Diary

ぎょっとするようなもの

早朝、週刊文春と絲的モノ道具8月掲載のゲラを戻し、「作家の超然」は8時半脱稿。締切一週間前でクリア。
ぎょっとするようなものが出来てしまったと思う。
8月売りの「新潮」に掲載、9月末の単行本『妻の超然』に収録されます。
これからの2ヶ月はひたすらゲラ。
その前にアタマをからっぽにしておかないと。

相変わらずムシムシしてるけど30度いかない日は楽だ。
犬どもは汗をかかないので、ムシムシも平気そう。ちょっとくやしい。
まだクーラーは入れずにやっている。ちょっとした温度の変化を感じるのは面白い。水田の道は涼しいとか。夕涼みは外の方が涼しい時間があるからするのだとか。木の影と建物の影では全然温度が違うとか。
新しい扇風機は音も静かですばらしいんだけれど、ただ一つ忘れていた。強風にすると原稿だのメモだの紙類が飛ぶ飛ぶ。


本棚はいつもスカスカ

小説が峠を越えたので緊張が解けて、まあ寝ること寝ること。
6時まで寝て、犬とか家事とか済ませて次は12時まで。やっとすっきりしました。

人にばかすか本をあげたり、売っぱらったりする私だが、友人が「北緯14度」の話をしたので、本棚を見たら一冊もない。
いくら自分の本は読まないからって、さすがにどうかと思うよ。
書店では面が割れているので、自分の本を買うのが恥ずかしい。アマゾンに注文する。
この機会だから、本が好きな人が来たときにあげたくなるベスト3の「ダンシング・ヴァニティ」(筒井康隆)、「水族」(星野智幸)、「とげ抜き〜」(伊藤比呂美)も、数冊ずつ在庫しておこうかな。
そうこうしているうちに、我が家の超国宝級サイン本が、なぜかないことに気がつきうろたえる。誰に貸したんだあんな大事な本。マジで捜索しなくては。


一段落廃人

「作家の超然」昨日は足りない部分を書き足しながら全体の推敲を0時まで。ベゲBで5時間寝て、今朝も同様のことを4時間ぶっ続けでやる。ようやく完成に近づいたので少し冷ますことにした。

もはやアタマは働かないしカラダはふらふら。
犬にかまおうとしたが、眠いと言われてしまった。
ぐずぐず音楽でも聞いて、仕事場と寝室を片付けるかな。
くったびれた。


居ながらにして時差ぼけできる得な体質。

午前0時は午前というくらいだから朝だと思う。(嘘だ、じゃあ午後1時は夜かって話)
起きた直後で頭は冴えているし、涼しいし、静かだし、犬もプレッシャーかけないし、明け方は一番はかどる。
犬の散歩(すばらしい日の出が見えた)と朝飯、仮眠1回を挟んでがんばる。高崎信用金庫がアポなし訪問でピンポン鳴らして集中が切れるまで(気分的には生放送中のスタジオのドア開けられた感じ)、9時間くらい働いたか。

一日机にへばりつく筈だったが、私のガソリンとも言えるコーヒー(粉、アイスコーヒーとも)とタバコが切れた。ヤカンの柄が壊れて、代わりにヘソでってわけにもいかない。ゴミ袋も使いきった。ドッグフードも切れて者どもは贅沢にも毎日手作り飯を食っている。
気分転換にもなるかと思って物資を補給しに出かけたが、さすがにもう、目はしょぼしょぼしてるし頭は痛いし冷たいワインが飲みたいし、一体この状態はなんだろうと考えたら、単なる時差ボケですね。

まだ13時。なぜか雷様(らいさま)も私の就業時間に合わせたように活動開始、北の方でゴロゴロ言ってます。
早めのワインを楽しみに行けるとこまでがんばります。


「作家の超然」K稿。あっちを書いたりこっちを書いたりしてるのでほんとの住所がわからなくなったパラグラフがいくつもある。「切り貼り用テキスト」を作り、片っ端から貼り付けておいて、あとでプリントアウトを読みながら迷子を回収していく。裁縫箱の整頓みたいな作業。
10日あれば確実に仕上がる状態なのに、今日は集中力が足りない。
焦ってバタバタしてしまうのは6月31日があるようなつもりになっていたからか。

夕方FM。おすすめ本はチャルカ著「チャルカの東欧雑貨買い付け旅日記」、セレクションはスターダストレビュー「7月7日」。


午前3時の斬り捨て御免

単行本タイトルはほかの案もあったが『妻の超然』で決定。

起きるつもりはなかったのに目が覚めて、朝3時から小説の大手術。この期に及んで登場人物を一人削った。斬り捨て御免。

そして念ずれば通ず。例の扇風機発送のメール。気温は高くないから扇風機で十分。それにアレですよ。部屋閉め切ってクーラーなんかかけたら蚊取り線香が臭くてたまんない。水田育ちの元気な蚊が、やれ洗濯物の取り込みだ、やれキャンプ道具の片付けだと戸や窓を開けるたびにじゃんじゃんばりばりご来店ですから。各部屋に蚊取り豚が鎮座している我が家です。

今日は耳鼻科通院。
なんか美味しいもんでも食べてくるかなあ。(とんかつかしら?)


9月刊行?(予定)

キャンプの翌日は眠い。
わかっていながら昨日も遅くまで仕事をしてしまったので余計眠い。
おまけになんですかこのジメジメ。
かっこいい扇風機を注文したんですが納期3週間でまだ来ない。季節ものでその納期はやばいよ。
眠気覚ましは蒲田時代に買ったちび扇風機と、シーブリーズと、どこでもクールと、キンカンと、リステリン。ミントくせえ。

昨日の午後と今朝書いて、「作家の超然」は84枚。
まだ、いくつか消化できていない部分や書き込めていない人物がいるので、午後の打ち合わせで新潮社書籍担当者に相談する。
「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」100枚を3本で単行本にまとめる。9月末に刊行できそう。早い!


【お知らせ】松浦寿輝展 対談

昨年萩原朔太郎賞を受賞された松浦寿輝さんの展覧会が7/31〜9/12まで、前橋文学館にて開催されます。
このなかで私は、8/1に「詩と小説のはざまで」というテーマで松浦さんと対談させていただくことになりました。

朔太郎賞は「吃水都市」という詩集で受賞されました。詩、小説、評論、そして動物が出てくる子供のための本、と各方面で活躍されています。
私はもとから松浦さんの小説の熱狂的なファンだったのですが、今は群像の選考委員でご一緒させていただいています。尊敬するすばらしい方です。
お問い合わせは前橋文学館までお願いします。


雨男と海なし犬

雨男とキャンプに行った。寺泊で鮮魚を買いまくり、その辺の浜で二泊。
二泊した一番の理由は、暴風雨でとても撤収する気になれなかったため。
雨男が買い物に出ると、浜は晴れ、戻って来るとまた雨になる。
私は夜明けとともに起きて原稿をやったり、最終日は抜け駆けで撤収準備をしていた。雨男が起きれば、途端に降るからである。
撤収完了後、岩室温泉に寄るという雨男と別れ、巻インターを目指せば前方に初めて見る青空。
群馬県に入ると夏の天気、眩しいやら暑いやら。
家に帰って、ざっと車から物を下ろして、シャワー浴びて出て来ると、にわかに空が曇り、激しい夕立がきた。
タイミング的にはまさに、岩室温泉に入ったり昼ご飯を食べたりした雨男が群馬県通過中なのである。
今後は才能を活かして、干ばつや水不足を解決して世界中から感謝される人になってほしいものだ。

もちろん、先日の野反湖で実に楽しそうだった犬どもも連れて行った。
牛は絵本の「海辺のハリー」そっくりにうろうろにこにこしていたが、茶色は腹をこわしたり(多分変なものを拾い食いしたと思われる)、花火に脅えたり、相手にされないと嫉妬してひねくれたり、波の音にびくついたりでさんざんだった様子。やはり代々群馬の海なし犬。最後はもう浜には下りず、駐車場にスタンバって早く帰りましょうの催促。牛は絶対に帰らないの地団駄。ああ面倒くさい。
高速を下りて、産まれた家のそばを通ったときの茶色の興奮といったらなかった。帰ってきてまあ嬉しそうなこと、満足そうなこと。

私は海で思いのほか「作家の超然」の原稿(手書き)がすすんでしまったので、これから打ち込みです。


ティーポは今朝、二回乗ったが、特に問題は感じなかった。
買い出しも済ませ、積込もあっという間に完了。犬も洗った。仕事も済ませた。

2〜3時間しか眠れない状態が続いていたので、主治医に相談してベゲタミンAを服用。5時間昼寝して少し楽になった。


TOP