Diary

新潟にて、酔拳炸裂

10月9日 早朝ゲラを3本戻して新潟へ。十日町の日帰り温泉に寄った。茶褐色透明で強くない硫黄のにおいがするいい温泉だったけど、十日町まで下道ってのはやりすぎ。温泉上がったらどっと疲れがきた。夜はいつものお店でおいしい魚と酒。仲良しの常連さんと盛り上がりました。

10月10日 午前中「街道〜」を書き始める。タバコがなくなったので外に出たら新しい小説がいきなり降ってきた。新潟で小説降ってきたのは「不愉快な本の続編」「葬式とオーロラ」に続いて3回目。てくてく歩いてネルソン(大好きな喫茶店)行ってNRと新しいのと並行で書きまくる。休暇の意味ないんだが、書けるときにどんどん小説書くのはほかのどんなことよりも楽しいからいーや。

気分が良くなってモンベルショップできれいな色のダウンを買ったが、ホテルに帰ったらまだやる気があったのでエッセイを一本書いた。夜は前日と同じ店、ところが酒飲んでもまだがんがん小説が降りてきて、ここ一体どんなパワースポットだよと思いながらがーっと書いていた。もうくたくたでやめたいのに、踊る靴状態になってたらお店のマスターがワタリガニの味噌汁を出してくれて、「ずっと仕事してたの? そりゃ酔拳炸裂ですね」と言った。おいしくて嬉しかったので、蟹なんて群馬じゃ貴金属ですよ、と応酬。

10月11日 帰群。午後、新潮打ち合わせ。


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