Diary

電子書籍について

「絲的サバイバル」の講談社文庫版が11月15日に発売になります。解説は本の雑誌社の杉江由次さんです。「帰ってきた炎の営業日誌」のあの方です。セネガルの紀行文「北緯14度」も(社会情勢等見守りつつ保留してきたのですが)、「妻の超然」(新潮文庫)の後、2013年春頃に文庫化することになりました。

電子書籍は全ての既刊本について行っていく方針で春から動いています(「海の仙人」のみ済)。新潮、文藝春秋、講談社については、既刊本を(五月雨式ではなく)まとめてアップするということで打ち合わせしました(エッセイはタイミングずれるかも)。今後のことはまた追ってご報告しますし、このHPからも探しやすいようにしていきます。

今日は午後FM。4時台opは「言えずのI love you」KAN、セレクションは「幸せなボクら」the ピーズ、5時台opは「スタンド」「ファミリー・アフェア」スライ&ザ・ファミリーストーン、5時台edは「BEAT70」パット・メセニー・グループ。おすすめ本は、今日は本じゃなくて「全国版高速道路地図」を推しまくります。


午前中、FMの準備、31日分の選曲、新しい短編小説の資料探し。午後は講談社文庫打ち合わせ。


プントの上様

日経の原稿を直して、とりあえず急ぎのものがなくなったのでフィアット・プントで右ハンの練習。昔乗ってたパンダみたいだった。トラックが裏道にしてる細い道も走ってみたけど怖くはなかった。(カローラを借りると考えれば)山も側溝なし、センターラインありなら大丈夫でしょう。問題は狭い駐車場のバック駐車かな、群馬にはあんまりそーゆーのないけど。

とりあえずスーパー行って帰ってきたら、牛犬に吠えられた。あいつら私の帰宅は車の音で判断するのだ。暴れん坊将軍を真似て「余の顔を忘れたか」と言うと「しまった!」という顔をした。午後、ホームセンターに行って戻ってきたら、茶色は「覚えました!」と得意な顔でさかんに尻尾を振ったが、牛はまだ怪しいらしくて犬小屋から出てこない。


新潮短編ほか今後の予定

午前中に「街道を行ぐ」を仕上げて送付。疲れがたまって午後はどーしよーもなくグダグダしていたが、夜になって新潮短編集6作目の冒頭がぱっと現れた。静かな話になると思う。

短編集は既に新潮で発表したのが、恋愛雑用論、強震モニタ走馬燈、葬式とオーロラ、ニイタカヤマノボレ。これから発表するのが、NR(ノーリターン)、6作目(今日きたやつ)、7作目(新潟で降りてきた)が収録になります。

NRは実はあと2日くらい集中すれば脱稿できそうなんですが雑誌紙面の都合もあり掲載は12月売りの新年号になります。11月売りは離陸も休載なのですみませんが、講談社文庫から「絲的サバイバル」が出ます。あと来年3月くらい(?)に「妻の超然」の文庫化もあります。

短編集の単行本は来年。来年後半にはきっと離陸の単行本も出る。再来年に向けて、中編読み切りや、今回と全く違う味わいの次の短編集の企画も考えていきたいところです。絲的こわいもんなしの連載が終わったら、小説現代で大昔の話の長編連載も書いていきます。


なまえで呼ばれた

昨日は上毛新聞のイベントでアナウンサー加賀美幸子さんの講演があった。私なども子供の頃から番組で拝見して、すてきだなあと思っていた方である。講演内容は「心を動かす言葉」というテーマについてのさまざまなお話だったが、「息」であったり、「見えないこと、聞こえないこと」が心を動かすというお話を聞いていて、まさに小説の句読点や行間、また装丁の役割もそういうことなのだと思った。いろいろなことが繋がってはっとしたり、涙が出そうになったりした。

そんなすてきな加賀美さんに「秋子さん」と名前で呼ばれてしまいました。これはもう、どんなイケメンに呼ばれるよりもうっとりする体験でした。そして、大好きな更級日記の話ができて倒れそうにしあわせでした。有名人と会ってどうのとかいう自慢は嫌いだったはずなのにすみません。


最高の代車

11月〜1月のどこかで熊本出張があるんだけれど、問題はレンタカー。右ハンドルしばらく運転してないので、クーペのオイル交換の代車で練習したいから適当なの持ってきて、と整備士の友人に頼んだ。そしたら、あらかじめ左バンパーに傷ありのフィアット・プントを持ってきてくれた。長いつき合いの友達ってすばらしい。でも、気をつけて練習します。

今日は上毛新聞「想い出の風景・北毛編」の授賞式。


新潟にて、酔拳炸裂

10月9日 早朝ゲラを3本戻して新潟へ。十日町の日帰り温泉に寄った。茶褐色透明で強くない硫黄のにおいがするいい温泉だったけど、十日町まで下道ってのはやりすぎ。温泉上がったらどっと疲れがきた。夜はいつものお店でおいしい魚と酒。仲良しの常連さんと盛り上がりました。

10月10日 午前中「街道〜」を書き始める。タバコがなくなったので外に出たら新しい小説がいきなり降ってきた。新潟で小説降ってきたのは「不愉快な本の続編」「葬式とオーロラ」に続いて3回目。てくてく歩いてネルソン(大好きな喫茶店)行ってNRと新しいのと並行で書きまくる。休暇の意味ないんだが、書けるときにどんどん小説書くのはほかのどんなことよりも楽しいからいーや。

気分が良くなってモンベルショップできれいな色のダウンを買ったが、ホテルに帰ったらまだやる気があったのでエッセイを一本書いた。夜は前日と同じ店、ところが酒飲んでもまだがんがん小説が降りてきて、ここ一体どんなパワースポットだよと思いながらがーっと書いていた。もうくたくたでやめたいのに、踊る靴状態になってたらお店のマスターがワタリガニの味噌汁を出してくれて、「ずっと仕事してたの? そりゃ酔拳炸裂ですね」と言った。おいしくて嬉しかったので、蟹なんて群馬じゃ貴金属ですよ、と応酬。

10月11日 帰群。午後、新潮打ち合わせ。


今日は運動会。今年もスプーンレース、女子リレー、綱引きの三種目に出ました。朝起きたときはやだなーと思ってたけど行ったらすごく楽しかったです。もう全身ガタガタになってますが、これからが私の本番、反省会に行ってきます。綱引き(今年も二位、がんばった!)の分析や来年の作戦を話しながら飲む酒は格別に旨いんです。

運動会での放送で「お車の移動お願いします、群馬50−XXXX番、稲刈りができませんので移動をしてください」ってのが、笑っちゃいけないけどおかしかったなあ。


昨日は上毛「街道を行ぐ」取材。記事は16日に掲載されます。

今週は予定が多かった。人に会う用事はどれもすごく貴重で充実したものだったけれど、へとへとになってしまった。休みとらないとやばい。


午前中「絲的こわいもんなし」のゲラ。夕方文庫本「絲的サバイバル」のゲラ。

昼寝をしたら犬の夢を見た。茶色がクーペフィアットを運転していておっかなかった、牛は食パンを枕に寝ていた。起きて庭に出れば会える者どもの夢を見ても仕方ないなあ。


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