Diary

「離陸19」を書き終わり、送付して犬どもと万歳三唱。次の締切は年末進行の「離陸20」、ほかに年内は12月取材分の上毛新聞「街道を行ぐ」、文學界の短編「藤原睦信の母」。


昨日、北日本新聞文化部の皆さんが来群。桐生を案内して、夜はオール群馬産のBBQ、あたたかい日でよかった。


真っ白な谷川岳が美しい。鳥肌たつかと思ったくらい。


マウス冬眠

冷え込みがきつい。昨日は初霜、初氷、浅間山も上から下まで真っ白になった。車のフロントもガチガチに凍った。
今朝はiMacのマウスが動かない。離陸19の一番新しい原稿(22枚)が入っているんだけど、ノートで最初から書き直すことにした。昨日行き詰まっていたので、この方が中身もよくなると思う。
 
午後エフエム。4時台opはトゥー・マッチ・トゥー・ヤング/スペシャルズ、セレクションは梅雨どきのブルース/友部正人、おすすめ本は「ジャックを殺せ、」今村友紀5時台opはエヴリシング・アバウト・ユー/ワン・ダイレクション、5時台edはベックス・ボレロ/ジェフ・ベック。


さっきまで、何の音もきこえなかった。私の家はとても静かな場所にある。夜は犬もひっそりしている。
雨の音だけがきこえる。雨の音とタイピングの音。それ以外はなにもきこえない。
ここで暮らすことにしてよかったと思う。同じ静寂を知っている群馬の友達がたくさんできたこともよかったと思う。世渡りとか下手くそだけど、自分のいる環境と自分が今書いているものだけは信じられると思う。


実録・犬茶番 覆水バケツに返らず

牛の輔「殿、殿」(実際にはうぇっうぇっと弱く呼ぶ声)
絲之丞「かような昼間からうるさいのう。余は仕事中であるぞ」
(絲之丞、庭に出る)
牛の輔、茶太郎「やんややんや」
(飲み水用のバケツがひっくり返っているのを発見)
絲之丞「やや、これは何事か」
牛の輔「やんややんや」
茶太郎(よそ見をするが尻尾がだんだん下がってくる)
絲之丞「誰がやったのじゃ」
牛の輔「やんややんや」
茶太郎(ついにその場にへたり込む)
絲の丞「そちがやったのか。余計なことをしおって」
(水を汲み直し、牛の輔の頭を撫でて部屋に戻ろうとする)
牛の輔「やんややんや」
茶太郎「殿、お許しは?」
絲の丞「謹慎せい!」
(牛の輔が水を飲む音が響くなか、幕)


明日の掲載分が、2年間担当させていただいた読売新聞「文芸季評」の最終回となります。もともと得意な分野ではないと思っていたのですが、なんとか二年間続けることができました。いくつかが、文芸年鑑に転載されたことも励みになりました。
文學界の「離陸」も2月売りか3月売りで完結します。
法政大学院のあとに立ちあげた仕事が2年間で大体一段落するかたちです。4月からは新潮で、掌編と並行して新連載を始めます。
 
昨日から「離陸19」を書き始めた。今日は新潮新年号「復員」のゲラもやっている。


週末は犬連れで実家に帰り、父の料理を食べて母と日本シリーズを見ました。兄夫婦にも会いました。
 
読売の季評を早朝仕上げて、一日空いたので野反湖へ。
寒かったけれど美しかった。六合村の友達に、中之条の展覧会に行ったら、とチラシをもらったので帰りに寄ったらアーティストの方々がとても楽しかった。庄野英二の「星の牧場」で、森のなかのオーケストラのひとたちに出会う主人公モミイチになったような気分でした。


昨日は午前中に読売季評の本を読み終わり、テーマを決めた。
午後は銀行回りとエフエム。4時台opはエイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ/マーヴィン・ゲイ&タミ・テルミ、セレクションは詩人と農夫/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、おすすめ本は「すなまわり」鶴川健吉著、5時台opはシャウト・トゥ・ザ・トップ/スタイル・カウンシル、5時台edはオン・ザ・ウォール/デビッド・ヨハンセン&ハリー・スミス。
 
今日は文春打ち合わせ。


新潮12月売りの掌編「復員」を書き上げて送った。(11月売りは「別所さん」)。11月20日締切なのに早いといえば早いんだが、12月の年末進行を考えればおかしくはないペース。
 
しばらく家でカンヅメ状態で煮詰まってきた。明日はクーペでどっか行く。天気もよさそうだし。もう少ししたら冬タイヤ履いたアルファが戻ってくる。


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