2010/9/5 日曜日
we are ingow
因業(いんごう)という言葉は、県内で人の噂などをするときに実によく聞く言葉である。よそへ行くとあまり聞かない。ちなみに、広辞苑では「頑固で無情なこと。むごいこと」と書かれている。
もちろん私も立派な「因業ばばあ」で、自分の進む道は群馬人の多くの人とだぶっていると思うが、しかし因業というのは好きでなるものじゃない。それじゃ、因業がかなりのパーセンテージを占める群馬の県民性ってどうなってるのよ、というとそれは額面通りではないと思う。
ここでの「因業」には決して人を攻撃したり、侮蔑、中傷するような響きはないのだ。「やなジジイ」「クソババア」「ふざけた野郎」これらを全て排除するのではなく「あーの因業ババアがさあ」と、苦笑して「困ったヤツではあるけれど仲間の一人」と認めてしまう。
「こわいカカア」をいなしながら、ニコニコ生きてる旦那衆である、因業なんぞ手玉にとられてしまうのである。ここでは。
(あんまり信用しないで下さい)。
ともあれ、私のような者の性格を「まとめてくれちゃう言葉」がある土地に住めることは、幸せである。ケチはケチの国に、ずぼらはずぼらの国に住めばいいのである。