Diary

エレキバン人生

休暇最終日、朝から東京に帰り、実家で携帯やら家電やらの相談を受ける。地を這うような疲れはなくなったが、頭痛であっけなくエレキバン暮らしに舞い戻る。
「どうも東京が体質に合わないのだ」と小さな声で言ってみたが何もならない。
今日は絲的メイソウをちょっとやった。


WILD WILD LIFE

ドライブするのも仕事をするのも諦めた。今日も寝てばかりだが、たまに起きると窓から武尊(ほたか)がとてもきれいに見える。

鬱なのかもしれないと疑い怖れたが、鬱ならトーキング・ヘッズのワイルド・ワイルド・ライフをリピートで聴けないと思った。頑固な疲労だと思う。


● (冬眠)

やっと、車を出そう、という気になるが、数十分走っただけで疲労困憊してしまい、午後は殆ど眠って過ごす。途中、アウトドアの専門店を見るが収穫はなし、ふらふらだったし。

勤務地としては群馬が一番短かったし、発病もした。(入院は埼玉のとき)でも、ここは自分が一人で、大人で、そして弱いことを知った場所だ。小説を書くなんて思いもしなかったけれど、今の自分に繋がる何かがはじまったのかもしれない。こじつけかもしれないが、いろいろ思う。


講談社より低い展望台

この街は今もクリスマス全盛なのだ。夕べ、大きな木をクリスマス電飾にして、その下におみくじがびっしり結んであるのを見たときにはぎょっとした。

ここに来たら一度は市役所の展望台から山を見ることにしている。講談社のビルよりずっと低いが、ずっと遠くまで見える。昔よく行った定食屋でソースカツ丼を食べて、部屋に戻って転がって新潮の「名短編」のあちこちを読む。寝汗、肩凝り、だるさが年末からずっと続いていてとれない。前回過労で来たときよりも体調が悪い。


のんびり

北関東奥座敷にて久々の休暇。インターまで2時間、前方に牛が混じってるんじゃないかと思うくらい混んだ。のんびりは群馬に行ってからするんで、都内でのんびりしていてどうするんだよ。

着くなり眠る眠る。起きて窓から山をみてまたもう一眠り。明日からも、風呂と蕎麦くらいしか予定はない。仕事も持ってきたけれど、今はとてもそんな気になれないっす。


「冬は自転車に乗って」

文芸誌は3冊同時に来るので毎月郵便受けが詰まって開かなくなる、ものさしとか持ちだして奮闘しないと読めない。「新潮」の「愛なんかいらねー」、活字になると一度ざーっと見るだけであとはもう読まないのだが、とりあえずほっとした。

消耗が激しいので、歩くのはやめて自転車に乗る。以前、群馬で自転車通勤をしていたが、冬場は風が強くて、大袈裟ではなく自転車が前にすすまなかった。東京は冬でも乗れる。馬乗り用のコートを着てしまえば小雨などへでもない。


早起き早酒

四時半起床。午後、中央公論に「逃亡くそたわけ」三校ゲラを渡し、帯など打ち合せ。発売は2月25日です。
ゲラを渡してしまって放心していたら、嬉しい別の来客あり。ちょびっとビールを飲む。普段、家では飲まないので美味しい。

明日、もろもろを済ませて明後日から休暇、荷物はもう殆ど出来ている。5日間ってすげーなと自分で思っても世間は余裕で正月後の3連休。いやはや世間にはかないませんな。


校了まで二週間

無性にサブウェイのサンドウィッチが食べたくなって出掛ける。明日「くそたわけ」の三校を戻すので外でもゲラ、帰ってきてもゲラをやる。吐くまでやれ、目から血が出るまでやれ、って感じだ。本当はへとへとだ。

短編だと一気に三回くらい繰り返して読んで確かな感じを掴みやすいが、200枚前後になると、辻褄の点からも言い回しの統一の点からもチェックするのに時間がかかる。ましてや今回はわざと文章をアレしたりコレしたりしている。

それでも、少しずつ訂正が減っていって、物語には必ず終わりがある。校了まで二週間、五月からつき合っている「くそたわけ」の登場人物達が自分の中からいなくなったら相当さびしい思いをすると思う。


オバカなカラダ

いいもん食って正月太り。胃拡張気味。そんなときには「きのこラーメン」で体を騙す。スープの油っ気を少なくしたラーメンに、他の具は入れずにきのこ類ばかりを大量に入れる。体は食った食ったと大満足、ざまあみやがれ。

今日は外で仕事。5日に渡すゲラがかなりまとまって来たので、野性時代にも力を入れる。


馬鹿刺し

馬肉と鹿肉で馬鹿鍋をやったのは内田百間(誤字失礼)御大だが、私の方はちょうど馬刺しと鹿刺しをいただいたので、馬鹿刺しとして実家へ。日帰り。


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