Diary

なりわい

冷えピタを貼って早く寝たので風邪は退散したらしい。掃除、洗濯をしてすっきりする。うん、ほんとすっきりした。
母は口癖のように「あなたまたお勤めに出たらそのときは…」という。父は昔マスコミに入れたがっていた、お義理に毎日新聞の願書を貰いに行ってこっそり捨てた。院に行こうかなと相談したら就職はどうするんだとどえらい叱られた。姉に到っては私が物を書くと言っただけでいやな顔をした、それは彼女の夢だったからだ。兄とはまじめに話したことがないからわからない。
だが、私に再就職する気は毛頭ない。バイトはするけれど、企業はもういい。友達は「パトロンを見つけて結婚したら」と言う。そんなうまい話があればその時考える。いろんな人から「お仕事は? どうやって生計をたてているの?」と聞かれる。私は気が小さいから面と向かっては言えないが大きなお世話である。あんたに金の無心はしないよ。
糸山さんから手紙と写真が来た、ちょうど私の出した礼状と行き違いだ。(いつも私には馬の切手を選んで貼ってくださる)「大いに書き、且、飲んでください」先日会ったときも最初の挨拶が「書いてますか?」だった。糸山さん姉弟はたとえ売れなくても物書きは物書きだと接してくれる。亡くなったおじさんが司法試験を落ち続けた人だったということもあるのだろうか。私は親兄弟以上に近しく感じることがある。
すべてに対する答えは私が書き続けることだけだ。


ポルノと詩

やっぱりちょっと風邪っぽい。部屋でおとなしくしていると、隣人の彼女の声が聞こえるので、ああ土曜日かと思う。スケジュール帳も持たず、銀行とかで今何年ですかと聞いてるあたしにも一応年末はあって、殆ど毎日書きこんでいるit’s only talkを12月締め切りで送ることにした。せっかく読んだらまた更新しやがってと思われる方がもしいるとしたら、もう少しの辛抱、読もうかどうしようか迷ってる方がいるとしたら12月に入って完結してから読んだ方がいいかもしんない。あたしはあんまりぎりぎりまで粘らない。締め切りの月になるとすぐに送ってさばさばしたい方だ。それからもう一つ没原稿を手直しして小さい出版社に送ろうと思う。R18小説の中間発表も年末だ、下手に中間通過するとポルノ小説に未練が残るだろうか、どうだろう。あたしにとってはポルノも詩も変わらないんだが。
実生活の年末はやはりここで迎えたい。本門寺の鐘はいい音がするから除夜の鐘を聞きにいきたい。鬼が笑うけれど1月になれば蒲田に来て1年である。


わがままな生活

下山事件の話でなんとなく気になったので松川事件の本を借りてくる。セロクエル飲み忘れでまた気分が悪化して何も書けなかった。私の場合煙草はどんな気分が悪くても一箱半は吸うので、コーヒーが飲めるかどうかというのが気持ち悪さの指針になる。あとは梅が無性に食べたくなると大体風邪をひいている。体温計は持っていない、計ったところで熱下がるわけじゃないもん。寝床で本読んで変てこなクリーム煮を作って、ああなんてわがままな生活してんだろうと思う。


ばかたれくそたれ

昨日新聞記者から父に電話があって、しばらく話をしていたが結局取材に来ることになった。そこまではいい。住所、最寄り駅と路線、駅からのバス、バス停から家までの経路、全部父に説明させているのである。「ゼンリンの地図見ろやばかたれが」と、太ペンでメモに書いてその記者の机に置いてやりたくなる。大体失礼だろ、と思うのは私がやなばばあになった証拠でもある。口頭で道を聞いたためにさんざっぱら迷ってやってきた記者だが、話の例に出てきた下山事件も知らなかったので親は少し驚いていた。以前も新聞記者の悪口を書いたことがあるけれどこいつはばかたれなだけで挨拶とかはきちんとしていたし、見た目はむさくるしいが靴は奇麗だった。
体重が2キロ戻った。理由ははっきりしている。量こそ少ないが一日2食にしたのと、焼酎を沢山飲むのと、運動不足になったのが重なった。こないだ夜のウォーキングをしているときに家から30分かかる久ケ原のあたりで急激な腹痛に襲われ、あわやリアルくそたれになるところだった。冷えたせいだと思うけれどそれからというもの、夜は無闇に歩いていない。今日は世田谷のプールで心置きなく泳いだ。1キロ泳いで半分くらい背泳にしたのでちょっと疲れた。
ばかたれとくそたれ、ばかたれの方に軍配があがりそうである。


買い占め

最近飲みながら書くので下らない文章も増えていつも使っているノートが残り少なくなってきた。フランス製の250円だが、大きさや厚さといい、長く使っても汚くならないところといい、今までで一番使い良い、今のは二代目である。欠点はといえば渋谷にしかないこと、滅多なことで渋谷なんぞ行きたくないのでロフトの棚にあった5冊を買い占めてきた。それでも1200なんぼ、可愛いもんだ。
ついでなのでイムコの懐かしいライターも買う。アメリカ軍はジッポでヨーロッパ軍はイムコだった。火をつけるとじゃり、という安っぽい音がする。セリーヌもこのライターを使ったんだろうか。


なぜか気になる42才

書けない日もある。
ああ、そうだ、そろそろこのサイトも2周年だ。日付は覚えてないけど11月の中旬だった。それとそろそろ私も36になる。40の足跡をひたひたと感じるけれど別に怖くない。今なんとなく自分で気になる年齢は42歳、友達が医者になる年でもあるし、ヘンリーミラーが北回帰線を出版した年でもある、うちの兄もこないだ42で結婚した。あと6年あると思うと気持ちが全然違う、きっといいものを書く。


無題

スプリングタウンというマンションを見つけた。「温泉街」だろうか?「春の街」だろうか? 一体どういうことなのか担当者を呼んで説明させたいところだ。


自分の好きな場所

めぐりあわせもある、運もある、でも結局は好きな場所にいる。
私は糸山さんの家に遊びに来ていて、例えばうちの家族の誰がここにいてもおかしくないと思ったが、でも私がそのなかでこの場所を一番好きだからここにいるんだなと思った。バロン西や、小田原象や、死んだ犬や、横浜や、日本中からいなくなってしまったインテリの話なんかをしながらイタリアン味噌汁をすすって際限なく酒を飲んで、私はその場所にぴたりとはまりこんでいた。しらふの時はお互い気ぃ使いぃだけれど、一旦飲んでしまえば私は末っ子らしくご好意に甘えていられる。その最たるものが、絲山(もろいと)の印鑑を貰ったことだった。免許皆伝だ。とても誇らしかった。


デジャビュ

「俺とか書いてても全然だめだ、一般大衆は喜ばない」
こういうこと言って満足する奴って結構いるのな。だめ言うやつが一番だめじゃボゲェ! 
で、俺は根に持つからね。判ったら糞して寝ろよ。


俺様行方不明

俺の携帯は滅多なことじゃ鳴らないんだが、夕べジンをちびちびやってるとこに生存確認が入った。このHPは一度アドレスを変えたので俺からするとそいつは迷子になっていたのだがそいつからすると俺は行方不明だったわけだ。蒲田に来たのも知らなかった。引っ越しハガキとか誰にも出さなかったからな。俺は躁状態の時は一過性の筆まめになったりするが普段はメールだって無精な方だ。
そいつは昔っからの友達で、だから暫く会わなくても全然ずれない。1年半くらい前に一度会ったからなんとなく俺もご無沙汰な気がしていなかったんだ。
そういうわけで、読んだら蒲田に来いよ。気に入るぜ、きっと。


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