Diary

八百屋にして坊主

多摩川線で偶然八百屋のお兄さんと乗り合わせた。以前、蒲田レポートで「坊さん顔負けの美声」と書いたシンガポールからの留学生だが、聞くと本物の坊主だと言う。そういえばそんな格好をしている。
聞かれたので私は物書きだと答えると、坊主も自分で絵や書を書くといって、持っていた展覧会の写真を見せてくれた。私は全くの素人だが、書は「おっ! これいい!」と言いたくなるほどいい字だった。「風淡雲孤」というのもよかったし、「一笑解千愁」というのはもっとよかった。なんか一発で通じる感じだ。坊主は「墨で人を殺すことも出来る、墨で人を元気にさせることもできる」と言った。


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