2005/12/5 月曜日
午前中書店へ。星野智幸氏との対談が決まったので「この本を読め」のうち、「アルカロイド・ラヴァーズ」は無条件に読むことに。他にも氏の著作を4冊ほど、ごっそり買う。こんな買いっぷりをすることは滅多にない。飲み屋のつまみを「上から下まで全部」と注文したときのような爽快感。
小すば「moonlight mille」は毎日書き続けているが、冷静に見たらどうなんだろう。細部にしか目がいっていないような気がする。本音言います、連作って苦しい。
2005/12/4 日曜日
最近ふと思ったのは、10年前ってパソコンもなくてメールもしてなかったということ。もちろん持ってた友達もいたけど、一般的ではなかったと思う。携帯もまだ買っていなかった。10年先にも画期的な何かがあるんだろうか。
そんなわけで(全然理由になってないけど)「この本を読め」のメール、楽しみにしています。読んだことない本でも、代わりに読んでくれ、みたいな投票でも大歓迎です。
今日「かわいいコックさん」を書いてみようとしたら忘れてた。てか、あれかわいくないよねえ。
2005/12/3 土曜日
友人のお見舞いに病院へ。すごく元気になっていた。すばらしい。小すばの小説をプリントアウトして持ってきたかったが、完成が間に合わず。来週郵送する。
諦めていたアラジンの石油ストーブを友人がオークションで入札してくれた。すごく嬉しい。ずっと大事に使おうと思う。
夜は石狩鍋の予定。
2005/12/2 金曜日
「講談社24時」というエッセイを書いたことがあるが、あのときは食堂から野間道場まで楽しんでから編集部でエッセイを書いたのだ。昨日はもちろんそんな余裕はなく、集英社の打ち合わせルームで15時から24時までひたすら集中して原稿を書いていた。さすがに最後はへろへろになった。
文体の問題かと思っていたら、登場人物の個性が固まっていなかったせいだと判り、判ったらどんどんすすんだ。この数日で仕上がる手応えを感じた。
今日は原稿の続きと、講談社(書籍)来宅。
ストーブの件でショッキングなメールが来た。商品確保ができていなくて3週間から5週間遅れます。とのこと。この期に及んでそれはないだろう。群馬の冬は寒いのに、そんなに待てるか。もうアラジンは諦めて国産のストーブを買おうかなあ。
2005/12/1 木曜日
朝、車を整備工場へ持っていく。
今日から12月、なんてことはどうでもいいが、どうでもよくないのは小すばの締切まであと10日ということだ。
あーでもないこーでもないと悩んだり、喫茶店で原稿を眺めたりしているが文体が見つからない。ついに奥の手。パソコン持って行って集英社の片隅で仕事をさせてもらうことにした。これで決まらないといよいよやばい。
2005/11/30 水曜日
下京。山から降り、川を下り、地図で見たって東京の方が下なんだから上京とはとてもじゃないが言い難い。心も住民票もあっちにあるのだから、帰京でもあるまい。下京である。澄んだ渓流から、なまぬるい汚い水槽に移された魚の気持ち。
じゃあ、下京に対して、上州に帰るのはなんというのか、上上? 上群?
小すばは、書くことはあるのだが、語り口がまだみつからない。
散歩でもしながら探すか。
2005/11/29 火曜日
それにしてもストーブが来ない。通販で頼んだのが11月10日、当初の納期が1~2週間以内(この日本語も変)、オーダー後に出た配送予定日も20日から今日まで(それって予定日って言えるのか、前の会社のときに現場でそんなこと言ったらぶっとばされてたと思う)ってことなんだけど、一向に、さっぱり来やしない。明日からもう群馬にいないのに、どうなっちゃうの、私のストーブ。
今日は散髪、荷造りなどを仕事の合間にする。どっちが合間なんだかよくわかんない状況ですけどね。あとは残った食材を食べてしまわないといけない。
2005/11/28 月曜日
寒気が緩んで気も緩む。煮物をしながら豚肉を焼いていて、うっかり煮物の火を強めてしまっていた。ぷんと匂ったときにはもう遅い、できあがったのは、表面に残った煮物と、炭化二重構造の鍋。要はがびがびの焦げ。
酢で煮立て、天火に干し、その間に重曹を買いに行く。全く忙しいのに何やってんだかという感じだが、いろいろやってるうちに焦げはみるみる落ちた。念のため明日まで重曹水につけて置こうと思う。
それと、今更なんだが、重曹は台所掃除や消臭、風呂掃除に役立つと知る。年末に大掃除しなくて済むようにちょこちょこやろうかなあ。
2005/11/27 日曜日
朝、エッセイ。小すばがすすまない。
馬にも乗った。馬は偉かったが私がバカだった。
東京に行く日が決まると、夏休み後半のガキのような気分になる。今回は車の消耗部品の交換があるので、仕方がないのだ。ついでだからETCと冬タイヤも装着する。
2005/11/26 土曜日
仕事で怒ったり悩んだり奮闘したり。
個人的にはロビンからの3通目のメールが来て喜ぶ。英語が苦手な私だが、ロビンとメールするためなら、辞書なんていくらでも引くのだ。
さて、予告しました企画物、読者に聞け! 第二弾です。
「絲山よ、この本を読め」
下記が候補作品です。未読のものを適当に選びました。このなかから「読ませたい!」と思った三冊を投票下さい。三冊もなかったら一冊でも二冊でもかまいません。理由はあってもなくてもいいです。
トップ3は実際に読んで、感想文(短いけど)を発表させていただきます。
**候補作**(順不同)
アルカロイド・ラヴァーズ 星野智幸
センセイの鞄 川上弘美
夜のピクニック 恩田陸
半落ち 横山英夫
くうねるところすむところ 平安寿子
海辺のカフカ 村上春樹
魔王 伊坂幸太郎
にぎやかな湾に背負われた船 小野正嗣
ランドマーク 吉田修一
旅をする裸の目 多和田葉子
**
応募方法はメールとして下さい。
知人友人でもかまいません。
締切は12月12日(月)とします。
よろしくお願いいたします。