Diary

午前中、小寺前知事の葬儀に出席。

午後、原稿。疲れてはかどらないので一旦寝ます。


鉄板焼きサイコー

昨日の夕方、呉の市街地からはちょっと離れたところに行ったが、どんぴしゃで考えていた景色があった。

「ほんとなんだな」ってため息が出るほど、お好み焼きの看板やのぼりを見たので、夕飯はお好み焼き。さすが本場、ものすごく旨かった。鉄板焼きも驚異的に旨かった。タコなんか刺身で食うようなぶりぶりのやつを惜しげもなくガーリック焼きにしてくれる。別に調べたわけでなく、ぷらっと入った庶民的な店だったが、イタリアならどこでもピザが旨いのと同じような感覚なのかな、うらやましい。

今朝も5時起きしたので、すぐに原稿書こうとしたがくたびれちゃって無理。図書館で調べ物して帰ります。


歩くカンヅメ

熟睡して5時に起きて、昨日の収穫を原稿に書いた。8時すぎから探索開始。これから書くべきこともわかったし、なんで書いていたのかわからないエピソードも繋がっているのがわかった。少し休んで調べ物をして、また場所探しに出かけます。外れの少ない取材になったけれど、とにかく歩いて情報を拾っているので、くたびれた。一日中小説のなかにいるようなものだし、極限まで集中していないと何も見えないし、旅行と言っても歩くカンヅメです、これは。


初めての呉

新幹線の中で編集者が爆睡しているうちに、そーっと私だけ広島で降りようとしたが残念、見つかってしまった。同行出張で目が覚めたら博多で作家がいなかったら面白かったのになあ。

呉に着いたのは午後早い時間、天気も体調もいいのでどんどん歩いた。一度も来たことがなかったのに呉前提で書きかけていたものはどうかと思っていたが、小説的にすごくいいと思う場所にも行けたし、ここで間違いじゃなかったとわかった。ほっとしたらふらふらになった。

呉の商店街には武蔵小山や、大田区の京急沿線を思い出すような雰囲気がある。人があんまりいないのにシャッターは多くない。道にゴミが落ちてない。いいところです。


恋愛なんて雑用

クリスマスの時期になると恋人がいないことを憂う人々がいる。私もかつてはそうでした。しかし今となっては邪魔くさいだけ。はっきり言います。人様のことは知りませんが私にとっては、恋愛なんて雑用ですよ。精神的にも負担だし、ふつうの人間関係とはまた違う細かい段取りが増えるだけ。じゃあ、この先絶対ないかと言われたらあるかもしれないけど、同窓会と同じくらい遠慮したい厄介事の一つ。ふつうに友達がいれば、それで十分だなあと本気で思っています。いよいよ枯れてきたんですかね。

世間で言うところのクリスマスに取材旅行ですが、11月以降で編集者と私の双方が三日間あいている日程がここしかなかった。ここで頑張っておけば正月にしっかり仕事ができる。今日から行ってきます。


タイトルなど

2時に起きて、文庫の装丁、解説を確認してもう一度寝た。「メイソウ」「サバイバル」と同じ中村純司さん(イラスト)、秋山具義さん(デザイン)に担当していただいた愉快な装丁です。これで1月中旬刊の文庫の作業もほぼ終わりかな。1月下旬予定の単行本『末裔』の装丁は年明けになるとのこと。

今日は取材の準備。広島まで新幹線と飛行機と比べたら時間的に大して変わらなかったので、新幹線にしました。余計な待ち時間もないし、東海道新幹線はまだタバコが吸える場所もあるという噂だし。それ以前に、ライターがたくさんあるから捨てろだの、パソコンを預ける方に入れるなだのといった面倒がないので、断然新幹線の方がいいです。

今回行くのは広島市内じゃなくて、呉市です。それだけで、ん? と思う方はまさかいないと思うけど、タイトルは「不愉快な本の続編」ということにしようかと思っています。ここでイヤーな気分になった人は(今回そーゆーのはないんだけど、念のため)読まない方がいいかもしれないです。新潮の掲載月は、まだ決まっていません。


朝3時から小説。変化があったため、90枚で取材前の最終として新潮に一旦送付。

小寺前知事の訃報を聞く。いつも好奇心を持ってまじめに楽しいことを考えている方で、私は大好きで尊敬していた。またお目にかかってお話を聞きたいと思っていたのに、ちょっと信じられない。参ったな。ご冥福をお祈りしますなんて、済んだことみたいにはまだ言えないので、今夜は静かに飲みます。


午前中、小説の続きと、昨日届いた『絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか』文庫の再校ゲラ確認。

午後はFM群馬にて打ち合わせ。前橋に行くまで僅か20分の間に、2CV、フェラーリ、ムルティプラを見た。酔狂な奴いっぱいおるな(向こうからも言われてると思いますが)。


夕方寝て、日付変わる前に起きて小説(昼寝はしました)。現状、すべての章で同時に細胞分裂しているような感じで今までの古いところを削ってふくらんできている。作業量的には13枚/日ペースだと思うんだけれど、面白いほど枚数が増えない。今度の小説は一挙掲載(新潮)だけど、連載でもこういう時は必ずあって、この段階を過ぎるとまた量が増えてくる。脱皮みたいなもんですか、簡単に言うと。エネルギーは使うけれど、出て来た個体がいきなり二倍の大きさってことはない。小説のイメージとしても、昆虫みたいに精巧に出来ていてすごく軽く見えるんだけれど捕まえたら腰に来るほど重い、そうなったらいいなと思って書いています。

午前中お手伝いさんが来てくれたので、買い物などをお願いできてよかった。それに冷蔵庫の棚を拭いてもらってすごく気分がいい! ちょっとのことなのにいつも手が届かない家事をサポートしてもらえるのって本当にありがたい。


茶色はすっかり元気になった。お日さまに感謝だ。

今日は一日小説を書いていた。集中したのでかなりすすんだ。くたびれた。


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