Diary

連夜のイタ飯

洗濯、銀行、郵便局、長く実家にいたのでいろいろたまってた雑事を片づける。文學界の担当者からケーキ屋さん取材のアポイントがとれたとメールが来た。すばらしい
夜、M君に連夜のイタ飯をご馳走になる。家庭教師の件、病気の再発についてと、仕事が急に忙しくなると迷惑をかけることを言うが、親が店をやっていていないから半分ベビーシッターみたいな気持ちで気楽に来てよと言われ、また迷う。こっちも今どきの小学生から得るものはたくさんあると思うんだけれど。


社会難民

下町で、大学のゼミの同期のM君がイタリア料理屋を経営している、そこに同じくゼミのH子さんとご飯を食べに行った。ピザも、野菜も、イワシも、ワインもすばらしかった。グルメ本にも出ているらしく店は大盛況だった。
店を閉めてからM君が来て喋った。H子さんはマンションを買い、M君はベンツ乗りだ。でも俺と絲山さんは社会難民だからな、とM君は言った。そこまではいい。
「ところで、うちの子の家庭教師やらない?」学生の方がいいだろ、と言うがどうも学生は信用していないみたいなのだ。小学校3年生である。私はガキが嫌いだ。同時に小学校ならできるかなという気もする。うだうだするうちに、明日の晩飯を食うことになる。久しぶりに働くのかどうなるのかどうしたものか。


家族の食事会。兄夫婦と姉夫婦が来る。小説の件については小さな声でちょこちょこと、くらいの。渋谷のお店でお昼を食べて、移動をはさんで10時間宴会が続く。酒に酔ったというのではなく最後の2時間くらいは疲れて、家族の喋る声がうるさくて人のいないソファの方へ移動してぼーっとしていた。ほんと良く喋るなみんな。
明日は大学の友達の店へ。中一日おいて糸山さんの家へ。それが終われば来週は落ち着く。


打ち合わせ

昨夜の取材と打ち合わせは上首尾。さらに取材の協力をお願いしてくる。長く書き続けるコツは取材をいかに効果的に使うかにあると編集担当者に言われる、全くその通りだと思う。担当者と会うと、自分の中でも現時点の進捗管理が出来るし、気持ちの上でもいい刺激になって続きを書きたくなる。そういう意味で相性のいい人に当たったのかもしれない。
今日はなにもないので午後、一度蒲田に行って新聞と手紙をチェックしてくる。涼しくて山の天気みたいに気持ちがいいが、環八をずらずら走るのはつまらんなあ。行く手に山も海も見えない、夜ならともかく昼間はほんとにだめな景色だと思う。


追い込まれるとやる

今日は文藝春秋に行って打ち合わせ。その後「お食事」のご褒美もあるので張り切る張り切る。
次作のタイトルが決まった。設定をいじった。舞台もちょっと変えた。最後に島に行かせようと思ったけれど島はやめた。島は島で後日書こうと思う。今はだらだら書きなぐった(とても人様に見せられる段階じゃない)ものが75枚。100枚のものを書くためには、倍とは言わないが130枚くらい書いて切り貼り削りしていく。第一作が大事と言われるが、すごい駄作になりそうな気がする。


選評

車を使う関係でまだ実家にいる。病院と歯医者の間に本屋へ。文學界、わざわざ買って下さった人ありがとうございます。
選評はこてんぱんにやられると思ってたから褒められて不思議だ。「只者ではない」なんて言われたのは生まれて初めてだ。これからもきっとないだろう。
オヤジは写真のとこまで、おふくろは選評と本編途中まで、いいぞそれで、と思いつつなんとなく家の雰囲気が変だ。


文學界

今日は文學界の発売日、ということで早起きしてしまった。今朝の6時。自分の書いたものが活字になるのは初めてだ。小学校の作文でさえ区の文集に載らなかったからな。高いので、立ち読みでも図書館でも、と書こうと思ったけれど、ここ担当の編集の人見てるんだよね。買って下さいと言わなくちゃ。巻頭に私のまずい面が載るはずだけど、会ったことない奴がっかりすんなよ。


missing piece

お出かけが続いたので、実家でのんびり。タイガース公式サイトでデーゲームを追いかけて母と盛り上がる。夜は巨人戦を観戦。
小説の方は半分足りない感じ。タテ糸かヨコ糸かのどっちかが抜けている。待っていたら来るだろうか、がむしゃらに捉まえに行った方がいいのか、このまま進めていけるのか。もう5月だ。


高円寺

ライブを見に行く。機嫌の悪そうなかっこいいバンドだった。音をサイトで試聴してそれで行きたくなったんだけど、歌も、ギターも私が好きな音だった。だからほんとに良かった


やっぱつまらん六本木

事もあろうに六本木ヒルズに集合。人が多いだけで何がおもしろいのかわからぬままに六本木を後にして、歩きまくって浜松町へ。連休の浜松町はがら空きでいい。飲み会は楽しかった。ミュージシャン、詩人、プロレスラーの卵などという面子だ。さんざん飲んでカラオケに。久しぶりだカラオケ。
帰りの田園都市線の中で座席にディズニーランドの荷物を置いてガキにポップコーン食わせている若い母親がいたので注意する。一応東急線なんだからさ、モラル保てよ、という気持ちがある。しかしよく考えると殺人のあった電車でもある


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