Diary

無題

久々に昼まで寝てしまった。疲れがたまっていた。他人と暮らすことに緊張していたんだと思う。前と部屋の広さが違う。不燃ゴミを同居人が出しておいてくれた。ありがたい。車に乗りたいなあ、と思っていた矢先、不動産屋から電話ありマンションの下の駐車場が(転居延期で)空かなくなってしまった、と言われた。近所の別の駐車場に決める。屋根付きで千円安い。いいじゃん。即刻金払って明日車を持ってくる。


転ばぬ先の杖

私流に言うと「散らかる前の客」。片付いてからの一番乗りは文學界編集者。同居人は仕事で昼は留守なので、資料やPCが必要な打ち合せが家で出来るのはすごくいい。直前まで準備が出来るし、終わってすぐに原稿に向かうことも出来る。収穫の多い打ち合せの後は、移動時間がじれったいのだ。
特に新作の構想の段階では、外だと妄想を語っている人みたいで、仕事とは言え居心地が悪いこともあるのだ。たとえばの話、
「敦賀になんにもしない男がいるんですよ。宝くじで三億円当たったんです。家の中は砂だらけです。そこに変なやつがくるんです。ファンタジーって名前なんですけど突然海辺に来るんです。俺様は神だって自分じゃ言ってるけど、どうなんでしょうねえ、どう思います?」
喫茶店の隣の席からこんな話が聞こえてきたら、やはり尋常じゃないと思うでしょう?


うたたね

オフィス・デポのカタログは面白い。事務用品、オフィス用品の通販だが、法人じゃないと相手をしてくれない所も多いのだ。インクも紙も安いし、まとめ買いすれば配送料は只になる。輸入品とオリジナル品のデザインがいい、どちらも重いならネットよりカタログを見ていた方が楽しい。
もやもやしている新作を書いたり、ゲラをやったり。ずっと寝不足が続いていたので、うとうとしたり、すぐそこにベッドがあるのにソファでうたたねするのは気持ちいい。しかしその度に電話かインタフォンが鳴る。


無題

1時間半眠って、始発で出掛ける同居人と大量段ボールのゴミ出しをした。それから自分の小物を整理して8時前には全てが片付いた。部屋ができた。午後から新潮社にて「アンアン」と「ぴあ」のインタビュー。その後いつも行く店に寄って仕事。帰ってきて今日はもう限界。


とりあえず生活できるまで

部屋に散らかる段ボールをゼロにするべく朝から奮闘した。昼に届いた「袋小路の男」の単行本ゲラは、どうやら行方不明にならずに済みそうだ。
午後、同居人と共有物資の買い物に行く。ゴミ箱とか、蛇口のパッキンとか、自作の隙間収納とか。私と違ってこういうのを考えて作るのが上手い。
この機会にCDケースとカセットを処理。カセットは何が入っているのかさっぱり判らず、聴くと面白いのも出てくるが、10代の自分がバンドでUnder my thumbを歌っていたりするリスクもある。そんなのは4秒で不燃ゴミ行き。


引越とその前夜に何が起きたか

夕べはもうやることもなく、とある人とメールをしているうちに、新しい小説のネタが浮かんでしまった。ものになるかどうかも判らないが、放っておくと消えてしまうと思ってイメージと要点などをメモしているうちに夜が更けてしまった。
トラックをお願いしていた友人が助っ人を3人連れて来てくれて、搬出搬入は驚くほど早かった。夜逃げの時もこの面子に限る。しかし私は、たんこぶ、青あざ多数、切り傷などをつくり、これで目のあたりが赤く腫れていたら完璧という有り様だ。
夕方、別の人が来てくれて不器用な私に出来ない作業を手伝ってくれた。机も二つに増えたことだし、今度こそすっきり住もうと思うが、どうにも紙類が多く頭が痛い。


蒲田を去るの弁

時間があるので、やかんを磨いたり、冷蔵庫の棚を洗ったり、洗濯機を拭いたり、どうでもいいことをちまちまやる。早めにシャワーを浴びて二度目の洗濯。すぐそばのコインランドリーで乾燥ができるからありがたい。明日の朝、友人がトラックで来てくれる。
特別な感傷はない。新しい生活ではしゃいだりもしない。きっと数年たったらまたよそへ行くのだ。最後に住むのは唐津と決めているのだから途中でどこに移ろうが何の不安もない。蒲田に住んだときと全く同じシンプルな理由で知らない街へ行く。
ここでおつき合い下さった方々、近所や沿線がきっかけで興味を持って下さった方々、お世話になりました。


蒲田最後の客

もう、やるべきことは殆どない。目につくものは片っ端から梱包した。冷蔵庫には水と牛乳しか入っていない。シャンプーとかも旅行用を使えばいい、電話とiBookとルーターとコーヒー関係は当日。明日は完璧に余った。「ぐりとぐら」は「この世で一番好きなのはお料理すること食べること」と言っていたが、私がこの世で一番好きなのは予定を早く終わらせて、つかの間の余裕をかますことかもしれない。
友達が蒲田まで来たというので、飲みに行った。今日か明日に行っておこうと思っていた店が本を買って待っていてくれた。


ここにあったのか

マンションの駐車場が空くまで、しばし実家にクーペを置かせてもらいに行く。実家の駐車場は難しいと思っていたが、どうということもなかった。梱包の難しい乗馬の鞍も一時保管。ずっと探していてみつからなかったクーペフィアット(バルケッタ、ティーポ、アルファ155、アルファスパイダー、パンダなど)の発売当初のカタログを発見。いただきものの美味しい羊と牛サガリのジンギスカンを食べる。明日の資源ゴミのため、泊まらずに夜のバスで蒲田に帰った。


「便所モンキー」

大洗濯日和、マットからカーテンまで一切合切洗いまくる。シャワートイレを外そうとしたらモンキーレンチがない。捨てるはずがないが、ないものはない。近所の道具屋に駆け込みおじさんのアドバイスでウォーターポンププライヤーを買う。これが安いのにモンキーよりずっと使いやすい。始めてしまえば水抜き、梱包まであっという間。もっと新しいタイプだったら私のよりずっとつけ替えも楽なのだが。


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