2004/1/23 金曜日
さて、嘘日記を書いてとんずらして昨日は何をしていたのかといえば、保健所で32条の更新をしていた。
前にも話したことがあるかもしれないけど、新しくご覧いただいている方もいるかと思うので改めて。「32条」とは、医療費の公費負担制度のことで、鬱などの症状で精神科に通院されている方がいたら、おすすめします。詳細はググればいくらでも出てきます。手続きは簡単で、医者に「32条使えますか」と聞いて、OKなら診断書を書いてもらって(有料)保健所もしくは自治体に提出するだけ。
いい制度なのに口コミでしか伝わっていないのも事実で、私も発病して長い間知らなかった。義務というものは嫌でも思い知らされるものだが、権利というのは勉強しないと判らないらしい。どこの病院でも32条の認知ポスターなんか見たことがない。
今日は一日仕事してました。
オンリートークの仏語訳がバカ売れしているのは聞いていたが、ル・クレジオその人からファンレターが来てびっくり。ぜひ近々ニースで会いたいとのことで、即電話して来週にも飛ぶことにする。息子の嫁にとまで言われてしまった、どうしましょう、アキコ・ル・クレジオを名乗ってもいいのだろうか、世界のイトヤマで通すべきか。追って、ガリマール社から対談を出版したいとの依頼あり、ビジネスとは言え楽しんでやろう。
一方で、海の仙人はジム・ジャームッシュ監督で映画にしたいと正式なオファーがあった。トム・ウェイツがファンタジー役で出るらしい。ロケで来日するついでに蒲田か川崎でコンサートをやってもらうようお願いした。
昨日の晩、長編小説(800枚)の推敲が終わった。某社から書き下ろしで4月に出る予定。これでもう今年は何もしないでも食っていける。
(はあ、嘘はむなしい。仕事しよう)
2004/1/21 水曜日
早く目が覚めて4時から仕事。しかしそんな夜明け前に、クイズのメールをくれるおちゃめな人もいる。わかんなくて口惜しかったのでこちらもすかさず出題。
愛車は相変わらずトリクソンだらけだが、今日は羽まで生えていた。飛ぶつもりか。病院で、採血のとき体重を計ったら正月からまた2kg減っていた。痩せたい時には痩せないのに、もういいやと思うと痩せるのね。
家に帰る前に、いつもの店に行って仕事。どうも家より外の方がはかどる。悪筆で直しまくった原稿は惨憺たる有様、このまま捨ててしまいたいほど汚いがそういうわけいにもいかない。ワープロ入力が大変だ。
2004/1/20 火曜日
NAVIから連載小説の仕事をいただいている。来週から、出てくるクルマの取材も順次始まる。こんな機会でもなければ拝めないようなクルマに乗れるのだから、今からわくわくしている。(掲載等の詳細はまた改めて)その原稿と、文學界の短編が、いずれもある程度のボリュームになって来たのでプリントアウトしていつもの店で仕事。書いている方は今は結構、楽しいんだけれど果たして読んで面白いものになるかどうか。苦しむ段階はまだ先。
夜、実家へ。明日は車で通院。
2004/1/19 月曜日
「蒲田オリジナルポップ」打ち合わせ。文春から台紙も届いていよいよ製作段階に。しかし、なんで手書きポップなのにワープロでイメージ図作って持っていくんだ、私。こんなことプロのイラストレーターさんにお願いするバカ作家は私くらいかなと思いつつ(続出しても迷惑な話だ)。でも、やるのだ。そして終わったら楽しく焼肉でも食べよう。
それと、ご注意です。トップの2月6日「配本」ということですが、書店によって入荷の日が違います。流通のことがあるので、全国一斉発売というわけにはいかんのです。また、発行部数が多くはないので、どこの書店でも豊富に入荷しているとは限りません。このクソ寒いなか、拙著のために無駄足を運ばれてはなんとも申し訳ないので、お求めの予定のある方にはご予約をおすすめします。お手数おかけしてすみません。何人かの方からご質問いただいたので、こちらでお返事させていただきました。
2004/1/18 日曜日
貧乏生活は続く。一日二食、食いたいよなあ。何を読んでも腹が減る。先行きが不安で、群馬にでも移転した方がいいんじゃないかと思ったら引越の費用がなかった。お粗末。
久しぶりにトム・ヴァーラインを聴く。私はこの人が一番好きだ。が、
long and lonely years
down on a farm
という歌詞(すっかり忘れてた)を聴いて、自分の心境がこのアルバムを選んでしまったのかとイヤになった。
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そんなすきっ腹の私に「焼肉奢ります」というメール。しかしその内容たるや、今のこの状況で恥さらしとしか思えない趣向だったので、即お断りする。私は意味もなく群れない。食わねど高楊枝。
2004/1/17 土曜日
三日連続で飲んだので胃腸はめちゃくちゃ。身体から「おまえ少しは学習しろよ」と言われている気がする。
ある方から、思いもよらぬ暖かい言葉をいただいたと新潮担当者より聞き、感激する。面識がなくても、自分のことを気にかけて下さる方がいるんだということは、とてもありがたい。でも「ありがとー、よろしくー」と伝言するんじゃなくて、お礼の気持ちは作品を書き続けることでお伝えしたい。
サイトリニューアルについて、管理人と打ち合わせ、掲示板はもう少し待って下さい。トップには「イッツ・オンリー・トーク」単行本表紙をもうすぐ載せます。藤井たつみさんの「これしかない!」という装画をお楽しみに。
2004/1/15 木曜日
新潮とさめざめと残念会、という予定が、文春からも多数乱入いただいて(文學界編集長まで!)気がついたら大宴会。その後も、新潮担当者と小さな飲み屋に行って朝まで、初めて会った地元のオヤジ共と大騒ぎ。蒲田の夜は明るい。
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【速報】また落ちちゃいました。
応援して下さった方ありがとうございました。メールも沢山いただきまして恐縮しております。ご期待にお応えできずすみません。とりあえず、新潮と残念会やります。