2003/7/26 土曜日
文藝春秋にて第七障害のゲラ打ち合わせ。結構今回もいじった。悪くなっていはいないと思う。月曜日に第三校が上がってくる。まだ直すところが出るだろうか。オンリートークの時はあっさりしていたが今回は土壇場までやる。
「離陸」(五島が出てくる話)に使う資料(本、文献コピーなど)をいただく。いつの間に集めたのだろう。一人で作っていたときと、こういうところが違う。ありがたい。しかしまだ書き始められない。機が熟すのを待つ。
海の仙人は少しすすんでまた膠着状態、角川の分は元ネタをひねっていて、講談社の分はそろりそろりと書き始めている。
渋谷で伊東屋とビックカメラと本屋に寄ろうと思ったがすごい人出で諦める、さすが土曜日、しかも夏休み。こんな涼しく7月が終わるなんて変だ。
久々にタイガースはボロ負け、なんか「いいおしめり」って感じでほっとする。
2003/7/25 金曜日
「蒲田ってどこ」と九州で聞かれると面倒なので「羽田のそば」と答えていた。一昨日、福岡から最終便で帰ってきて、荷物も重いしもうバスはなかったのでタクシーに乗った。
ぐるっと回って羽田を出るときに2000円を超えていた。全部で2000円くらいと思ってたのであせった。環八を延々走って結局5850円かかった。近くないじゃんちっとも。
京急蒲田はタクシーが拾いにくい。これからは糀谷でタクシーに乗ろう。次がいつになることやらわからんが。
今日は明太子を持って実家に来た。ゲラ直し。散髪。
2003/7/24 木曜日
午後、文藝春秋へ。第七障害のゲラ受け取る。この前のでほぼいけるかと思っていたが、またびっしり書き込みがしてあって食いごたえがある。校了まで時間はそうない、次回土曜日。五島の資料、写真など受け取る。
単行本の装画は持ち込みのイラストレーターの人にほぼ決定。次の本の装画まで決まりそうな勢いだがそれっていつだよ。他社で出すときもある程度イメージをそろえた方がいいですよとのこと。手元にもう一部提案用の資料があった方がいいのかな。お気に入りだし。
帰ってきてゲラと赤ペンを持ってロフトに上がるがすぐ眠る。疲れが来たか。起きてコンビニに行く途中、クリーニング屋の白猫と立ち話した。五島にも猫が多かったが(しかも警戒心の少ない猫ばかり)蒲田も負けてはいない。
2003/7/23 水曜日
久しぶりに一人になった。ここまでずっと人に頼ってきたなあ、しっかりしろ、でも無理すんなって感じでまずは駅前でコーヒー飲んでだらだら書き物をしてから県立図書館へ行って調べ物、なかなか充実した。時間が中途半端になったし、疲れもたまってるし、長崎観光は昔やったのであとの予定はすっとばした。
そろそろ蒲田に帰りたい。が、最後の飲み会が待っている。高速バス九州号で博多へ。席が広い。
博多では私も入れて述べ8人の飲み事となる。今は今でみんな大変らしい、でも懐かしい。昼間は蒲田が恋しかったのに、どうして私が今福岡に住んでいない
んだろうと思う。福岡空港を離陸する時、胸がつまった。
2003/7/22 火曜日
やっと晴れた。高浜で泳いだ。きれいな白砂の遠浅の広い浜で、強くて低い波を浮輪でやりすごしながらなんも考えずに漂った。んで、今、肩と腕と背中と膝が熱くて痛い。やけたやけた。
夕方、福江のプリンスこと双従弟と一緒に長崎へ。夕飯別記。おばさまと双従弟には本当にお世話になった。五島に行って良かった。
文藝春秋がとってくれたホテルモントレはホテルの都合でツインの部屋だった。ポルトガル風とかで洒落ている。バスルームの浴槽も蛇口も舶来だ。明日は長崎で資料収集の後、バスで博多へ。
2003/7/21 月曜日
朝は大雨だった。一時間に30ミリとか50ミリとか言っていてこりゃだめばい、という感じで、編集T女史と11時くらいまで小説について打ち合わせ。まだあまりディテールを詰める必要はないと言われる。何が書きたいのかをしっかりさせるのが今の、最初の作業。
雨が小やみになってきたので車を借りて堂崎教会へ。ここで雨がやむ。島一周をやろうと言って走っているとどんどん天気が好転してきて、高浜に着く頃にはすっかり晴れていた。雨の後やけん海が汚いというのは負け惜しみ、水着を持って来るのだったいうのが本音。小一時間海を前に小説や、書いていくペースのことを話して日に焼ける。明日はぜったい泳ぐ。T女史は浮輪を買うと言っている。
大瀬崎灯台を経て島を一周、多分人が思っている以上に福江島は大きいと思う。白砂の淡い色の海、岩場の紺碧の海、濃い緑のもこもこした山の連なる景色を
おなかいっぱい味わう。これはほかの何処にもない景色だ。沖縄とも壱岐とも違う。来て良かったなあと思う、きっと間違ってはいない。
2003/7/20 日曜日
なにもかも親戚と文藝春秋のお世話になる3泊四日のはじまり。
福岡乗り換えで五島に来た。悪天候でかなり飛行機が揺れたが来るには来た。すごい湿気である。緑が濃ゆくてむんむんしている。時折激しい雨。資料館、図書館で資料をむさぼり読んで、あとは市街から港にかけてぐたぐた歩き回る。
晩飯バリウマ。まだ九州の言葉はそんなに出らん。
明日は双従弟から車を借りて全島制覇&晴れたら泳ぐ。
2003/7/19 土曜日
いよいよ明日から五島。
私の予定だともう梅雨明けのはずだった、しかしどう見てもヤフーの天気じゃ連日雨っぽい。意地でも水着とシュノーケルは持っていくが浮輪は断腸の思いで置いていくことにする。雨降ったら宴会まで何しよう、あ。取材か。
最終日は長崎から福岡に出るんだけれど、長崎の脱線もいつ復旧するか判らない。調べるとJRはバスではなくて佐世保、大村線経由なんて阿呆な代替をやっている。たまらんばい。バス「九州号」を予約。バスっても2時間で博多に着くんだから立派なものである。
2003/7/18 金曜日
夕べは文學界と出版の担当者に蒲田まで来てもらい、残念会かと思いきや、酒を飲みつつしっかり単行本の打ち合わせ。とはいえ、本が出るのはまだまだ先のこと。気持ち的には早く出したい思いもあるけれど、そこはそれ、賞とれんかったから仕方ないだんべ。
オール読物8月号が届いた。写真、名前の下に「作家」と出たのは初めてのことで嬉しい。22日発売予定、1ページのエッセイ。
夜、表紙提案用にでき上がった写真を見せてもらう、どこにしようかってんで津右衛門。先日のイラストを見て盛り上がる、絶対この人の世界は私の世界とつながってる、という話になる。いろいろ話してたくさん笑ってかっこいい車にも乗せてもらえてすっかり気分がよくなって帰って来た。
2003/7/17 木曜日
応援いただいた方、どうもすいません、て謝るほどの悪いことはしてないか。落選です。ちょっとそわそわしていたのがふっと緩くなって汗をかきました。もっといいものを書き続けるだけです。取り急ぎ第一報。