Diary

雨上がりで空気が澄んでさわやかな日だったけれど、家でちまちま原稿書いてました。


名前の取材

法政の今日の講義は「街をうろついて人名を採取する」というもの。実際に街で見た人を観察した上でその人の印象から、芸能人みたいじゃなくて、知り合いでもなくて、多すぎもせず少なすぎもせず、他人を説得できる名前を発見し、イメージしたその人の生活を描くというもの。これは私が頻繁にやっている方法です。(実際の小説ではなく、練習として)。難しいかと思ったが、結果はとても良かったです。院生なめてたかね。さりげないが説得力のある名前と、そのひと独自のエピソード(ここで自然にフィクションになっている)には、思わずくすっと笑えるようなものがあったり、続きがききたくなるようなものがあったり、とにかく皆、人物の要素をちゃんと生かしたまま捕獲してきた。レポートは大胆に書いてもらって、こちらもアドバイスや補足など添削をがんばります。来月は街の取材があります。

夜は、牛肉と舞茸の炊き込みごはん。牛肉なんて滅多に食べないからしつこい。でもこのしつこさにこしあぶらの爽やかさが抜群に合う。


散歩の時間は雨がやむ

3時すぎに起きたときは大雨。しかしなぜか5時半、散歩の時間になると雨がやむ。ヒバリもキジも「やみましたやみました」とうるさい。犬どもが大好きな草の道や砂利の道は今日は水浸しで無理。「だめだんべ」が最近わかるようになった。「御意」「御意」と答える。

都内もやんでるといいけど。今日の法政は屋外実習(文学部なのに)。内容はまた後ほど。

FMで紹介する本じゃなくて、自分が読みたい本を買いたいなあ。余力があったら帰りに丸善に寄ろうかと思う。


こしあぶらはおひたしが一番好き。ふきは煮物。新玉で豚の生姜焼き作ってしあわせな食事でした。明日、くたびれてなかったら炊き込みごはん作りたいです。

今日も結構寝てた。起きてる時間はセリーヌ読み直してた。


昨日は片品の帰り老農船津氏に敬意を表して、北面から赤城に登って前橋まで下りた。全くクルマがいなくて驚いた。

今日はふきとこしあぶらをいただいた。


上毛カルタでタロット占いをやってみた

午前中、来週の法政の実習の要領についてプリントを作る。午後片品へ。

中途半端に時間があいたので、上毛カルタでタロット占いをしてみた。しかし何度試みてもどんなシャッフル&カットをしても(正確には4回)、「老農船津伝次平」ばかりが出て来る。どーゆー意味なんだ。「必ず出会えます!アナタをしあわせにするのはズバリこのタイプ!」ってやつですかね。船津伝次平さんは穏やかながら知性の光るいい表情、肩の線なんかちょっと歌丸師匠風、そして髪型も広々としたデコにほどよく白髪を残していて好みですがいくらなんでも年上すぎます。無理だ上毛タロット。文福茶釜の「逆位置」なんて辛いことになりそうだし、そろいの法被がでてきたら八木節音頭踊らなきゃいけないし。

バカなことやってないで出かけます。


昨日は読売新聞打ち合せ。片品のことを小さな記事でまとめて書くことになった。掲載は7月になる予定。これまでのことや考え方など、書く前にいろいろ整理して、話せてよかったです。

今日はくたびれてぐったりしてました。


逆さ榛名

この時期だけの風景で好きなもの。田んぼの水面に山が映り込む。これはきっと江戸時代の人たちも見た眺め。

昨日の法政の講義は学生の作品研究発表×3人。作家はそのとき書いている小説から大きな影響を受けている。直近の作品でもそうだけど、過去の作品への学生の考察や討論を聞くとそれがとてもよくわかる。そのあと筑摩とエッセイのことで挨拶、打ち合せ。

今日は隣町の獣医さんに行ってフィラリアの検査と狂犬病接種を受けて、フィラリアの予防薬をもらいました。犬どもは随分落ち着いていたと思います。牛が少しだけ茶色の体重を上回りました。

とれたてのレタスをいただいたので、生姜焼きとかハムオムレツとか作ってトーストのサンドウィッチで食べよう。ワインがなくて残念。


サマータイム詐欺犬

今日は一日起きていられた。ちょこまか家の掃除を始めた。水曜の来客(※1)に間に合うのか。昼に街に下りて散髪。やっぱり下界は暑い。

5時と14時に散歩に行った犬ども、ブタ顔(※2)でさんざん甘えて満足した後は王侯貴族のように天幕の下で寝そべっていたが、16時半になると突然立ち上がり「夕方の散歩がまだなんですが?」。おまえらいつから詐欺犬になった。古傷やカエルの知らせにより、この時間は雨だと思っていたから早めに散歩に行ったのだ。そして父の真似をして「サマータイム」と誰もいないのに宣言して4時からジュースみたいな国産白ワインを飲んでいるのだ。

 

※1 写真を撮られるわけでも気を遣うわけでもないが、汚いところを見られるのは屈辱なので掃除をしているだけ。
※2 耳が横に寝て、かぎしっぽが下がって、鼻の穴が開いてたれ目になっている様子。


冬に寒いだけのことはあってこの家は北の窓さえ開けておけばかなり涼しい。扇風機はまだ出す気にならない。それでも夕方になると、外の方がすーっと涼しくなる時間帯があって、なるほど夕涼みの時間だと気がつく。散歩に行けば田植えが終わったばかりの田んぼを渡る風が心地よい。

疲労から来る躁鬱をなんとか回避できればと思っている。今日もたくさん寝た。安い鰻を買って来て夕方ひつまぶしにした。三ッ葉のすまし汁が旨かった。


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