Diary

おっと七夕だ。

文藝春秋へ行って「第七障害」のゲラ打ち合わせ、など。(追記:新聞社の取材)


ミギノウ

ロッテンマイヤーで初めて作文を書かせる。原稿用紙一枚以上で将来なりたいものについて。戦闘機のパイロットかピザ屋になりたいそうだ。一行一行苦労して書く。直しはしない、同意したり質問したりするだけ。敵を殺すのはゲームで慣れてるとか、お金持ちになってコロッケとアストンマーチンを買うとか、なかなかよく書けたと思うよ。ご褒美にサイクリングに行き、帰ってきてドリトル先生。今日は頑張った。
ロッテンマイヤーが終わると毎度、小僧の父親とピザ窯の前の席で話し込むわけだが、今日笑ったのはゼミの同期(俺の自伝を書けと私にのたまった奴)が「いいよな、おまえと糸山はミギノウだけで仕事してて」と言ったとのこと。ミギノウって。そいつこそ頭使わずに仕事してそうで羨ましいんだが。


ささやかな設備投資

ロフトに扇風機を入れた。ちゃっちい1580円だがタイマーがついてたので買った。夜はあっという間に眠れるし、昼間扇風機をつけながら本を読んでいるとなんだか昔の夏休みみたいだ。あの頃はクーラーなんて応接間にしかなかった。私はオヤジの書庫に巣くっていた本の虫だった。今は貰った本や文芸誌を読む。とても追いつかない。
夜、友達が蒲田に来て飲み。五坪で酔いがまわって餃子に行けず、月とすっぽん、T’s boyへ。


金曜日だから?

今日はどこにも出掛けない。寝過ぎるほど寝て、原稿とにらみ合う。苦戦している。
新潮からエッセイのゲラが来て直しを提出する。faxを送った5分後に、文學界から「第七障害」のゲラ出来たとのtelあり。月曜日に打ち合わせ。なんでこんなタイミングがいいのか不思議だが、発売日が同じだからかな、金曜日だからかな。


働けど

講談社へ。入るのに電話番号まで書かされる。社屋のデカさにびびりつつも2時間半喋って来た。今すぐに仕事をできるわけではないが、今後よろしくお願いしますという感じである。しかし家計はそんな「のんびりした感じー」なんて言っていられる状況ではないのだ。先月も今月もロッテンマイヤーしか収入はない。
そのロッテンマイヤー、本日は日本の地名当てクイズと世界の国の首都当てクイズ。あとはドリトル先生をやってから船の絵を描く(ドリトル先生はまさに航海中)。途中で毎度のことながら007のゲームで殺戮を働く。


ル・クレジオ

新しい小説についての資料を借りる。それからル・クレジオの木の国への旅、という絵本をいただいてとても嬉しかった。クレジオの文体というのは、フランス人に言わせると平易でとてもいい文章らしい。(日本語訳でも特徴のある文章である)ボルドーで習ったとき、初級フランス語のクラスの教材にも短い、海についての文章が出てきた。私は原書を4冊持っているが、それは「巨人たち」のコラージュと「調書」の挿し絵を見て楽しむほかは、ただ持っているというだけのことかもしれない。でも、わからないなりに音読したりするとぞくぞくしてくるんだよね。絵本を読んでまた原書を見てみようかな、と思った。3分で挫折するけれど。
海の仙人の加筆部分と新しい小説の登場人物、設定を考える。取材がいくつか必要だけれど面白くなるかもしれない。


いよいよ7月

夕べは新横浜でお酒をご馳走になった。お友達のTさんは忙しくて来られなかった、また別の機会もあるでしょう。都心に出ていくより、横浜に出ていく方がはるかに楽だ。久しぶりに酔った。大森までプチ乗り越しをした。よかったよ大宮とかじゃなくて。
今日は両親が欧州から帰ってくるので実家へ。土産話でいちばん笑ったのが母が見るフランス語の夢。それはもう相手の言ってることが全てわかるのだそうだ。


あっぱっぱーの季節

あっぱっぱーの季節がやって来た。名古屋(三河?)じゃふつうに空間や物が開きっぱなしになった状態のことをあっぱっぱーと言う。建築で下がり壁や間仕切りのない状態を「ここはあっぱっぱーでいいんですか」などと言う。便利な言葉だが、今日はその話じゃなくて着るもんのあっぱっぱー。聞くからに涼しげ。

ユニクロで売っていたあっぱっぱーは「タンクドレス」と名前がついてた、要はタンクトップの長いやつ。長いといっても短い。色っぽい。いや、人による。これを着始めてしまうともう、Tシャツとか短パンとかは用無しである。風呂上がりのあっぱっぱーなんかもう、たまんない。シーブリーズのボディシャンプーでシャワーを浴びて、ドライのきいた部屋に戻ってくると「ひょぉぉぉー」と叫びたくなる。そのままごろごろしても一人暮らしはパンツが見える心配もしなくていいし、上からスカートはいてしまえばふつうのタンクトップになる。さすがに駅まで行くのは気が引ける。街の風紀は乱さない。いや、元々乱れてる街だった。


お買い物

せっかく名古屋にいるから東京で出来ないことをしようと思って、日曜日のデパートにお買い物に行った。(東京だとまず新宿まで行くのが一苦労で、その後試着室の長蛇の列を見ただけで死にそうになってしまう。)適度に空いていてついでにセールでお値打ちになっていた。夏物のスカートとカットソーを買う。友達と一緒に買い物するなんていつぶりだろう、楽しい。

楽しかったけどやっぱり途中でへたばってしまい、新幹線で座れなかったらどうしようと心配したがあっさり名古屋始発で通路側の席に座れた。よく眠った。


確かにここにいた

名古屋に来た。元いた会社の名古屋支店の連中が祝賀会をしてくれるというのでのこのこやって来た。営業だけじゃなく、部長たちや女の子たちも来てくれて嬉しかった。名古屋にいた頃は自分が発狂したり小説を書いたりするなんて考えたこともなかったから、驚かれるのもよくわかる。

3次会は部長がスナックへ連れていってくれた。元々知っている人だがママさんが小説を読んでとても気に入ってくれたとかで、はじめてサインというものをした。

帰り道、タクシーのなかで、確かに自分はここにいたんだと思った。


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