2010/9/5 日曜日
腕が痛い、すげー痛い。ロキソ効かない。
冷えるのが一番痛いので、長袖着てぼたぼた汗垂らしていたが、
ふつうの生活してないで、寝てればいいんだ、と思い出した。
でもね、変ですよ。
片腕だけを夏掛け布団につっこんでると、悪さしてるみたいです。(バカか私は)
因業(いんごう)という言葉は、県内で人の噂などをするときに実によく聞く言葉である。よそへ行くとあまり聞かない。ちなみに、広辞苑では「頑固で無情なこと。むごいこと」と書かれている。
もちろん私も立派な「因業ばばあ」で、自分の進む道は群馬人の多くの人とだぶっていると思うが、しかし因業というのは好きでなるものじゃない。それじゃ、因業がかなりのパーセンテージを占める群馬の県民性ってどうなってるのよ、というとそれは額面通りではないと思う。
ここでの「因業」には決して人を攻撃したり、侮蔑、中傷するような響きはないのだ。「やなジジイ」「クソババア」「ふざけた野郎」これらを全て排除するのではなく「あーの因業ババアがさあ」と、苦笑して「困ったヤツではあるけれど仲間の一人」と認めてしまう。
「こわいカカア」をいなしながら、ニコニコ生きてる旦那衆である、因業なんぞ手玉にとられてしまうのである。ここでは。
(あんまり信用しないで下さい)。
ともあれ、私のような者の性格を「まとめてくれちゃう言葉」がある土地に住めることは、幸せである。ケチはケチの国に、ずぼらはずぼらの国に住めばいいのである。
2010/9/4 土曜日
だと思ったから、何もしないようにしていたのに、
散歩から帰ってきてたら、バカ犬(模様のある方)がヨロコビの表現だかなんだかジャンプして骨折してる方の目を直撃。
その場に転がるほど痛かった、そして腹立った。
茶色い方だったらねじふせて鼻パンチだが、それやると模様犬は本気で怯えちゃうから、スコップを壁に投げてすごい音させて、怒鳴りつけた。
首縮めてた。
散歩前だったら置いてったのに。
今朝の山は、赤城も榛名も浅間も妙義も、もう夏の色じゃなかったなあ。
くっきりと影が濃くて、いつもより近くに見えた。
深夜、早朝は半袖じゃ肌寒い。(最低23℃最高37℃)
草刈りをして、なんとか柚子の木のところまでたどりついた。今年も柚子は豊作だ。ウチで一番できるヤツだ。
その後、刈り払い機のエンジンがかからなくなって遮二無二やっていたら、始動のロープがぶっちぎれた。
そのときになって初めて、何やってんだ骨折してんのに、腕も痛いのに、と気がつき、何もかもイヤになってふて寝。
宗教勧誘のピンポンで起きて、それから『妻の超然』三校ゲラを仕上げた。夕方の便で発送。
コーヒー、タバコ、ドッグフードが欠品していたので仕方なく買い物に行く。
怪我して以来、メシつくるのがどうにも面倒なので肉も野菜も買わなかった。
午後からまた寝ます。
2010/9/3 金曜日
新潮文庫『ばかもの』の発売日が9月29日となりました。定価420円です。
30日の『妻の超然』とあわせてぜひ。
昨日の辻原登さんとの対談は、本当に充実して嬉しいものでした。なんと、川端賞授賞式のとき以来だそうです。
超然三作を深く分析してただき、高く評価していただいたのも本当にありがたかったのですが、話は多方面に及びました。私もお聞きしたかった『闇の奥』に描かれる和歌山、紀伊半島のお話などもお伺いできました。スタンダールの名言なども出てきたり、とにかくお話が楽しく、幸せで、もったいないような時間でした。
対談は新潮社のPR誌「波」にまとめられ、これも9月末、27日頃には書店にあるかと思います。
今日は昼過ぎまで寝てました。
怪我してからの移動距離、500キロ。(昨日は新幹線だけど)。ぐったりです。
ゲラがちょとだけ残っているけれど、今日は休みます。
ぬるい風呂にゆっくり入って音楽聴いて、涼しくなったら犬の散歩して、夜は友達とホルモンの旨い店にでも行こうと思います。
2010/9/2 木曜日
例によって早起きして、あら個人アドレスにこんなにたくさんお見舞いメールが、と思ったら全部バイアグラのスパムでした。
目の方は、腫れが引いてきたお陰で左の目玉を動かすときと、おじぎとか物拾うときの痛みだけ。シンプルでよろしい。斜視のおかげで物が二重に見えずに済んだ。3Dが見られないなんて大したことじゃなかったな。
目のことが改善されてくると、今度は腕の痺れとだるさが気になって仕方ない。以前からお世話になっている高崎の接骨医に診てもらってから、東京行こうと思う。(足利の接骨院をご紹介くださった方、ありがとうございます。二日おきとかには行けないので、地元で行きます)。
辻原さんとゆっくりお話するのなんて何年ぶりだろう。こんな状態だけどすごく楽しみだ。
文学界新人賞のときの選評で「ただものではない」と書いていただいて、一介のニートだった私がどんだけ感激したことか。今の私は群像で選考委員をしているけれど、そのときの気持ちを忘れたことはない。
対談はPR誌「波」の次号に出る予定です。
「広報しぶかわ」にて発表になりましたので、こちらでも告知します。
10月24日(日)午後1時30分〜3時
渋川ほっとプラザ4階大会議室にて、講演会を行います。
テキストは『妻の超然』、演題は「小説の中の『超然』」
入場無料、参加方法は当日直接会場へ、とのことです。
お問い合わせ窓口は 渋川市立図書館 (027)22ー0644です。
去年の9月に手術をしたため、1年間待っていただいた企画でしたが、新刊についてお話できることになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
2010/9/1 水曜日
目の下が内出血でワインカラーというか、腐る寸前のプラムみたいな色に染まってホラー。血染めのパンダ。
足利の病院の耳鼻科(といっても頭頸部外科でもあるのだ)で経緯を話し「鼻かんだりするとものすごく痛いんです」と言うと、即CTに回されました。目の下骨折してやがった。道理で痛いわけだよ。超ウケルってこんなとき使うのか!おばさんやっとわかったよ。
先生とCT見ながら笑ったなあ。「この黒いとこですか、折れてんだこれ。えっ、空気入っちゃうんですかあ?」って。
なんというか、この件に関して初めてまともに扱ってくれたのがこの先生だったからね。それでほっとして笑っちゃった。こういうときは、泣くか笑うかしかないんだけれど、泣くと鼻をかまなければならない。鼻をかむのは一番患部によくないことだと言う。
後日でいいかと思っていたのに、有無を言わさず眼科に行かされ、検査。眼球には異常なし。外斜視のおかげでよかった部分もあったみたい。眼球や見え方に異常がなければ手術の必要はないとのこと。
そんな深いことまで考えてなかったよ。だってベッドから落ちただけなんだもん。
最後戻ってきた耳鼻科でヒゲ先生から一言あった。
「でもね、もう少し下だったら、今日はお帰りになれませんって言うとこだったんですよ」
目薬で瞳孔を開いて検査をしたため5時間運転できない。ゲラも本もあるけれど、まぶしくてごちゃごちゃして何も読めない。ケータイも無理。
街の喫茶店は休みだしバンナ寺は改修工事だし、骨折中なのにやることもなく、行くあてもなく、暑いなかほっつき歩いてふらふらになってから、なんとか帰ってきました。
残ったのは右腕のだるさと痺れだけれど、これはまた改めて接骨院の天才に診てもらいます。
明日はこの面下げて東京かぁ。
新潮社には「眼帯の方が失礼じゃありません」と言われたけど、折れてる真上にゴムバンドはよくないよ。
久しぶりにお目にかかる辻原さんには申し訳ないけれど、明日は悪大仏サングラスで行きます。
先ほど、締め切らせていただきました。
お忙しいなか、たくさんのご応募をいただき本当にありがとうございました。
「考えたけど送らなかったよー」というラジオで言うところの「サイレントリスナー的」な方にも感謝申し上げます。
友達とやりとりするような楽しい質問もあり、これから何年も考え直していくような本質的な質問もあり、「すげーよ読者!」というのが私の今の感想です。
作家としていろいろ足りないところもあるけど(初版部数とか!)、でも読者の質では誰にも負けない、なんて思ってしまいました。(また単純なこと言ってら)
当初、いろいろ条件を申し上げましたが削除、拒否の対象になった質問が一つもなかったこと(ギリはありましたが)も、実に嬉しいことです。
8/27分までは答を作ってHP制作会社に送付済みなので、これから最終分の答を考えて、まとめます。
9月15日前後にアップできるかと思います。しばらくお待たせしますが、どうぞよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。
2010/8/31 火曜日
躁病の方は先週から比べてかなりよくなってきたとのことで、薬の調整を行い、問題がなければ4週後ということになった。
痛みがひどいのでロキソニン飲んで、眼を冷やして、腕は温湿布という状態で、とても散歩に行けない。犬どもにはレバ焼き豆腐+ドッグフードと「ヨシヨシ100回」で勘弁してもらった。明日、足利の医者に相談してみます。耳鼻科だけどそこをなんとか。
一ヶ月くらい前、病気の衝動で死にたくて仕方なかった人間が、ベッドから落ちたくらいで「痛い痛い」って騒いでも説得力なし。
【読者によるインタビュー2】本日までとなっております。既にかなりの数をいただいておりますが、まだこれからという方はお忘れなく。