Diary

初合評

群像・創作合評初回。三回のうちの一回目。対談も座談もしたことがなかったので、緊張して朝から何も食べられなかった。
合評が終わったら読もうと思っている本があって、ずっと我慢してきたが、これからゆっくり、ちまちま読みたいと思っている。まだ最初の方しか読んでないけれど、多分、素敵な本だ。


小説はまだか

午前通院。午後税務署。確定申告の相談会場はすいていて、チェックしてもらって出したけれど、思ったほどすっきりしない。
帰ってきてエッセイ、インタビューゲラ直し、合評準備。なかなか小説にたどりつけない。「オマエはやすぎ」と一日に文句をつけたい気分。
長らく一日一食だったのが、最近三食食べるようになってそれで体重が少し増え、時間が少し足りない。


まとめすぎ

午前中いっぱいかかって、確定申告の清書。早く税務署に提出してしまいたい。
午後、角川取材、角川打ち合せ、その後中央公論へ行き販促打ち合せ、手書き用ポップを多数受け取る。京橋に出たついでに伊東屋と三越に寄る。そんなこんなで今日はもうへとへと。


冷蔵庫には危険がいっぱい

クリスマスには見向きもしない私も、今日は野暮用の日なのである。あらかじめ冷蔵庫に保存してあったブツを出して「ふぎゃあ」と叫んだ。包装紙にべったり何物かがついているではないか。ケチャップか、ソースか、その類のものが固まっているのだ。我が家の冷蔵庫は上段が同居人下段が私、と使い分けている。どうやら上から何物かが降ってきたらしい。さすがにそんなものはあげられないので、電車に乗って買い直しに行った。これから大事な物を冷蔵庫に入れるときには、ビニール袋に入れましょうという教訓を得た。別に中身までソース味になってるわけじゃないので、残ったチョコレートは同居人と食べることになると思う。


中だるみ防止のための日記

確定申告、収支内訳書を半分くらいやる。でも減価償却の計算でつまづく。ここで中だるみすると私は長い。
夕方、プライベートでとある打ち合せ。嬉しいことがあり、同居人とお祝い。なんか思わせぶりなんですが、いろいろあって今はこれ以上詳しく書けなくてすみません。


因果な商売

原稿の枚数が前日の倍になるとき、ハッピーになってもおかしくないが、実際は頭の中はぐちゃぐちゃだ。人から言われた悪気のない言葉がふくれあがって自分を傷つける、疎まれている気持ちがする。作品は、最悪のコンディションの中で育つ。


あれもこれも

合評準備も確定申告もやろうとはしているんだけれど、文學界の小説がはかどる。最初から形を作り過ぎていて苦しんだが、枠組みを一ヶ所だけ崩したらすすっと前へ出た。静岡効果が早くも出たか。

夜はフランス人の家へ。


人間とはなんぞや

日本平動物園は、小さな動物園だけれど私はかなり気に入っている。昔は外でチンパンジーが日光浴をしていたり、ほろほろ鳥の群れが走り回ったりしていた。「ヒト」という檻が開放されていて誰でも入れるのだが、類人猿がどんな気持ちで檻に入っているのかを想像させられる展示で、長い間続いている。解説に「平和を好み、たがいに助け合い協力しあって集団生活をする。反面、他の動物を絶滅に追いやり、地球上の生き物のすべてを消し去る力を持っている危険な動物でもあります」と書いてある。うーん、難しいなヒトの定義は。

昼食を食べて東京に帰る。新幹線の中で合評の準備。


静岡にて

静岡に来た。半分は仕事だけれど、静岡の街を描写する予定はまだ今はないので、久々に散歩の話など。

駅を降りるといきなり白ポスト(有害図書入れ)の歓迎を受ける。新潮2月号が入っていませんようにと手を合わせたい気分。
ここは明らかに暖かい。マフラーは不要、コートも歩くうちに脱いでしまった。
静岡人はアーケードが好きと見た。地下道のある通りでも上はアーケード、洒落た通りには洒落たアーケード、庶民的な店舗にはトタン屋根のアーケード。理由は今夜、元の会社の同期に聞いてみる。

まずホテルの場所を確認してから、城のまわりを一周し、住宅地の目星をつけ、新聞社やNHKの在り処を確かめ、オフィス街を一望してから伊勢丹、西武のあたりをうろつき、コーヒーを飲み、夜はこのへんで飲むのかなと飲み屋街を通り抜けてホテルに戻る。古い町の名前を見ながら歩くだけで、一冊の本を読んだくらいの満足感がある。


ボス

この寒いのに近所の猫は春まっさかり。
蒲田のボス猫を懐かしく思いだす。顔が傷だらけの白黒の汚い野良で、アパートの下や、たまにドアの前でぬうっと寝そべっていた。「ボスや」と言って構おうとすると、余計なことすんな、という顔をした。でも逃げるでもなく、丸い目で見ていた。近所はボスと同じ毛色の小猫であふれていた。
このあたりのボスは誰なのか、まだ調査中。


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