2004/6/22 火曜日
午後、講談社(群像・書籍)打ちあわせ。単行本「袋小路の男」に収録する書き下ろしについて。当初考えていた作品はいろいろ検討したが事情があって延期、全くの白紙の状態から話し合う。「袋小路」「小田切~」とのバランスがあるので難しい。何でもいいと言うわけにはいかない(例えばの話、勤労感謝のようなカラーの作品を「袋小路」に入れるわけにはいかない)、しかし似すぎていてもよくない。次回予定の群像の作品を無理に縮めるわけにもいかない。そんな都合よく物語が出てくるものなのか、と思うでしょう? 私も全くそう思っていました。
ところがなんとかなるのである。思うところをぱらぱらと話し合ううちに不意にイメージが浮かび、それを話すうちに詳細が後からどんどんついてきて、行けそう、となった。帰ってきて早速やれるところから始める。何せケツが決まっている。
2004/6/21 月曜日
夕べ寝る前に「明日、仕事やだなあ」と思った。そんな健全なことを思ったのは久しぶりだった。たった一日の休日でも少しはマシで、朝から「海の仙人」のあとがきをやって、ゲラを送付。それから「新潮」の新作、講談社書き下ろしなどで苦戦。中公の書き下ろしも取材前最終バージョンを送付。
台風は好きなので嬉々として出掛ける。講談社にて小説現代編集長に挨拶、担当者と連載エッセイ(9月号より掲載)について打ちあわせ。エッセイとしては一回分の枚数が多めなので、勢いを保ちつつしっかり楽しめるものにしたいと思います。
2004/6/19 土曜日
医師が「過去の疲れと未来の疲れがある」と言っていたのがなんとなく理解できる。先々の予定を意識してしまうと、疲れを実際以上に大きく感じてしまう、ということだ。
今日はもうちょっと仕事をするけれど、明日こそ休む。何もしたくない。一日寝ていたい。
2004/6/18 金曜日
ティーポが直ったので取りに行く。車屋のおじさんに「この車もそろそろ」と言われるのがなにより怖かったが「まだまだ大丈夫だね、調子はいいよ」と言われてほっとする。
久しぶりにテレビで見る阪神は先発金沢が頑張ったものの、思った通りの弱さで、見ているうちに眠ってしまった。こっちはそろそろ奮起してほしい。
2004/6/17 木曜日
朝、仕事。昼から読売新聞「新・私のいる風景」(7/2夕刊掲載予定)の撮影、取材のため記者、カメラマンの方と新幹線で群馬へ。道中インタビュー。撮影はいろんな撮り方があってとても面白かった。帰ってきて夜、朝日トリッパー打ちあわせ。
なんでこんな予定の入れ方をするかというと、決まっていない予定がいくつかあったため、日帰り出張の後なら確実に空いているということになった。来週からも目一杯だけど、その前に巨人三連戦。
2004/6/16 水曜日
車が帰って来ないまま通院日を迎えてしまった。電車で行くのは嫌だけれど、移動中に仕事が出来る。帰りに、修理完了の電話がかかってきた。えてしてこんなもの。医師からは完全休業の日を確保するように言われる、6月が35日くらいまであったらなあ。
帰ってきて中央公論と取材について打ちあわせ。7泊8日、なかなか旅程を作るのも難しい。執筆に関する書面をいただく。契約書に判子をつくというわけではなく、目標を明文化して取り交わす、といったもの。初めてだけれどとてもいいことだと思う。少なくともサラリーマンの時、なんでも書面、見積もりと納期の世界でやって来た私には合っている。
2004/6/15 火曜日
チョコレート貰った。ミュール買った。でかい靴の店には背の高い女性が沢山いた。東京のスカンジナビアと呼びたい。早速履いたはいいけれど、いきなり道路の排水溝の蓋にヒールがはまってしまって、カッコ悪かった。
今日も吐き気がするまで仕事をした。
2004/6/14 月曜日
友達と飲む。山手線のホームには、車掌が確認するカメラがついているんだけれど、これは見ていて結構おもしろい。ペンギン走りをしているオヤジがいたり、やたら携帯気にしまくりのお姉さんがいたり、人々の無意識を三つの画面で見ることができる。途中で煙草を吸うために喫煙コーナーに行ったらでかいゲロが二つもあって、我ながら見事なステップを踏んでしまった。ここにこそ、カメラがあるべきだと思った。人々がゲロをよける姿を延々見るというのは、あんまり趣味がよくないけれどおもしろそう。
2004/6/13 日曜日
しかし、阪神が弱い。そもそも春の椿事という言葉は最近、阪神以外で聞いたことがない。ファンなら誰しも85年優勝の後の暗黒時代を思いだしているだろう。暗黒時代の代表的な選手と言えば、和田、新庄、そして藪。藪と矢野が好きな母は渡欧中だが、短波でプロ野球の結果を聞いているらしいから、キイキイ言っていることだろう。私も「悲運の三浦番長(横浜)が好き」なんてことを言っていたら、まあ三浦から負けること負けること。やりすぎや番長。他チームには厳しくならねばと改めて思う。「はよ河原出せや、ボゲが」とかテレビの前でヤジ飛ばすのもやめようかな。(野球を見るときはとても上品には参りません)でも、どこをどうやっても勝てない阪神、ていうのも好きなんだよね。
早いうちに言っておこう。去年は何かの間違いでございました。