Diary

なりわい

冷えピタを貼って早く寝たので風邪は退散したらしい。掃除、洗濯をしてすっきりする。うん、ほんとすっきりした。
母は口癖のように「あなたまたお勤めに出たらそのときは…」という。父は昔マスコミに入れたがっていた、お義理に毎日新聞の願書を貰いに行ってこっそり捨てた。院に行こうかなと相談したら就職はどうするんだとどえらい叱られた。姉に到っては私が物を書くと言っただけでいやな顔をした、それは彼女の夢だったからだ。兄とはまじめに話したことがないからわからない。
だが、私に再就職する気は毛頭ない。バイトはするけれど、企業はもういい。友達は「パトロンを見つけて結婚したら」と言う。そんなうまい話があればその時考える。いろんな人から「お仕事は? どうやって生計をたてているの?」と聞かれる。私は気が小さいから面と向かっては言えないが大きなお世話である。あんたに金の無心はしないよ。
糸山さんから手紙と写真が来た、ちょうど私の出した礼状と行き違いだ。(いつも私には馬の切手を選んで貼ってくださる)「大いに書き、且、飲んでください」先日会ったときも最初の挨拶が「書いてますか?」だった。糸山さん姉弟はたとえ売れなくても物書きは物書きだと接してくれる。亡くなったおじさんが司法試験を落ち続けた人だったということもあるのだろうか。私は親兄弟以上に近しく感じることがある。
すべてに対する答えは私が書き続けることだけだ。


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