Diary

死んでも困る

富士山麓に「文學者の墓」なんていうのがあるということを知った。まかり間違って嫌いな作家の横に葬られたりしたら、後々、文学青年や文学老人に「こいつら生前仲悪かったんだぜ」などとしたり顔をされかねない。指をさされて「こいつだけ知らないなあ」と言われるのも不甲斐ない。死んでもやだというのはそういうことか。私は女だから、うっかり結婚したりすると何処に葬られるかわからんというリスクはまだ抱えているわけだが、しない限りは親と一緒でいいや。


連休っていつよ

共同通信インタビュー(川端賞)。近日、加盟新聞には写真付きで出ます。全国紙は朝日の予定あり。
その後、文春にて「月間OLマニュアル」のインタビュー(オンリートーク)と写真撮影。痩せてるうちに撮っておいて、太ってからも使うのだ。
飲み会の類は「連休明け」が多いようで、しかし私に連休と言われても、いつからいつなのか判らない。どっちみち世間が休んでいる間に原稿を書かねば。


自炊への未練

仕事をしている間に、居候が台所の大掃除をしてくれた。すばらしい。自炊時代の名残でなんとまあ食器、調理道具、調味料、保存食材の多いことか。居候は一人暮らしをしていた時、鍋とか調理道具の類を全て捨ててきっぱり自炊をやめたのだけれど、私にまだその度胸はない。


そして今夜も居候が寝ている

掲示板への書き込み、メールありがとうございました。異例のことで驚きしかなかったのが、やっと、じわじわと嬉しさを実感しています。
いつもの店にご報告かたがた仕事しに。夜は近所のお姉さんの家に。居候も合流。


まさかの川端賞

ドライブ。自分の車の助手席というのは、寝る時以外は殆ど座ったことがないんだけれど、なかなか広くて落ち着いていいものだ。シートも運転席みたいにへたっていない。ほわーんとしていた。
【速報】
「袋小路の男」(群像12月号)が、川端康成文学賞をいただきました。ノミネートされていることも全く知らなかったし、大変な賞なので本当に驚きました。50枚の短編なのですぐ単行本とはいきませんが、来月の「新潮」に選評と共に本文が転載されます。
いやほんと、これで首の皮が繋がりました。


無題

昼間、原稿がすすむがどうなるんだか。
角川打ち合せ。前から声をかけていただいているのに、直近の企画ができなくて本当に申し訳ない。新しい書籍の担当者の方まで来ていただいたのに。


二年目に突入

文學界新人賞から一年。なんとか一年間食えて良かった。あの時は、続くかどうかとにかく不安でがたがたしていた。今だって心配だが、おつき合いが広がり、仕事の予定があることが何よりありがたい。
群像編集長と打ち合せ、諸問題解決。


欠席裁判

フリーライターの佐伯誠さんは、去年文學界にオンリートークが出た時、最初にお手紙を下さった方で、その後も文通をしていた。めでたく本日お目にかかる。佐伯さんから声をかけていただいて、イラストレーター阿部真理子さんにも会えた。初対面とも思えないような楽しい夜だった。


不協和音

FAXは死活問題なので容赦なく買い替えた。新しいのは普通紙A4なので細かいのが来ると死にそうになることがテストして判ったが、確実に届けばあとはなんとでもなる。電話の着信音が「ファ」と「シ」の不協和音で気に入らない。(何の役にもたたんが絶対音感がある)電話なんて昔の黒電話のジリリーン、でいいのになあ。


ゲラを待ちながら

敦賀の水島のポスターに飽きた。マーク・ロスコにも飽きた。居候が額縁の中身をパウル・クレーにして壁に取り付けてくれた。ミュンヘンで1マルクで買った展覧会のポスター。部屋の感じが変わった。今度は冷蔵庫の上を片づけようかという気持ちになる。少しずつ部屋が良くなる。
FAXも調子が悪いしCDラジカセもやばい。プレイボタンを押してから1時間たってCDが始まったりする。おまえはB型か。これだけ技術が発達しているのだから、家電製品は「もう壊れました、買い替えて下さい」というギブアップメッセージを出してくれると助かる。


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