・200メートル個人メドレー
・九州と北陸に旅行
・つまらんオトコとつきあわない(ダメ専脱却)
バタフライよりもダメ男の方が難しいかもだ。


横浜観光

友遠方より来る三日目
中華街で飲茶定食を客人が奢ってくれた。昨日の鍋の材料と手間代とさらりと言われる、気持ちだけでもありがたい。1週間分の脂と1日分の食材を早いペースで食べてから、定番コースに繰り出した。大桟橋からみなとみらい21の方にかけて道は整備されていて迷う心配も次の目標を見失う心配もない、人は多い、カップルが多い、海は青黒く潮の匂いは殆どなく、風が舞う、大中小さまざまの赤い福袋が私を狙うが今日は捕まらない。
帰り道、寿司食う? と聞いたが今日はもういいね、ということになる。帰って来てそれぞれのコーヒーを延々飲む。少し疲れてきているのか、いろんな言葉が浮かばない。オムニバスアルバムだとかブライアン・ジョーンズとか、言葉が出てくるまで30分以上かかる。


ギャレー

狭い部屋というのは船に似ている。客を呼ぶと本当の暮らしはなくなるけれど、括弧で括られた暮らしに似たことはついてくる。
オトコ、じゃなくて友達とか居候の場合、当番で舵をとるようにどちらかが起きている。なぜ、みんなよく眠るのか、なぜ、私がよく眠るのか。それは狭い空間で沈黙を有すために眠るんじゃないか。案外私が寝過ぎても怒られない。安心して孤独をむさぼっていられるからかもしれない。
船の調理場をギャレーという。白菜や大根のような大物と対峙するにはいささか狭い。コンロは一つしかない。食器が二人分になると洗いカゴの中は点で支えられた混沌と化す。根菜を置くには食器を片づけなければならず、ゴミを置くと通路が阻まれる。
それでも航海は進んでいく。


睡魔がいる

友遠方より来る二日目
ほぼ一日停めて駐車料金5300円、友達は「宿代より安い」と払ってくれた。雪の降るなか実家へ車を返しに行く。ドカ雪になっていなくて良かった。これからはチェーンをトランクに積んで置かなくては。
しかし眠い。友達は下戸だから私は夕べも今日も殆ど飲んでない。夕べもちょっとだけ、と寝袋に入ったら最後、昼に実家から電話がかかってくるまで寝ていた。実家でも寝過ぎて母に起こされる。今、鍋の宴も終わって今も強烈に眠い。こういうのを睡魔がいる、という。車の中にいなくて幸いだった。この日記を誰かが読むより前に確実に寝てると思う。おやすみなさい。
2時間寝て起きた。ロフトから降りると友達がちょうど寝るところだった。半分洗いかけでやめた食器がきれいに洗ってあった。シャワーブースの入り口のマットが濡れていてああ、シャワー浴びたんだな、と思う。私もシャワー浴びてフリース着て薬飲んで睡魔を寝倒そう。


初買い

友遠方より来る一日目
福袋を買った。銀座で弁当を買おうとしたのが朝10時、見事に敵の術にはまった。入っているのは、スカーフ、マフラー、ベルト、バッグ等々体のサイズに関係ないものばかりである。我慢できない、買った、5,000円。
家に帰って見ると全8点、私の趣味と全然違うの。それが面白い。プレゼントだって、相手の好きな色とか考えるでしょ。それが全くない。どうやっていつもの格好に取り入れようかな。あれこれ考える。ベルトは夏向きかも。指輪はすぐにはめた。人にあげちゃう物もあるかもしれない。何度見ても不思議感が抜けない。


淡々元旦

さんざんラジオに脅されたが、40数年ぶりの元旦の東京の雪はちらちら舞った程度だった。私の行ってるプールは年末に休んで元旦からはオープンなのだが、結局泳ぎには行かなかった。「泳がなければ、往復は歩かなければ」という気持ちが自分のなかでかったるかったので両親とおせちを食ってから昼寝して、その後車で2時間くらい走ってきた。


震える大みそか

母に「きのこのテリーヌ」の作り方を習いました。作り方自体はどっかの雑誌の切り抜きなんですが、どのくらいフードプロセッサーを使うかとか、しいたけは薄切りでなく千切りの方がいいか、とか、細かいところを習うと楽ですね。
昼に飲んだロドピンが大活躍しています。すげーだるいです。幻聴はないけれどめちゃめちゃ不機嫌、 手が震えてます、ミスタイプばっか。
クリスマスばかりがやり玉に挙がるが、正月のプレッシャーも強いはず。必ず思い出すのが病院の大みそか、外泊できなかった人たちが数人集まってテレビで紅白を見てるって話です。もちろん刑務所もそうだし、いろんな場面で「おめーら能天気にめでたいなんて言ってんじゃねーよ」という人はたくさんいると思うのです。


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