Diary

本末転倒

ぬか喜び最終戦、公家顔と京橋の天麩羅屋で飲んだ。公家顔が得意とする新宿に行くのは遠いので「京浜東北沿線」で店をみつくろってもらった。公家顔と会うのは2年ぶりだったが先月会ったばかりのように話した。銀座のルパンで二次会をやって、有楽町から帰ろうと思っていると新宿に行こうと言う。これじゃ本末転倒だが2軒も奢ってもらってなんだか帰る気もしないので地下鉄で新宿に移動、新宿で3時まで飲んだ。大体東京が広すぎるのだ、福岡だったら中洲から西通りに移動したってワンメータだし、そこから家に帰るタクシー代だって知れている。東京は不便だ。東京が悪い。
新宿から蒲田までタクシーに乗るのが恐ろしくて実家に帰った。実家から朝蒲田に帰るべきなのだろうけれど、ぐずぐずしていると、お年玉付き年賀葉書の抽選であたった蟹があるけれど夜食べるかと聞かれる。夕飯を食べて野球を見たら蒲田に帰る終バスがなくなってしまう。問題は薬を持ってきていないことだ。そんなら車で行ってついでにPCも持ってくればいいということになった。


受賞払い

落ち着かないのはあと四日だから仕方ない、鬱は去った。
恵比寿で飲んだ。出世払いならぬ受賞払いで焼肉と、和風のかっこいい店に行った。最近、飲んで飲めないことはないけれどあまり酔っぱらわない。一緒に飲んだ二人は年上で、それぞれ全く違う分野だけれどクリエイターで食っている。いい刺激だった。こういう人達の仲間入りをしようとしてるのかー、と思ってわくわくした。


咲いた咲いた

庭でチューリップの花が咲いた。赤白黄色と3本切ってきて家の中にも活けてある。夕方になって、庭のチューリップはちゃんとつぼんだ。おふくろがそれを見て、「おりこうさんだねえ、ちゃんとつぼんだねえ」と言った。それから振り向いて家の中でのうのうと咲いている花瓶の中のチューリップに「おまえ達はちょっとおばかさんだねえ」と言った。
「島の話(仮題)」やっと最初の段落を呼び込むことが出来た。最初の一行に苦労した。また削っちゃうかもしれないけど。


手紙

「拝啓、すっかり春らしくなりましたがいかがお過ごしでしょうか。さて…(本題)…時節柄ご自愛くださいませ。草々」
この手の文章は俺はてんで苦手だ。会社の頃の「ビジネス文書」なんか嫌という程書いたがほんとに嫌だった。てなことをお袋に言うと、「拝啓とかかしこなんて古くさいことは今使わないわよ、国語の先生から来た手紙があるから見てごらん」と言われてしまった。そうなのか、知らなかった。年かさの親戚や昔可愛がってくれた学校の先生に手紙を出そうと思って書きあぐねていたのだ。メールみたいでいいのか。そんなら楽だ、14日過ぎたら書こう。


選挙

統一地方選である。大田区は知事選と都議補選だけなのに、私が投票する世田谷は知事選、区長選、区議選、衆院補選と4つもある。投票日も2回に分かれていて面倒くさい。ポスター掲示板のなんとでかいことうっとおしいこと。
前回都議選で選挙ボラをしたので、いろんなことが気になる。この候補ポスター貼るの遅いぞとか、ポスターの裏貼りが下手だとか、8時すぎて街宣車で怒鳴ってないかとか。どこの事務所も今は戦争なんだろうなあ。
今日、不在者投票に行ってくる。


蒲田どんづまり

「しかし蒲田は遠いな」と言われて、変な感じがする。実家は世田谷の急行の止まらない、大した商店街もない駅から歩いて15分、バスは比較的便利だが夜は使えないので、不便このうえない。だから蒲田に住んでその便利さに驚き喜んできたのだ。東京駅とか銀座とか上野に近くなったし、学大に行くのも安くて早くなった。遠くなったのは新宿くらいで、でも横浜を活用すれば新宿なんぞいらないやと思っていたのだ。
でも改めて考えれば、蒲田は東京のどんづまりである。川崎まで行こうなんて思ったことすらなかったがその川崎がすぐお隣だ。クソ不便だと思っていた羽田や鮫洲に近いのである。東急線を使い慣れた人だとそうでもないが、品川乗り換えで山手線から来ると確かに遠い。大体通勤でもしてない限り品川ってだけで遠いもんなあ。
以前は都心といえば銀座界隈だった。昔の都心に便利な大森や蒲田は少しずつ衰えていく、その感じがなんとも私には好ましいのだが。


けやき並木

蒲田での飲み会は自分でも意外なほど楽しかった。沢山食べて飲んで笑った。
帰り道、風はもうやんでいた。街灯と小雨と私の間に並木のけやきが続いていて、うすく小さく芽吹いていた。名古屋の頃、毎日得意先に向かいながらけやきの葉が日毎に繁っていくのを見たことを思い出した。桜がきれいに思えないからって悩むこともないんじゃないかと思った。


阪神ーヤクルト

立ち飲み屋で飲むときというのは、ちょっと気分が腐れているくらいがちょうどいいんで、そこでいきなりラジオで予定外(巨人が中止)のタイガースのナイターなんかやっていて、そこで矢野が2点タイムリーなんか打つってえとこっちは恐縮してしまう。長年の体質で弱いの駄目だのって文句言ってる方が安心するのである。仕方ないのでがさがさ帰って、家でラジオを聞く。ここ半年くらいえらい涙もろいのでヒーローインタビューで泣く。新しい日銀総裁に阪神ファンを投入したのは八百長でもなんでも阪神優勝で経済効果を期待するせいだと俺は思うが、俺自身は優勝は岡田監督になってからでいいと思っている。


ほろほろ

夕べ、飲んでもやっぱり鬱だった。「楽しくない?」と聞かれてぴくっとした。友達は自分の鬱の話をした。俺はあまり飲めなかった。このまま14日まで行くのかよと思うとぞっとするね、その後さらに落ち込むかと思うと。島の話は会話とかをメモ程度に書いているけれどまだ核心がどこにもない。まだ主人公の顔も見えない。うっすらベクトルが見えているだけだ。どーんと狐が降りてこないものかと今日もワープロの上でうろうろする。ラジオで阪神広島を聞いていても、桧山が打ってアリアスが打っても、なんか悲しくてほろほろしている。


危険な貘

今日は、高校の友達が祝ってくれるというので浜松町まで行ってくる。ぬか喜びシリーズその2である。結婚した方がいいよと言われるのが判っていて行くのだが、それも面白ければメモにとろう。結婚なんてのは両方の夢を食っちまう貘みたいなもんだからなあ。その危険なケモノの犠牲になることがないとは言い切らないけれど、できたら回避したいね。自分の親は幸せだと信じたいが、私自身は親の期待をさんざっぱら裏切って来てるからなあ。
続きがあればまた今夜書きます。


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