Diary

転ばぬ先の杖

私流に言うと「散らかる前の客」。片付いてからの一番乗りは文學界編集者。同居人は仕事で昼は留守なので、資料やPCが必要な打ち合せが家で出来るのはすごくいい。直前まで準備が出来るし、終わってすぐに原稿に向かうことも出来る。収穫の多い打ち合せの後は、移動時間がじれったいのだ。
特に新作の構想の段階では、外だと妄想を語っている人みたいで、仕事とは言え居心地が悪いこともあるのだ。たとえばの話、
「敦賀になんにもしない男がいるんですよ。宝くじで三億円当たったんです。家の中は砂だらけです。そこに変なやつがくるんです。ファンタジーって名前なんですけど突然海辺に来るんです。俺様は神だって自分じゃ言ってるけど、どうなんでしょうねえ、どう思います?」
喫茶店の隣の席からこんな話が聞こえてきたら、やはり尋常じゃないと思うでしょう?


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