Diary

自分の好きな場所

めぐりあわせもある、運もある、でも結局は好きな場所にいる。
私は糸山さんの家に遊びに来ていて、例えばうちの家族の誰がここにいてもおかしくないと思ったが、でも私がそのなかでこの場所を一番好きだからここにいるんだなと思った。バロン西や、小田原象や、死んだ犬や、横浜や、日本中からいなくなってしまったインテリの話なんかをしながらイタリアン味噌汁をすすって際限なく酒を飲んで、私はその場所にぴたりとはまりこんでいた。しらふの時はお互い気ぃ使いぃだけれど、一旦飲んでしまえば私は末っ子らしくご好意に甘えていられる。その最たるものが、絲山(もろいと)の印鑑を貰ったことだった。免許皆伝だ。とても誇らしかった。


デジャビュ

「俺とか書いてても全然だめだ、一般大衆は喜ばない」
こういうこと言って満足する奴って結構いるのな。だめ言うやつが一番だめじゃボゲェ! 
で、俺は根に持つからね。判ったら糞して寝ろよ。


俺様行方不明

俺の携帯は滅多なことじゃ鳴らないんだが、夕べジンをちびちびやってるとこに生存確認が入った。このHPは一度アドレスを変えたので俺からするとそいつは迷子になっていたのだがそいつからすると俺は行方不明だったわけだ。蒲田に来たのも知らなかった。引っ越しハガキとか誰にも出さなかったからな。俺は躁状態の時は一過性の筆まめになったりするが普段はメールだって無精な方だ。
そいつは昔っからの友達で、だから暫く会わなくても全然ずれない。1年半くらい前に一度会ったからなんとなく俺もご無沙汰な気がしていなかったんだ。
そういうわけで、読んだら蒲田に来いよ。気に入るぜ、きっと。


くわばらくわばら

一昨昨日、ここに書いた薬、昨年2月に認可が出たセロクエルだが、統合失調症(つまり分裂)の患者で高血糖、昏睡、死亡(計13人)が出たと今朝の朝日に書いてあった。亡くなった人は糖尿病を罹患したことがないという。自分が飲んでる薬だとびびるぜ。自分は一日3錠飲んでいる、効き目が柔らかくてこの薬は合ってるねと医者にも言われたばっかりだ。あの、拒薬するとどどーんと落ちるのも血糖値に作用する薬の特徴なのかと憶測する。でもやめられると困るぜ、セロクエル、酒飲んでケーキ食って急激に血糖値を上げてからODしてみたらどうなるのか…いやいやそんな実験はしない。世界では400万人近くが飲んでいるらしいから自分の他にそういうバカ実験をする奴はいるかもしれない。くわばらくわばら。
まあ、自分がメインに飲んでいる炭酸リチウム(リーマス)も最も重い副作用は「死」って本に書いてあった。毒が薬で薬が毒なのだ。


バブル後最安値

昔履いていたリーバイスのコーデュロイがはけた。ダイエットの目標のうちの一つにひそかに掲げていて、とてもじゃないけど無理そうだったので嬉しい。入院後初めて履けた、ってことは鬱で痩せていた1999年以来ってことになる。バブル後最安値みたいだ。次の目標は名古屋時代に買った細身のストレッチパンツと福岡時代のチェックのスカート。実家からゴーグルと水着を持ってきたからこっちで萩中公園のプールに通おうと思う。
追記:萩中にはもう二度と行かない。蒲田レポート参照


デンタル アート

円柱状になった俺の奥歯の空虚はなかなか埋まらない。根っ子に薬を入れる作業が一段落して今日ようやく型をとった、それで作った中身を来週装着する。彫刻、彫金の世界だと俺はいつも思う。でも七宝焼きやカメオの前歯とか、口をあけたらサファイアがずらりとかそういうのは遠慮したいものだ。奥歯に般若心経が掘ってあるとかもごめんこうむる。歯が印鑑になっていたら落とす心配がなくていいかなとか俺は歯医者に行っても下らないことばかり考える。


へなちょこでいいのか

どうもだるくて気持ちが悪くて、風邪、肝臓、不規則な生活などあれこれ疑ったが、結局はここんとこ調子こいていて薬の飲み忘れが続いていたせいみたいだった。nola氏がセロクエルの飲み忘れで脱力状態に襲われたというけれど私もそれ臭い。薬を飲んで1時間くらいで良くなった。拒薬するとこんなタチの悪い目に合うのか、私が悪かったよ。
ここんとこ、食のスタイルが本当に変わった。好きだった肉や揚物を食べたいという気がおこらない。魚と野菜と茶椀1/3の飯があれば十分である。或いは飯がなくてもOKである。早食いだけは相変わらずだけどね。前は突然甘いものを食べたくなったりしたが最近はコンスタントに酒を飲むせいか、そういう衝動もない。体重は10kg~12kg減キープだがこの分だとまたとんとん減るかもしれない。
かつては豚カツ屋で4杯飯を週に3回食べていたため「めっし~」というあだ名まで貰っていた私がこのていたらく、人って変わるのね。


リセット

常日ごろ人から見れば暇であり、自分としては書くためのスタンバイ状態が続いている僕だけれども、この2日間は珍しく動き回った。予定外のこともあったし、なにより人に沢山会った。
そしてみんな帰った。僕は昨日行けなかった銭湯に行って湯船で手足を伸ばした。マイナスイオンいっぱいの銭湯で僕はこの2日間をリセットした。僕は僕の日常を取り戻す。パソコンの前で濃いコーヒーを飲みながら書いたり消したり切った貼ったを繰り返す。八重洲ブックセンターで買ってきたル・クレジオの「偶然」は夜、ロフトへあがってゆっくり読もう。
僕はこの生活を当分続けるだろう。いいご身分と言われようが乞食と言われようがそれが許される時間の最大限、僕はひとりで書くことを突き詰め続ける。振り向いたってなにもないんだ。掴めるとは限らないけれどもやるべきことの全ては僕の前にある。


鍋強化月間

朝まで飲んでげろ吐いて帝国ホテルで中華食った後、森ちゃんと会う。水炊きなんか食えるのか不安と消耗にさいなまれたが、材料を買って鳥ガラと骨付きとこぶとねぎの青いとこを鍋にぶちこんで一時間半煮こんでいるうちにまたテンションが上がってきた。すばらしい出汁がとれて、腹減らしに本門寺まで散歩する。夜の本門寺がまたよかった。ライトアップされた大堂や五重の塔は荘厳な雰囲気で静まりかえっていて昼とは違う美しさがある。気持ちも新たに帰って来てさあ鍋である。だしとりで大騒ぎした我々だけれどあまりの旨さに声が出なくてひたすらもしゃもしゃ食う。満腹して雑炊は翌朝に持ち越す。その後銭湯に行く計画もあったけど腹がくちくなったらもう体を起こせない。夜10時に寝た。13時間眠った。
そんなわけでこれからは鍋強化月間。ぜひ我が家に来て食べていってください。


あーこりゃこりゃ

やっちゃいました。帝国ホテルにいったら家族どころか予約も入ってない、いぶかしく電話してみたらみんないるいる、なんで3日になったの? ぼかー聞いてないよ。といったところで多勢に無勢。そもそも招待状もメールもなんも書面もらってないし、3日の予約は新婦の名字で入ってるし、全く最近の人のすることはわからんね。仕方がなくて有楽町のガード下の飲み屋に入ってづけ丼に激しくわさびを塗りたくってホッピーで流し込んだ。僕ひとりがフォーマルで、日比谷公園で見合い即ふられた男のようだった。


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