Diary

本来ってなに

朝からゲラを二つ戻して、エッセイと小説をやって大いに仕事した気分。そして一日二食ばっちり食べる。この季節なのに山が見えて報われた気分になる。本来こうあるべきなのに、どうして東京だと事務処理が仕事だと思ってすぐ煮詰まってしまうんだろう。でも事務処理だってやらなきゃすすまないのだ。この二重生活は今はまだとても貴重だ。東京で同居人が黙って郵便を取ってくれ、FAXを転送してくれるのもありがたい。
まあ、難しいこと考えるのやめて飯食ってくる。


ともあれ群馬に帰ってきました

そうして、この群馬の山の麓に帰ってきた。東京にいたのは2週間だけれど、なんだか酸欠の金魚みたいになってたなあ。ここに来てストレスから解放されることを、主治医は「群馬入院」と勝手に呼んで支持している。

今回は、どうしても14日までに戻らなければならないのだが、つい調子にのって食材を買いすぎた。賞をいただいてしまうと予定が見えなくなるが、落ちたらまたすぐ戻って来る。ああ、水がうめえ。


もう大丈夫

朝の体調は最低だったが、うだうだのんびりして、元気になった。


書くのは早く読むのは遅し

事前取材は午前一件、夜一件。昼間に大田区のスタジオで角川書店「大人のウォーカー」の車特集のためのインタビューと撮影。スタジオに車を入れたはいいが入り口が狭くて、バックで出るのはイヤだなあと気をもんだ。別に問題なかった、何も壊さずに済んだ。そのあと秋に出る本のことなどで角川の書籍担当者、野性時代担当者と打ち合せ。

空いた時間に「沖で待つ」三校と「へたれ」初校ゲラをはじめる。群馬でやろうと思ったが、群馬ではじっくり読みたい本や文芸誌があるし、小すばの連作もあるし。
ちょっと疲れてきてるので、明日はのんびりしよう。全休は無理としても、半日くらいは休む。


もうフライングじゃないよね?

えーと、7日なのでもう言っていいのかな。長らくオフレコで日記に書けなかったのですが、「逃亡くそたわけ」が直木賞の候補になりました。事前取材(新聞、通信各社)の二日間とかいろいろ、関係ない話題の日記ばかり書いてちょっと苦しかった。まあこれから私自身が何かやるとか、祈るとか、舞うとか、そういうことはないですから、明日、最後の事前取材を終えればいつも通りの生活です。選考会の前にちょろっと群馬にも行ってこようと思っています。


気まぐれ

ちょっと余裕ができたら(いつになるかわかんないけど)、ギャラリーのリニューアルがしたい。気に入らないの整理して、新しく写真を撮ったり絵を描いたりしたいなあ。落書きみたいなものアップしたり。
詩とかも素人全開でまた書いてみようかな。
ああいうのは仕事じゃないので、ただやってる瞬間が楽しい。見る人に「下手くそ! センス悪すぎ」と言われても全然OKなのです。日記しか見るとこないんじゃ、ちょっと飽きますよね?(と、何気に同意を求めたりして)


サカナあれこれ

近所で焼き魚が好きな家があるのか、それとも町内みんなが好きなのか、窓を開ける季節になると、二日に三回くらい焼き魚の匂いが入ってくる。なぜか煮魚の匂いはしない。東京では自炊をしないから、アレなんだけど、なんだかうらやましい。
刺身で一番好きなのはイワシ、あとはウマヅラハギの肝だが、焼き物だとやっぱりサンマがいいなあ。煙対策で、実家では庭で焼く慣例だ。
干物で好きなのはハタハタとアジ。今度群馬に行ったら焼こうかな、鮭のムニエルばかりじゃ芸がない。
サバはちょっと自分にとって特別な魚だが、これは九州で食べる主義。


待ちに待った対談の日

松浦寿輝さんと対談。
上手には話せなかったけれど、大好きな松浦さんの作品の話をいろいろ伺うことができて、本当に嬉しかった。新潮9月号に掲載されます。


都議選

久々に期日前投票(不在者投票)でなく、投票日に地元の中学の美術室に行く。
選挙は好きだからちゃんと行くんだけれど、新聞をとっていないから選挙公報が見られない。これは困る。ちなみに「区のお知らせ」とか「区議会だより」とかも来ない。群馬はちゃんと来るよ。やっぱり住民票移そうかなあ、住所なんて好きな場所に置いていいんだよなあと思っていたら絶妙なタイミングで「東京人」見本誌到着。


内なるダフ屋

一日一食はよろしくないとアタマではわかっているのだが、カラダは折角だから痩せたい、と思っている。実際のところお腹がすかないのだから仕方がないが、食事というものをまるっきり忘れているわけではない。散歩に出掛けて飯屋の前を通ると、まるでコンサート会場の前のように、内なるダフ屋の声がする。
「腹減ってないか、減ってないかー」
「飯あるよ、安い飯あるよー」
でも結局通り過ぎて、だめだなあと思うのだ。
まあ、また群馬に行けばもりもり食べるでしょう。


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