Diary

信じていいのか悪いのか

榛名神社は特別に好きな場所。
躁状態で身体はめちゃくちゃだったけれど無事に「末裔」を終え「超然」も自分の力以上のものが書けたので、お礼に行った。
おみくじを引いたら、以前引いたものと同じのが出た。
職業:作家 商売:本を書け
びっくりしたけど心の底から信じられないのは、前回一緒に行った兄嫁(会社員)が「芸能人」って引いたから。

イレギュラーだけど『ばかもの』の文庫が9月に新潮文庫から出ることになりました。
そんなわけで9月初旬までの仕事は「新潮」と『妻の超然』単行本と、『ばかもの』のゲラまみれです。
さて、神社で気分もさっぱりしたことだし、焼きまんじゅうも食べたことだし、がんばろ。


因縁の対決

朝の散歩で、うちの犬どもが出会い頭に宿敵に襲われた。
向こうはリードをはずしていたんだけれど(都会じゃないし、いつもは利口ないい犬)、犬的によほど腹に据えかねることがあったのか、いきなりとびかかってきて二匹とも噛まれた。
まあ犬の喧嘩なのであんまりどうこう思わないんだけれど、収集がつかなくなるのも困るので怒鳴りつけ、蹴飛ばして離そうとしたが足元でガウガウ唸るうちの二匹が邪魔。ほんと邪魔。なんだってこんなに邪魔なんだ。
そのときはわかんなかったけど、あれはひょっとしてワタクシを守ってくれた(つもりだった)のか? 
どうも、そんな気がしてきました。
勝ちも負けもなかったけれど、やけにそのあと二匹とも機嫌がよかった。

今日は「作家の超然」のゲラをやります。

夕方FM。おすすめ本は、本じゃなくて雑誌だけれど「日経サイエンス」。セレクションはザ・ジャムの「タウン・コールド・マリス(悪意という名の街)」。


通院、バーゲン、バカタオル

昨日は立川通院。久しぶりの躁だったので、状況など聞かれる。いつも飲んでいるリーマス、テグレトールを一錠ずつ増やして効いたのでよかった。ロドピンやジプレキサが出て来るとこちらもつらいので。(禿先生は「いざというときはジプレキサが効くんでしたね」とにやり)
時間があるときは、昼でも眠剤飲んで寝てしまっていいんですよ、と言われた。

病院のあと、ルミネと石井スポーツのバーゲンで短パンとかTシャツとかを買った。立川はなんでもあって危険な街です。

今日は自宅にて打ち合わせ2件。
渋川市立図書館は10月の「著者を囲む会」について。9月新刊の『妻の超然』を早速テキストに使う予定です。
夕方の新潮は、まだ来月号の初校ゲラも終わっていないのに早くも次の小説について。

ローカルな話ですが、今年もFMぐんまの「バカタオル」が届きました。
私も一応関係者ではありますが安易にくれないところが好きです。ちゃんと毎年買ってます。
一人2枚まで、限定5000枚が番組中に売り切れてしまうという人気商品なのです。去年は3000枚が1時間ちょっとで売り切れたのかな。
「今日はこればっかりの配達です」と言いながら、いつもの佐川のお兄さんもにこにこしてました。


草刈り機を返しに行った帰りに、伊勢崎のスマークに行った。普段はショッピングモールなんて行かないので、商品の多さに目が回った。


犬の政治(くだらないので読み飛ばしてください)

牛くんに、どこに投票するか聞きました。
「ごはんを増やしてくれるとこです。あと散歩をもっと長くしてくれるとこに入れます」
「牛くん、それは政治の問題じゃなくて、私の問題だ」
「なんかよくわかんないから、おかーさんに一票いれます。世田谷のおばあちゃんにも一票いれます。でもほんとはかまってくれれば誰でもいいんです」

茶色にも聞きました。
「わたしが立候補します」
「ほう? 茶色は政治家になって何をしたいの?」
「まず、海は怖いのでなくします。花火も危ないのでなくします。犬手当をもらって毎日肉入りの手作りごはんにしてもらいます。あとはおかーさんの独裁政治から脱却してなんでも多数決で決めます。絲山家では当面犬の過半数が確保される見通しです。吠える言論の自由を確立します。環境政策としてはカエルやバッタで税金が払えるようにして、将来的におかーさんの外出を25%減らします」

犬どもよ、おまえらに天下は取らせない。絲山家の封建制は続く。


余り薬の話(眠剤、向精神薬)

もちろん処方は守って飲む。当たり前のことだけれど嘘をつくと医師との信頼関係が著しく損なわれる。経験した人ならわかると思います。
それでも長い間通院、服薬をしていると、電話で相談して薬が中止になったり「様子を見ながら減らしてください」ということがあって余ることがある。

数年前まで、医師に「この薬がこれだけ余っている」と言えなかった。医師も特に聞かなかった。
余り薬を見ると罪悪感を感じた。全く意味のない罪悪感だったと今は思う。
メディアで向精神薬に関する記事を見ると、不安を感じたり苛立ったりもする。これは今でもそう。明らかに間違った書き方もあるし、おかしいと思うこともあるけれど、長くなるのでここではこれ以上書きません。
余った薬は自分で捨てていた。

ある日思いついて、余っている薬の種類と数をメモして持って行った。今でも毎回続けている。
医師は、残りの薬を計算して、整理しながら数を処方してくれた。
たったそれだけのことなのに、それ以来、医師との処方の相談のやりとりがしっかりできるようになった。こっちが堂々としたせいもある。薬の効果についても詳しく聞けるようになった。
不安がなくなったのは、余り薬が、予備の薬に変わったからだと思う。

予備がゼロだと困る。
なぜ困るかと言えば、飲んですぐ嘔吐してしまうことだってあるから。それに飲もうとして流しに落としてしまうことだってある。
どのくらい余りがあればいいのか、そんなの自分で考えないでいい。医師に相談すればいい。
今回の躁も医師と相談しながら薬を増やして様子を見て、結果落ち着いてきたんだけれど、ちょっと薬がギリギリだった。今度通院したときに話せば、また適正な予備の量を医師が決めてくれる。

なにかのご参考になれば幸いです。


草の海の1馬力

最近、犬だって入らなくなっていた草の海。
末裔の最終回の追い込みまではジョリンをかけてなんとかなっていた。それがこの雨と気温で大変なことに。
遠浅かと思ったら急深でした。スカートだったらやばい丈。
畑? そんなのどっかに沈没してますよ。
そこで文明の草刈り機を借りてきました。モーターボートみたいな手動エンジンがついていて楽しい。うちみたいに、ちゃんとしたお庭とか作れなくてただ土地放ったらかしてるだけなら、こっちのが世話なくていいな。

昨日いただいた「甘しずく」という完熟のトマトは、トーストでサンドウィッチにしたらとてもおいしかった。ブルスケッタみたいにさいの目に切ってお好みであれこれ混ぜます。アンチョビ入れてブラックペッパーふるとトマトの甘さをひきたてて、大人味。というかおつまみ味。いろいろ工夫してみようと思います。

ゲラがこなくてヒマだと思ったら、そもそもの締め切り日にさえなっていないのだった。貧乏性だなあ。


織り姫様

昨日は織り姫様が来た。
産直野菜どもが揃って「今日食えったら今日食えよ。冷蔵庫なんか入れたら殴るぞ」と、はちきれそうな勢いで挑んできたのでラタトゥイユを煮ておきました。あとは一昨日いただいたジャガイモとローズマリーがあったので、鶏肉と一緒にオーブンで焼いて、ヤバいくらい簡単。
冬の来客がおしなべて鍋であるように、夏の献立はこれでいいや。もっと食べるって客なら鶏を増やして一つ照り焼きにしてもよし。冷やしたラタトゥイユはトーストのサンドウィッチにもよく合う。
それにしても織り姫様、酒強すぎます。参りました。皿洗ってくれてる間に爆睡してしまいました。いや爆睡している間に皿を洗ってくれたのか? 

滅多に行かない場所なんだけれど、私の家には屋根の上に出られるところがあってそこでぐだぐだ過ごすと気持ちいい。バーベキューやりたいって人がたまにいるんだけれど、屋根の上で火を使ったり片付けしたりってのがどうも家主的に納得できなくて却下し続けてきていた。
ところが、さすが様がつくだけあります。織り姫様。
「誰かに下で焼かせて持ってこさせりゃいいじゃない」
あちこち電話して下僕係キープ。すげえ。
その発想も強引さも、私にはないよ。
よかった、ぎりぎりナンバー2で。自分が下で焼かされなくて。

今日は伊勢崎へちょろっと行ってきます。
まあ、遊び暮らしているうちにゲラも出ることでしょう。来週はまた忙しくなる。


あっちこっちご無沙汰

昨日はちょっと買い物に行くつもりが、榛名山の上まで行ってしまった。といっても30分かかりません。
友人宅で油を売って、山菜のおみやげまでいただいて、しかも涼しくて、反対側に山を下りて倉渕の牧野酒造でお酒を買ってまたぺらぺら喋って帰ってきました。

山は楽しい。走ってると顔がほころんでくる。
でもどーーーーもティーポの走りが、いまいち。

美人ズとの飲み会も最高に楽しかった。手作りのおいしいおつまみで、飲む飲むがんがん飲む。
しょっちゅうお会いしたい二人でした。

原稿終わるってしあわせだなー。
ゲラが出るまでは、もう遊びまくりますよ。
ゲラも山でやるって手があるなあ。パソコンいらないから。

今日も七夕ってことでカレ飲み(女だけど)。
天の川は無理げな空模様。

明日は伊勢崎の友人とこで草刈り機をお借りする予定。
放ったらかしてたら庭が雑草の海。犬が溺れてます。


美人の来る家

まだ、アタマのエンジンが空回りしてるんだと思うけれど、先週くらいから次の小説のテーマを考えていて、今朝また少し具体的な言葉が降ってきた。もちろん断片的なもので、なにがどーなってるのか、主人公がどんな人かさえワタクシにはわからない。ただメモを取るだけ。
昨日脱稿で? と思うけれど、降ってきちゃうものだけは仕方ない。
内容的に見るとどうしても新潮でしか書けない。また新潮かよ! すみません。
ただ、降ってきてから物語になるまでものすごい時間がかかることも多いので、小説らしきものが始まるのかは、なんとも言えません。
末裔、超然の後で、どのみち一度はクールダウンしておかないとダメだろうし。

夕方、地元の美人二名来宅。美人のためにいそいそ掃除するのは張り合いがあって楽しい。仕事がらみじゃこうはいかない。
お酒は何を買おうかな。おつまみは半分つくってきてくださるので、こちらは簡単だけど〆のまぜごはんと汁物を中心に担当します。


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